世界最大のポリマー・メーカーの一つであるコベストロと国連環境計画(UNEP)は、今年の「ヤング・チャンピオンズ・オブ・ジ・アース」賞の募集を開始した。3月31日まで、UNEPの特設サイトで募集を行っている。
同賞は地球の未来に向けたアイデアを持つ、18~30歳の環境に関する起業家に贈られる。アイデア募集後、グローバル審査員が5月の中旬に受賞者7人を選出する。
3回目のグローバルコンペティションとなる今年は、7人にプロジェクト投資のためのシード(準備)資金として、1万5000米ドルを授与。併せて、国連ハイレベル会合での発表機会と参加費用、トレーニングやメンタリング・プログラムが提供される。受賞アイデアの実践の進捗は、UNEPの特設サイトの動画やブログで随時紹介される。
UNEPのジョイス・ムスヤ事務局長代理兼事務局次長によると、同賞は地球を守るための2つの必須要素であるイノベーションと意欲の両方を持つ若者に対して贈られる。地球が直面している喫緊の環境問題に対応するためには「この両方が同じくらい必要」なのだという。
気候変動問題が自然の生態系や社会を脅かす中、危機を乗り越えた先を見据え、新たなグリーン経済の中に地位を築くことで、未来を生み出す気概のある若者を見出すことが主催者の狙い。
コベストロのマーカス・スタイレマンCEOは「若い起業家の情熱に大いに共感し、彼らの夢を実現するためのプラットフォームとして、今後もこのコンペティションを後援していきたい」と述べている。