1,3-D技術協議会 土壌くん蒸剤が農薬登録を取得

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2019年3月14日

 1,3-D技術協議会はこのほど、土壌くん蒸剤「D-D剤」がテンサイシストセンチュウに対応する農薬登録を取得したと発表した。同害虫はアブラナ属やフダンソウ属の植物に寄生する線虫で、これによりキャベツ・白菜・ほうれん草での使用が可能になった。

 農林水産省は2017年9月、長野県で国内初となる同害虫の発生を確認した。線虫が根に侵入すると、寄生植物の生育が阻害されるため、収穫量が著しく低下する。

 これまで有効な防除方法がなかったことから、農水省と長野県は1,3-Dを有効成分とするD-D剤を使用して同害虫の根絶を図るため、農薬登録を検討していた。

 D-D剤は「D-D」「DC油剤」「テロン」「旭D-D」などの商品名で、アグロカネショウ、エス・ディー・エス バイオテック、ダウ・アグロサイエンス日本が販売している。

 なお、1,3-D技術協議会は、この3社に鹿島ケミカルを加えた4社で構成されている。