三井化学グループ 袖ケ浦で技術交流会開催、17社が技術披露

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2019年7月11日

 三井化学は10日、袖ケ浦センター(千葉県)で開催する同社グループの技術交流会を報道関係者に公開した。

技術交流会「Tech Finder 2019」会場となった、三井化学袖ケ浦センター
技術交流会「Tech Finder 2019」会場となった、三井化学袖ケ浦センター

 三井化学グループでは、オープンイノベーション推進の一環として、グループ企業間の連携を強化するために、技術交流会を行っている。

 昨年からは、関係会社の技術(technology)を互いに見つけ出す(find)という意味を込め、呼称を「Tech Finder」としている。

 今回が4回目の開催。研究開発本部長の福田伸常務によれば、「縦割りでは、例えば

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日中化学産業会議 持続的発展に向け活発な議論

2019年7月11日

 日本化学工業協会(日化協)、石油化学工業協会(石化協)、中国石油・化学工業連合会(CPCIF)の日中化学3団による「日中化学産業会議」が、7月9日、10日の2日間にわたり東京都内で開催された。 

日中化学産業会議の様子
日中化学産業会議会見の様子(左から石化協の森川会長、日化協の淡輪会長、CPCIFの李会長、戴副会長)

 同会議は、日中化学産業の関係を強化し、双方の発展につなげることを目的に、2015年以降、毎年日中交互に行われている。日本開催となる今年は、中国側からはCPCIFの李寿生会長、戴和根副会長をはじめ、中国化学産業の要人52名、日本側からは化学企業のトップや中国現地法人の幹部、経済産業省の関係者など70名超が出席し、活発な議論が行われた。

 9日の全体会議終了後の記者会見で、日化協の淡輪敏会長(三井化学社長)は、「今日の主な議題として、両国の化学産業の現状と未来、ホットなテーマである海洋プラスチックごみ問題における両国の現状や方針について議論が行われた」と語った。

 そして、「海洋プラ問題では中国側から

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コベストロ 「人とくるまのテクノロジー展名古屋」に出展

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2019年7月10日

 コベストロジャパンは17~19日に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される「人とくるまのテクノロジー展2019名古屋」に出展し、樹脂材料のソリューションを展示する。

 自動車の動力源だけでなく、所有のあり方や使い方、制御方法が変わっていこうとする中、自動車の材料もその変化に対応するものが求められるようになってきた。

 一方、サステナブルな世界の未来を見据え、持続可能な開発目標(SDGs)という世界共通の目標が掲げられている。コベストロはその2つの課題に対して、樹脂材料で解決できるソリューションを提案する。

 その1つが内装用の電子部品をタッチパネル化したコンソールのプロトタイプ。自動車のデザインや車室内のあり方が大きく変わるのに対応するため、多くのビジネスパートナーと連携して、ダイレクトコーティング・テクノロジーやフィルムインサートモールディング・テクノロジーを使用して作成した。低VOCを実現し、ロジスティックのプロセスが簡潔化された結果、製造効率が向上している。

 また、同社のポリカーボネートとフィルムを使用し、1.05mの長さの革新的なインフォテインメント用機能性ディスプレイを会場で展示する。

 さらに、今回の展示会では、ポリウレタンフォームの特長を生かした制遮音対策技術や断熱材、新規開発品の植物由来のポリウレタン原料を使用した即時自己修復型ポリウレタン塗料、放熱性に優れた高機能複合材料なども紹介する。

 

クラレクラフレックス 「フーマ・ジャパン」に出展

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2019年7月10日

 クラレグループのクラレクラフレックスは、10日まで東京ビッグサイトで開催中の「フーマ・ジャパン2019国際食品工業展」に、オザックスと共同で出展している。

 主な展示品は、業務用衛生布巾としてHACCP製品認証を取得している「クラフレックス」カウンタークロスをはじめ、食品製造やフードサービスの現場に適した日本製の各種不織布衛生布巾。

 「クラフレックス」カウンタークロスは、汚れ落ちの良さと速乾性により、雑菌が繁殖しにくいことが特長のレーヨン製不織布衛生布巾である。食品業界における品質管理方法の1つとして、広く認知されているHACCPの製品認証を、日本国内で生産する不織布衛生布巾として初めて取得した。

 これ以外に「クラフレックス」カウンタークロス・ハンディタイプや、カウンタークロスに綿布巾のような手持ち感を付与した厚手タイプの「モノデュア」も紹介している。

クラレ 「プランティック」が「フーマ・ジャパン」で展示

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2019年7月10日

 クラレの「プランティック」を使用した生鮮食品包材が、12日まで東京ビッグサイトで開催中の「フーマ・ジャパン2019国際食品工業展」の東京食品機械のブースに展示されている。

 環境対応型包装材料の「プランティック」は、バイオマス由来の生分解性ガスバリア素材。優れたガスバリア性による食品の品質保持や賞味期限の延長、カーボンニュートラルによりCO2削減に貢献する。他のバイオマス・生分解性素材との組み合わせによる環境性能の高い包装材の設計も可能。

