SEMI MEMS/センサーの生産能力、6年間で25%増と予測

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2019年11月15日

 SEMIはこのほど、MEMS/センサーのファブの世界生産能力が、2018~2023年の6年間にかけて25%増の月470万ウエハーになるとの予測を発表した。これは、通信、自動車、医療、モバイル、産業、IoT用途における爆発的な需要によるもの。

 同予測は、SEMIが発行した「MEMS & Sensors Fab Report 2023」に基づく。同レポートは、MEMS/センサーの前工程ファブにフォーカスした初のレポートで、230超の企業と400超のラインをカバーし、2012~2023年までの12年間分のデータを報告している。ファブ全体のうち、MEMSファブが46%、イメージセンサーファブが40%を占めている。残りの14%はMEMSとイメージセンサーの両方の生産だ。

 地域別の生産能力では、2018年は日本が世界をリードし、次いで台湾、北米、欧州、中東と続く。6位の中国は2023年には3位浮上する見込みだが、日本と台湾は2023年までトップ2のポジションを維持すると予測している。ファブの設備投資に関しては、2018~2023年までに年間約40億ドルを予測。ほとんど(推定70%)は300㎜ウエハーで製造されるイメージセンサーによるもの。同時期には、日本のファブ投資額は2020年に20億ドルに迫る見通し。

 一方、台湾は2023年に16億ドルに達する見込みだ。MEMS/センサー用途では、2018~2023年にかけて、8~12インチのウェーハで14の新規ファブが追加される。新規ファブによる増分は中国が最大となり、日本、台湾、欧州がそれに続く。