ハネウェル 新冷媒が米評価機関で不燃クラスに分類

, , , ,

2019年12月20日

 ハネウェルはこのほど、据付型空調システム(VRF)用途向けの新冷媒「ソルスティスN41(R‐466A)」が、国際的な冷媒評価機関であるASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)から、正式にA1(不燃性)クラスに分類されたと発表した。

 新冷媒のGWP(地球温暖化係数)は、R‐410Aに比べ65%低減しており、従来のR‐410Aを代替する冷媒として、初めてASHRAE34分類A1クラスと低GWPを両立した。

 欧州のF‐Gas規制をはじめ、先進国各国では、法規制により高い地球温暖化効果を持つ製品の段階的削減が進められている。同社としても、現在空調用途で多く用いられているR‐410Aを、新冷媒に移行させていく方針だ。

 初期の検証では、この移行には機器設計の大幅な変更の必要がなく、設置取り扱いについても、追加トレーニングが不要なことが示されており、空調機器メーカーにとっても移行が容易にできるメリットがある。また、建物・住宅オーナーや、サプライチェーン全体に関わる安全性や責任などのリスク管理についても、追加条件なく移行することができる。

 同社アドバンスド・マテリアルのジョージ・カウトゼフツ・プレジデントは「この冷媒は環境配慮と省エネ化にも貢献でき、最小限の設備投資で導入できるため、エンドユーザーのコスト負担軽減にも貢献する」と述べている。

 新冷媒はすでに15社を超える大手空調機器メーカーで、業務用空調(VRFとルーフトップ空調)、住宅用空調(ルーフトップ空調)などの用途で累計30000時間を超える広範な検証が行われている。