 成形性に優れるため、主に生鮮食品のMAP包装や生パスタなどのチルド流通食品の包装材として、2003年の商業化以降、豪州・欧米の大手スーパーチェーンなどで採用されている。

 

日本ゼオン 「国連グローバル・コンパクト」に署名

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2019年7月10日

 日本ゼオンは9日、国連が提唱する「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」において6月27日に署名し、UNGCに署名している日本企業などで構成される「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)」に加入したと発表した。

 UNGCには世界約160カ国で1万3000を超える団体が署名し、「人権」・「労働」・「環境」・「腐敗防止」の4分野において「国連グローバル・コンパクト十原則」を軸に活動を展開。GCNJには約320の企業・団体が加入している。

 同社は、CSR推進計画での「2020年ありたい姿」の実現を目指し、継続した取り組みを行っている。その基本的な考え方である「社会の期待に応える」を実践していくためにも、「国連グローバル・コンパクト十原則」を支持しSDGs17の目標達成へ貢献していくなど、持続可能な発展を実現するための取り組みを推進していく。

 なお、国連グローバル・コンパクト十原則は、人権:①人権擁護の支持と尊重、②人権侵害への非加担。労働:③結社の自由と団体交渉権の承認、④強制労働の排除、⑤児童労働の実効的な廃止、⑥雇用と職業の差別撤廃。環境:⑦環境問題の予防的アプローチ、⑧環境に対する責任のイニシアティブ、⑨環境にやさしい技術の開発と普及。腐敗防止:⑩強要や贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗防止の取り組み、となっている。

帝人 工学院大学のソーラーカープロジェクトを支援

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2019年7月10日

 帝人グループは10月13~20日にオーストラリアで開催される、世界最大級のソーラーカー大会「ワールド・ソーラー・チャレンジ」に参加する工学院大学に、車体の主要部材向けとして自社素材を提供する。加えて、それらを使用したCFRP製の車体の設計から製作までの支援も行う。

 同社グループは、2013年大会で工学院大学のソーラーカープロジェクトに参加して以来、今回まで4大会連続で同チームを支援している。前回大会まではサポート企業の1つとして、車体向けの軽量・高強度素材、チームメンバーの快適性向上につながる素材・製品を幅広く提供してきた。

 しかし、今大会はそれに加えて、工学院大学を次世代の革新的モビリティ開発を目指すパートナーと位置づけ、ソーラーパネルなどソーラーカーに搭載される部品関連の技術を得ることも目的に、開発支援を行うことにした。

 今回提供した素材・製品は、炭素繊維「テナックス」製超軽量織物プリプレグ、ポリカーボネート樹脂「パンライト」製樹脂窓、パラ系アラミド繊維「テクノーラ」製プリプレグ、タテ型不織布「V‐Lap」製衝撃吸収シートクッション、超極細ポリエステル繊維「ナノフロント」製グローブ、メタ系アラミド繊維「コーネックス」製ドライビングスーツ、「デルタピーク」製チームウェア。

 このうち、「テナックス」を使用したプリプレグは、帝人がサカイオーベックスと共同開発した成形厚0.06mm、重量60g/㎡という極薄の超軽量織物。これを使用することで、従来にはないCFRPの薄肉化を実現し、超軽量車体の製作を可能にした。

 樹脂窓は帝人が開発したガラスの約200倍という耐衝撃性と、2分の1という軽量性を持つ「パンライト」を使用することで、車体の軽量化と搭乗者の安全性向上に貢献する。

 また、帝人フロンティアが製造・販売する「V‐Lap」製衝撃吸収シートクッションは、反発性や通気性に優れ、車体の軽量化やドライバーの快適性向上に寄与する。

 ソーラーカーのボディの設計、成形加工を支援するのは、帝人子会社のジーエイチクラフト。超軽量の乗物構造技術に基づく独自のデザインや成形加工から、構造物評価に至るまでの全工程を自社内で一貫して手掛けている。

 自動車や航空機などのモビリティ分野の世界的なファーストランナーとして、さまざまなCFRPコンポジット構造体を設計・製作しており、同社は今回も担当者がレース全行程に同行し、チーム一丸で念願の初優勝を目指す。

 帝人グループは今回の革新的ソーラーカーの共同制作を通じて得られた軽量車体の設計・成形加工のノウハウや、ソーラー発電に関する技術を有効活用することにより、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」を目指し、モビリティ分野におけるソリューション開発に注力していく。

 

ブルーイノベーション ドローンの屋内自動飛行可能に

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2019年7月9日

 ドローンを活用したサービスを展開するブルーイノベーションはこのほど、屋内で自動飛行・手動飛行が行えるインドアフライトプラットフォーム「エイミー」を開発した。

 用途に合わせて自由にソリューションを選択するカスタマイズが可能で、ゲーム感覚の操作しやすいユーザインタフェースになっている。天井または床面にマーカーを貼るだけで、室内のどこでも自動飛行できる。

