[JSR・人事](10月1日)▽解兼四日市研究センターディスプレイソリューション研究所アドバンスソリューション開発室長、同センター同研究所長宮地弘一▽同センター同研究所アドバンスソリューション開発室長岡田敬。
JSR 人事(10月1日)
2020年9月16日
2020年9月16日
2020年9月16日
2020年9月16日
中国市場と高付加価値製品に集中、競争力を強化
JSRは14日、液晶ディスプレイ(LCD)パネル市場で、材料事業の競争が激化していることから、ディスプレイソリューション事業を再編すると発表した。中国市場と高付加価値製品への選択と集中をより徹底していくことで、同事業の競争力を強化していく方針だ。
再編内容については、韓国市場と台湾市場を対象に、液晶材料の「着色レジスト」と「感光性フォトスペーサー」を2021年9月までに撤退する。業績に与える影響については、対象事業が昨年度の売上収益の2%程度であることから軽微とした。
これに伴い、アジア地域の各拠点の見直しにも着手。台湾の子会社JSRマイクロ台湾(JMW)では、2022年3月末に工場を閉鎖する。台湾や中国向けに生産している保護膜、絶縁膜などの製品は、JSRマイクロ九州およびJSRマイクロ(常熟)に移管する。
一方、韓国の子会社JSRマイクロコリア(JMK)は工場の生産能力を縮小し、2022年3月末に2交代制から日勤制へ変更する。中国向けに生産している着色レジスト、感光性フォトスペーサー、保護膜、絶縁膜などの製品は、JMWと同様にJSRマイクロ九州とJSRマイクロ(常熟)に移管する計画だ。
なお、JMWとJMKでは、現地顧客向けに販売活動と技術サービスを継続するが、開発体制を中心にJSRとJSR上海(JSR-SH)に一部集約することで、より効率的な運営を目指していく。JSR-SHでは、開発用ラボの移転・拡張を併せて実施し、顧客に提供できる技術サービスを拡充することも決定した。こうした事業再編に伴う人員削減については、事業の撤退と移管が完了する2022年3月末をめどに、JMWとJMKで実施する予定となっている。
JSRは、今回の再編により、配向膜や絶縁膜といった競争力の高い製品と成長市場へ選択と集中を徹底することで、健全かつ持続的な成長を確保する。そして、低温プロセス材料技術といった特色のある技術力を生かし、8Kテレビや5G対応モバイル端末市場に、先端材料およびプロセスソリューションを提供する事業展開を加速していく考えだ。
なお、今回の事業構造改革などの影響を踏まえ、通期業績予想の修正を併せて発表。非経常的な要因により発生した損益を反映し、営業利益は前回予想比30億円減の200億円を見込んでいる。
2020年9月14日
JSRはこのほど、2019年度のサステナビリティへの取り組み内容をまとめた「JSRグループ サステナビリティレポート2020」を発行した。JSRグループ66社を対象範囲とし、同社ウェブサイト(https://www.jsr.co.jp/csr/)に公開している。
同社は今年6月に従来のCSR(企業の社会的責任)から、CSRも包含するサステナビリティ推進体制へと移行した。同レポートでは、新たに就任した中山美加サステナビリティ推進担当役員より、経営上の狙い、今後のビジョンなどのメッセージを発信している。
また、同社グループの非財務活動の各基本方針・活動内容・目標と実績の説明、詳細なESGデータを提供。それとともに、統合報告書に掲載するJSRサステナビリティ・チャレンジのベースとなった、事業活動のポジティブ・ネガティブインパクト選定プロセスとその詳細を掲載している。
なお、英語版は10月末に発行する予定。
2020年8月20日
2020年8月3日
JSRは31日、デジタル技術を活用し、重症化予防に繋がるホルター心電計の医療機器認証を取得し、クリニック向けにテストマーケティングを開始すると発表した。
同社グループのイノベーション推進部では、社会的ニーズを捉えた医療費削減や高齢者のQOL向上を目指し、同社グループの持つ素材・製造・品質保証技術にデジタル技術を融合させ、治療から予防、そして、個別化医療の実現に向けたデジタルヘルスの実用化に取り組んでいる。
活動の一環として、簡単に装着できて、検査の負担なく不整脈のスクリーニング・診断が可能な世界最薄型・最軽量クラスのホルター心電計「Heartnote」(療機器認証番号302ACBZX00015000)を開発した。
コードレス型で防水性能が付与されており、胸部に貼るだけで日常生活に支障なく最大7日間の連続測定が可能。そのため、従来の検査で実施している24時間測定では捉えにくい循環器疾患である発作性心房細動(脳梗塞の起因となる不整脈)などの検出頻度が上がることが期待される。この取り組みは国立循環器病研究センターとの共同研究の成果であり、「第84回 日本循環器学会学術集会」で発表される。
同社グループでは、新しく開発した「Heartnote」を活用して循環器疾患の検査に限らず、予防・スクリーニング・診断領域でも、独自のアルゴリズムによって精神疾患や生活習慣病の検知などに応用できると考えている。さらなる応用分野の開拓のため、オープンイノベーションにより、幅広い開発・事業パートナーと協力しながら、社会へ新たな価値を提供していく考えだ。
2020年7月31日
2020年7月27日
2020年6月24日
2020年6月23日
JSRは22日、合成ゴム・エマルジョンを7月1日納入分から値上げする、と発表した。価格改定幅は、合成ゴム・エマルジョン製品とも「20円/kg以上」。
同社の合成ゴム・エマルジョンプラントは稼働開始から数十年が経過し、製造設備の老朽化が進む。こうした中、顧客に継続して安定生産・供給を図るため、同社はここ数年、老朽化対策に加えて環境対策、東南海地震などへの耐震対策、労働安全対策などの各種大型投資・修繕を実施し、これらの費用増加を自社で吸収しながら対応してきた。
しかし、足元の収益状況の悪化から自助努力の範囲を超えているとの結論に至り、今後も安定的に製品供給を続けるために、今回の価格改定を決定した。