ダウ 革新的パッケージを表彰、DNPが最優秀賞を獲得

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2019年10月9日

 ダウはこのほど、同社が主催する「2019年度パッケージングイノベーションアワード」について、最優秀賞であるダイヤモンド賞に大日本印刷包装事業部の「DNP機能性フィルム複合型PETボトル」が受賞したと発表した。

 なお、同賞はこれまでデュポンパッケージアワードとして知られ、現在はダウが引き継ぎ今年で31年目を迎えている。

 今回、受賞したPETプラスチックボトルは、環境に配慮したブランドフレンドリーなガラス製ボトル代替品で、PETボトルと、酸素バリアとしても機能する剥離可能な外装フィルムとの組み合わせにより、明瞭なガラスのような外装を実現。

 現在、多くの飲料ボトルは、バリア性と高級感を実現するためにガラスが使用されているが、ガラスは重く、また破損の危険性が高い。さらに、回収と仕分けの過程で砕けてしまうことも多く、砕けたガラスの破片が他の製品と混ざることにより、リサイクルが不可能となってしまう。

 このPETプラスチックボトルは、消費者がガラス製のボトルに期待する感触や高級感などといったすべての品質を保持していることに加え、サイクルが可能で軽量、かつ実質的に割れない製品となっていることが評価された。

 同賞は、包装デザイン、材料、技術および生産プロセスに関する包装業界の革新的でもっとも優れた業績を表彰。審査員は毎年、デザイン、エンジニアリング、小売、コンバ―ティング、学界など、世界中から集められた幅広い分野の専門家で構成され、30カ国以上の企業から寄せられた約250近くもの応募を評価する。

 DNPが受賞したダイヤモンド賞に加え、8件のダイヤモンド賞最終候補、10件の金賞受賞者、12件の銀賞受賞者、2件の特別賞といった、名誉ある賞を選出している。