「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」開催

2019年5月27日

全景 自動車の最先端技術を集めた「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」が22∼24日、横浜市みなとみらいのパシフィコ横浜で開催された。28回目となる今回は624社が出展し、化学メーカーも多数出展した。その中から11社・グループの展示内容を紹介する。

三菱ケミカルホールディングスグループ
 三菱ケミカルや三菱エンジニアリングプラスチックスなどグループ10社で出展した。展示ブースは「CASE」「軽量化」「意匠」「KAITEKI」「環境」の5つのゾーンで構成。このうち、CASEではセンサーやモーター回り、コネクティッドなどに関する技術、軽量化では超極細アクリル繊維や炭素繊維、ガラス長繊維ポリプロピレンなどを使った自動車部材の提案を行った。

 例えば、CASE分野の伸縮性エポキシフィルムは、伸縮性・透明性・耐熱性・耐薬品に優れ、融点がなく、熱分解温度が高いという特徴を生かし、センシングや接着部材として提案した。

 軽量化の超極細アクリル繊維「XAI(サイ)」は、フェルトなど現行の防音部材に混ぜることで、吸・遮音性能が向上する。さらに、数十%混ぜるだけで、吸音性能を維持したまま、約五〇%の軽量化も図れる。

 ブースには30以上の技術・製品を展示し、グループ全体で自動車関連技術をPRしていた。

旭化成
 車室空間のコンセプト・モックアップ「AKXY POD(アクシーポッド)」は、旭化成が考える、搭乗者にとって快適・安全・安心な未来の車室空間をさまざ旭化成まな繊維製品や樹脂製品、センサーなどを用いて具現化したもの。

 2017年に発表した「AKXY」が同社製品を使い、実際に走れる車だったのに対し、アクシーポッドは

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JNC及びJNCグループ 人事(6月28日)

2019年5月24日

[JNC及び関係会社・人事](6月28日)▽JNCエンジニアリング社長美濃弘▽同社社長付主査黒川髙治▽日本ポリプロ生産統括部五井工場長兼JNC石油化学市原製造所製造第一部長長脇紳二(7月1日)▽人事部人材開発室長、人事部主席兼チッソ人事部主席菱沼伸二▽ディスプレイ材料事業部技術部主席企画員澤田大器▽JNC石油化学リクソンセンター長東基治▽同社市原研究所長兼同社同研究所研究第3センター長松井秋一▽新興製機社長田中一平▽JNCサービス常務吉田茂。

 

チッソ及びJNC 役員人事(6月24日)

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2019年5月24日

[チッソ及びJNC・役員人事](6月24日)【JNC】▽社長山田敬三▽取締役繊維事業部・電子部品事業部・加工品統括部・電力事業部・精密加工品開発室担当、JNCファイバーズ社長、常務執行役員柴田浩之▽取締役ライフケミカル推進室担当、同役員経営企画室・購買物流部・化学品事業部・化学品統括部担当、JNC石油化学社長浅野進▽常務執行役員研究開発本部・環境安全品質部・生産技術部担当下村洋三▽ディスプレイ材料事業部・先端コーティング材料事業部担当、九州化学工業社長・JNCマテリアル社長、常務執行役員松下哲也▽水俣製造所・水俣研究所担当、同役員庄司慎哉▽市原研究所担当、執行役員JNC石油化学市原製造所長、リクソンセンター・先端材料センター・四日市工場担当長濵英樹▽研究開発本部長、横浜研究所担当、同役員大塚信之▽退任(監査役)柴嵜幸男▽同(同)石井康之▽監査役須藤時宏(社外監査役候補者)▽同大坪和敏(同)▽退任(社長)後藤泰行【チッソ】(6月26日)▽退任(取締役水俣本部長)柴田浩之▽同(取締役)浅野進▽取締役溝部仰起▽同庄司慎哉▽同柴嵜幸男(社外取締役候補者)▽退任(監査役)齋藤宏▽監査役本橋尚樹(社外監査役候補者)。

帝人 ポリエステルフィルム事業子会社を東洋紡に売却

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2019年5月24日

 帝人はこのほど、日本とインドネシアでポリエステルフィルム事業を展開する連結子会社・帝人フィルムソリューション(TFS社)ならびにP.T. Indonesia Teijin Film Solutions(ITFS社)の所有株式全てを、東洋紡に売却することを決定し、東洋紡との間で株式譲渡契約を締結したと発表した。

  帝人グループは、ポリエステルフィルム事業の競争力強化に向け、2016年に日本の生産拠点を宇都宮事業所に集約するなど、さまざまな対策を講じてきた。また、その過程で、事業運営の柔軟性と意思決定の迅速性を向上させるため、合弁パートナーであったデュポン社から、日本およびインドネシアの合弁会社のデュポン社持分を取得し、各々100%子会社として運営してきた。

 その結果、ポリエステルフィルム事業は一定の収益を上げる体質へと強化されたが、TFS社ならびにITFS社のさらなる成長と、帝人グループの経営資源の最適配分の観点から、今回の決定に至った。

 東洋紡は、フィルム事業を成長分野と位置づけ、事業拡大を進めている。株式を取得することで、TFS社の持つ高い開発力、幅広い顧客ネットワークとの融合と、ITFS社を含む生産体制の強化により、事業を大きく成長させることができる。なお、株式譲渡は10月1日を予定している。

