BASFジャパンは5日、ドイツのBASFが国連グローバル・コンパクトのリーダーサミットで、「国連グローバル・コンパクト・リード企業」「SDGパイオニア」に認定されたと発表した。国連グローバル・コンパクトと持続可能な開発目標(SDGs)への、継続的な関与とコミットメントが評価された。
リーダーサミットのCEO円卓会議に参加したサオリ・デュボーグ取締役は「BASFにとって、責任ある事業活動はSDGsを達成するための前提条件。事業の成功とは利益を生み出すだけでなく、社会や環境に価値を生み出すことだと考える」と述べている。
また、持続可能な水と気候への取り組みを推進する革新的なソリューションが評価され、同社を代表してテレサ・ゼレスト北米市場・ビジネス開発担当プレジデントが「国連グローバル・コンパクト SDGパイオニア」として表彰された。
同社は多くのステークホルダーと協力し、水関連の課題に対する活動を推進している。例えば、米国のBASFコーポレーションは昨年、ルイジアナ州立大学工学部に100万ドルを寄付し、「BASF Sustainable Living Lab」を設立した。
これは、地球規模の課題に対する持続可能な解決策に焦点を当てた、問題解決型の教育と研究を促進するための施設。同ラボの研究チームは、太陽からの可視光を利用した携帯型の水消毒システムを開発した。
この技術は従来のエネルギー集約型の消毒法を使うことができない発展途上国で、約10億人に安全な飲料水を提供する可能性があるという。