JSRは26日、3Dプリンティング分野で革新的な技術をもつ米国のカーボン社(カリフォルニア州レッドウッドシティ)に対して優先株の増資を引き受け、1500万米ドル(約16億円)を追加出資したと発表した。
カーボン社は、世界的にも先進的なデジタルマニュファクチャリング・プラットフォームを提供し、製品イノベーションの加速化を推進している。
同社のDLS(Digital Light Synthesis)は、液状樹脂から製品を成形し、優れた表面仕上げと機械的特性・強度が等方的な部品製造を実現する画期的な技術だ。
このDLS技術と広範なプログラマブル樹脂によって、モノづくり企業はマスカスタマイゼーション、オンデマンド在庫、これまで不可能だった製品設計などの新たなビジネスチャンスを切り開くことが可能になる。また、DLSを搭載したカーボン社のプラットフォームを用いることで、最終製品の数量規模を問わない製造が行える。
JSRこれまで、カーボン社の革新的な技術とビジネスモデルに着目して計3000万米ドルを出資し、日本とアジアでの事業化を進めてきた。今回の追加出資により、カーボン社とのパートナーシップを強化するとともに、日本での事業展開をさらに加速していく。