【夏季特集】わが国化学産業 2030年に向けターニングポイント

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2024年8月9日

生き残るための変革が急務、石化再編は正念場へ

 わが国化学産業は、「ありたい姿」に設定した2030年に向け、ターニングポイントを迎えている。コロナ禍を経て様々な課題が浮き彫りとなったこと受け、

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【夏季特集】PSジャパン代表取締役社長 顕谷一平氏

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2024年8月9日

原料転換とリサイクルで環境に貢献、PSの可能性を追求

 PSジャパン(旭化成62.07%、出光興産37.93%)は、ポリスチレン(PS)のリーディングカンパニーとして、4つのナンバーワン(シェア、品質、技術開発、環境対応)を掲げる。PSは食品包材向けに底堅い需要があるものの、コロナ禍明けの物価高を背景に内需の縮小が進み、国内出荷は減少傾向にある。また、環境対応も求められており、リサイクル技術の確立や原料のバイオマス化が急務となっている。事業環境が厳しくなる中、いかに生き残りを図っていくのか、顕谷一平社長に話を聞いた。

  ━社長就任から1年経過する中、事業環境をどう見ていますか。

 2023年度を振り返ると、

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【夏季特集】PSジャパン

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2023年8月10日

代取締役社長 顕谷一平氏

内需減少に危機感、PSの機能を向上し新たな価値を提供

 ━PS業界の印象について。

  私は親会社である旭化成時代に、主にPOMなどエンジニアリングプラスチックスを担当しており、顧客は主に自動車や家電・OA関連の企業だった。それに対し、ポリスチレン(PS)は食品包材用途が全体の約3分の2を占めており、対面する業界が大きく変わったと感じている。また、挨拶回りを行った際、当社がPS業界でリーディングカンパニーとして、顧客や顧客業界の方々としっかりとした関係性を構築しているという印象を持った。一方、ここ数年で

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