 アプリではゲーム感覚のインタフェースで簡単に操作でき、業界ナンバーワンの正確・高精度な自己位置精度(プラスマイナス1cm)を実現した。

 時刻設定による自動離陸が可能で、飛行エリアと飛行ルートは、専門的な知識がなくてもアプリから簡単に設定できる。自動飛行をさせたいタイミングは時間や日付、曜日など、さまざまなパラメータで指定でき、自動飛行時にエラーが発生した場合は緊急停止する。

 リアルタイムで映像確認・位置確認・フライトログ(飛行経路)を取得できるため、過去のフライトログから映像と位置情報の同時確認が行える。機体が着陸すると同時に、撮影動画を自動でサーバーにアップロードする。空撮や測量、農業などの分野でドローンの実用化が進み、作業効率を飛躍的に向上させている。

 一方、今後は、特に屋内での点検・警備・物流におけるドローン活用に注目が集まっている。しかし、GPSの援用を受け、屋外で自動飛行する従来のドローンが屋内で自動飛行するには、GPS以外のセンサによる自己位置推定技術が必要だ。

 同社では、スイスのフライアビリティ社と連携し、手動飛行によるドローン「エリオス」を活用した屋内点検サービスを提供したり、大成・NTT東日本と共同で、マーカーや電波を使い、自動飛行を実現した屋内警備用ドローンのサービス「Tフレンド」を開発し提供したりしてきた。

 一方で、「エリオス」「Tフレンド」は特化したソリューションで、倉庫内の在庫管理や棚卸、倉庫内・工場内・商業施設内の警備といったソリューションには適用できない課題があった。

 そこで、新たにインドアフライトのプラットフォーム「エイミー」を開発した。

 

コベストロ 社内アイデアから新規事業、最終選考に6件

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2019年7月9日

 コベストロが社内のアイデアから新規事業を創出する、2019年「スタートアップ・チャレンジ」が佳境を迎えている。

 グローバルで募集した新規事業のアイデアの上位6件が選ばれ、各チームは最終選考に向けて準備を進めている。6チームのアイデアは、サーキュラー・エコノミーのさらなる発展と強化にポイントを置く。

 事業アイデアの1つに、プラスチック廃棄物を利用して発電するものがある。これは、海洋プラスチック汚染対策であると同時に、発展途上国の多くの人々が電力を利用できるようにするアイデアだ。また、清潔な飲料水と安全な衛生施設を提供する、持続可能な方法についての研究もある。この研究では、革新的なポリウレタン技術を使い、水汚染を防止することが考えられている。

 その他のアイデアは、リサイクル可能な輸送用梱包材、CO2を主成分とすることでより分解しやすく、より持続可能な洗浄剤など、資源効率をテーマとして扱っている。

 優勝者は10月にデュッセルドルフで開催される「K2019(国際プラスチック・ゴム産業展)」で選出される予定。優勝チームには最長1年間の専念期間が与えられ、社内ベンチャーを立ち上げるための開業資金として、最高100万ユーロが支給される。

 第1回の優勝チームは、アイデアを実現するために必要な体制とリソースをすでに確保している。この「ゴー・クリア」プロジェクトは、塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業の研究部門とは切り離された社内ベンチャー。

 その目的は、清潔で安全、効率性の高い自動車用塗装の新技術を開発し、関連するプロセスの時間を短縮することで、塗装工場での時間と費用を削減すること。現在は技術開発段階で、目的達成に向け様々な原料と生産工程の試験を行っている。年末にはパイロットカスタマーによる技術試験を実施する予定だ。

 コベストロはスタートアップ・チャレンジを通じて、約1万7000人の社員の創造性を高め、起業家精神の向上と、素晴らしい事業アイデアを発掘することを目指している。

豊田通商 タイで自動車のリサイクル実証事業を受託

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2019年7月9日

 豊田通商はこのほど、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「アジア省エネルギー型資源循環制度導入実証事業」のテーマの1つとして「タイ王国で発生する使用済自動車の効率的かつ適正な資源循環システム構築」に対し、6月12日に、NEDOより正式に受託した。同実証事業は、NEDOとタイ工業省(MOI)、工業団地公社(IEAT)の間で2月にMOUが締結されている。

 タイでは、2010年頃からの急激な自動車の販売台数増加に伴い、使用済自動車(ELV)の急増が予測されている。しかしELVを適正に処理するインフラが整備されていないため、フロンの大気放出による地球温暖化や廃油・廃液による土壌汚染・水質汚濁といった環境被害が懸念されている。

 また、タイでは日本の「自動車リサイクル法」のようなELVに特化した規制、許可に関する法制度が整備されておらず、本格的にELVが発生する前に、制度・技術の両面でELVを適正に処理するためのインフラ整備など、対策を講じることが大きな課題となっている。

 豊田通商は、実証事業として、タイにおけるELVの適正処理に関する制度設計の検討を行い、①フロン回収などの有害廃棄物に対する環境に配慮した解体工程の確立②日本より解体専用重機を導入し解体作業効率を向上③国内ではリサイクルできない有用金属を日本の技術で資源化することでELV1台当たりの付加価値を上げる、といった技術を導入する。

 田通商は、環境配慮と経済効率性を両立させた資源循環システム構築を実証し、また「トヨタ環境チャレンジ2050」への活動をサポートしていく。