WTI原油価格は29日、
5月25日~5月29日のWTI、ブレント、ドバイ原油価格
2020年6月2日
2020年6月2日
2020年5月27日
中国経済再開で需要回復、協調減産で油価も上昇
C&Fジャパン・スポットナフサ価格は、上昇基調を強め、今月21日には304.9ドルを記録。22日までの5月平均でも257ドルと4月平均(194.2ドル)から60ドル以上の上昇となっている。仮に今後もこの基調が続けば、3Q(7-9月期)の国産ナフサ価格は、2Q(4-6月期)から反転する可能性が高そうだ。
ナフサ価格が上昇した要因として、経済活動の再開による景気の回復期待と原油価格の上昇が挙げられる。新型コロナウイルスの感染拡大は未だ収束の目途が立たないものの、欧州各国や米国などでは制限を緩和する動きが強まった。
特に、いち早くロックダウンを解いた中国では、自動車生産をはじめ経済活動が急ピッチで回復。中国のPMI(製造業購買担当者景気指数)は、過去最低となった2月の35.7から3月は52.0と大幅に上昇し、節目となる50を大きく上回った。ただ、4月は、輸出受注指数が悪化したことで、前月から1.2ポイント低下している。海外ではコロナ禍の影響で混乱が続いており、中国経済が本格的に回復するには輸出環境の改善がカギとなりそうだ。
一方、3月に暴落していた原油価格も、4月にOPECプラスが970万BDの協調減産を合意したことで潮目が変わった。WTIは、5月渡し分で投げ売りが行われたため、4月20日にマイナス37.63ドルという異常値となったが、その後は不安定な動きながらも上昇を継続。5月に協調減産が開始されたことで、足元では33ドル近辺にまで上昇している。今後、各国での行動規制の緩和により原油需要への期待感が強まり、油価は一段高になるとの見方もある。
こうした中、スポット・ナフサ価格も5月に入り強含みの動きとなり、これに連動し国産ナフサ価格も水準が切り上がってきた。試算した国産ナフサ価格は、21日に2万6000円台を記録している。2Qの国産価格は、1Q(1-3月期)の4万4800円から2万円前後の大幅下落となる見通しだが、仮にコロナ禍の収束に目途が立って来れば、3Qは再び上昇してくる可能性が高そうだ。
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