クラレ バイオ由来ガスバリア材を日本包装産業展に出展

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2019年10月23日

 クラレは、29日から幕張メッセで開催される「JAPAN PACK 2019(日本包装産業展)」に出展する。

「PLANTIC」を使用したコーヒーパウチ
「PLANTIC」を使用したコーヒーパウチ

 同展は、包装業界と関連業界の国内外の最新鋭機器・技術・サービスと、そのユーザー・バイヤーが一堂に会する2年に一度の展示イベント。同社はCLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)展示コーナー内で、環境対応型包装材料のガスバリア材「PLANTIC(プランティック)」と、水溶性フィルム「PVOH」を紹介する。

 「プランティック」は、バイオマス由来の生分解性ガスバリア素材。優れたガスバリア性による食品の品質保持や賞味期限の延長、カーボンニュートラルによりCO2削減に貢献する。他のバイオマス、生分解性素材との組み合わせによる環境性能の高い包装材の設計も可能だ。

 一方、「PVOH」はクラレの技術・ノウハウを生かした水溶性フィルム。水に速やかに溶解する性質により、ゴミの減容化など新たなパッケージングソリューションを提案し、自然環境と生活環境の向上に寄与する。

 なお29日には、同製品に関するプレゼンテーション「水溶性フィルムのサステナブル包装」(午前11時半~午後12時半)を、企画プレゼン会場で行う予定。

日本包装機械工業会 「JAPAN PACK 2019」開催へ

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2019年9月17日

 日本包装機械工業会は12日、記者会見を開催し、「JAPAN PACK 2019(日本包装産業展)」の概要を説明した。最初に実行委員長あいさつを行った亀田稔トキワ工業社長は「今回から日本語の名称を、従来の「日本国際包装機械展」から「日本包装産業展」に変えたのは、包装機だけでなく、包装に関連する全てを網羅する形にしたため。幅広い分野の人に来場してほしい」と期待を示した。

 また、同工業会の金澤信専務理事は展示会の狙いについて「データ活用による付加価値の向上も含め、いろいろな技術、ソリューションによって課題解決につながる機会を設けること。これは政府が掲げるコネクテッド・インダストリーズによる産業高度化、またはソサイエティ5.0の実現に向けたコンセプトにも通じる」と述べた。

 今回の展示会では、主催者企画を大幅に拡充させた。新たに「会場巡回ツアー」を開催するほか、企画展示として「CLOMA展示コーナー」「JPC受賞製品展示コーナー」「ライン展示コーナー」「IoTパネル展示コーナー」「包装相談ビレッジ」を設ける。

 このうち、CLOMA展示コーナーでは、海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、官民一体でイノベーションを加速するためのプラットフォームとして1月に設立された「CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)」と連携し、CLOMAの普及・啓発と、出展各社が環境への貢献につながる包装関連技術を展示する。

 ライン展示コーナーは、過去の展示会で来場者から寄せられた「ライン全体を見たい」との声に応えたもので、「食品製造ラインの全てを見せます」をテーマに「どら焼き製造ライン」を会場内に設置。計量から全自動どら焼き機による製造、検査、ピロー包装機による個包装、印字、製函、上包み、パレット積み、梱包、人協調ロボットによるどら焼き渡しまでの流れを、実機とパネルで可視化する。

 今回初の取り組みとして、公式アプリを開発した。同アプリを窓口に、商談マッチングを促進するサービス「イベントハブ」も導入する。「JAPAN PACK 2019」は10月29日~11月1日に幕張メッセで開催され、国内外から前回実績を上回る456社・団体が出展する予定だ。