三菱ケミカル イノベーション創出加速へ研究棟を新設

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2019年5月24日

 三菱ケミカルはこのほど、横浜市青葉区のScience & Innovation Centerに、新たな研究棟を建設することを決定したと発表した。最新鋭デジタル設備の導入、社内外のコミュニケーションの活性化などによるイノベーション創出を図ることが目的。2021年末に竣工する予定。敷地面積は約1万㎡、建物は地上6階、地下1階で、延べ床面積は約4万5000㎡。

 同社の研究開発は「常にイノベーションを生み続け、持続的に社会に貢献するワールドクラスの研究開発部門となる」ことをビジョンとして掲げている。

 これまで①研究成果の事業化推進や次世代事業の創出を担う「新事業創出部」の設置②フェロー/エグゼクティブフェロー制度の新設③執務時間の10%を自由な研究に使える「10%カルチャー」の導入④社内ベンチャー制度の導入など、研究者の自由度を高め、高度な専門性を有するスペシャリストを志向する風土を醸成することを通じて、イノベーションを生み出す環境を整えてきた。

 また、同センターについては、4月に従来の「横浜研究所」から改称し、サイエンスに近い基礎研究を中心に担い、社内外とコミュニケーションを図りながらイノベーションを生んでいく組織としての位置づけを明確にした。

 研究新棟の建設は、これらの施策をさらに推進するとともに、新たな施策/設備を導入することで、持続的に社会に貢献するイノベーションを生み出し続ける研究開発体制を確立することを目標としている。

 具体的には、ビッグデータやAIの活用を可能とする、ハイパフォーマンスコンピュータや実験データ電子化システムを含む最新鋭デジタルインフラと、試薬管理の自動化システムや生体認証などによる最新のセキュリティシステムを導入する。

 また、コラボレーションエリアやウェブ会議システムなど、社内外のパートナーとリアル/バーチャルに繋がる設備の導入と、オフィス環境を改善。さらに、研究オフィスと実験設備の機能統合によるコミュニケーションの推進と業務効率化を図る。

プラ工連 「プラ資源循環戦略」の具体策に向け本格始動

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2019年5月24日

 日本プラスチック工業連盟は22日、定時総会での承認ののち、都内で会見を開き、同連盟が舵取りする「プラスチック資源循環戦略」を公表した。プラスチックの最適利用社会の実現に向けた取り組みが、本格的に動き出す。

 姥貝卓美会長(三菱ケミカル特別顧問)は同戦略について、「昨年来進めてきた議論を集約し、『プラスチック最適利用』の方向性と具体策を打ち出すとともに、当連盟が従来から展開している海洋プラスチック問題への取り組みを統合したものだ」と説明した。

 昨年10月には同戦略に関する「基本的な考え方」を公表し、

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住友化学 ベンチャー企業を支援する米ファンドへLP出資

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2019年5月24日

 住友化学は23日、100%子会社の住友化学アメリカ社(SCAI)が、カルティビアン・サンドボックス・フード・アンド・アグリカルチャー・ファンドⅢにLP出資したと発表した。

 同投資ファンドは、米国シカゴに拠点を置くカルティビアン・サンドボックス・ベンチャー・パートナーズⅢ社(CS)が運営する。LP出資とは、ベンチャーキャピタルなどに、 LP(有限責任組合員)として出資すること。

 CSは2008年に設立されたベンチャーキャピタル。次世代の食糧と農業技術を持つ企業への投資を行ってきた同分野のパイオニアの1つ。有望なベンチャー企業への投資実績があるチームで構成されている。

 ファンドⅢでは、持続可能な食糧システムの構築を目指すスタートアップに、1億3500万米ドルの投資を行う予定。すでに食料ロス削減を目指す企業や栄養・食品用途向けに、動物由来ではないコラーゲンの製造開発を行う企業などに出資をしている。

 住友化学は今年度からスタートした中期経営計画で、「ヘルスケア」「食糧」など4つの重点分野で、スタートアップやアカデミアとの連携を通じた次世代事業の創出加速を基本方針の1つに掲げている。

 今回のSCAIが行うファンドⅢへの LP出資により、CSが保有するネットワークを活用することで、有望スタートアップの最新情報の入手や、初期段階での関係構築を図る。

 SCAIは住友化学グループとしてグローバルに事業機会探索を推進するため、4月にコーポレート・ベンチャー・イノベーション・オフィスを、ニューヨークからボストンに隣接するケンブリッジに移転した。同地区は世界最大級のイノベーションハブであり、有望なスタートアップとの価値のある協業を積極的に発掘・提案していく。

クレハ 役員人事(6月下旬の定時株主総会に付議予定)

2019年5月23日

[クレハ・役員人事](6月下旬の定時株主総会に付議予定)▽常勤社外監査役桐山勝▽社外監査役押味由佳子▽補欠社外監査役森川伸吾(6月下旬の定時株主総会終結時)▽退任(常勤社外監査役)山口治紀▽同(社外監査役)北村大▽同(補欠社外監査役)松尾眞。

 

三菱ケミカルホールディングス 役員人事(6月20日)

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2019年5月23日

[三菱ケミカルホールディングス・役員人事](6月20日)▽生命科学インスティテュート監査役(同日開催予定の各社株主総会での承認を得て就任予定)、社長付小林茂▽退任(生命科学インスティテュート監査役)、取締役地球快適化インスティテュート監査役浦田尚男▽大陽日酸取締役(非常勤)(同日開催予定の各社株主総会での承認を得て就任予定)、執行役常務最高財務責任者伊達英文▽退任(大陽日酸取締役(非常勤))、取締役小酒井健吉(6月21日)▽三菱ケミカル監査役(同日開催予定の同社株主総会での承認を得て就任予定)、取締役地球快適化インスティテュート監査役浦田尚男▽退任(三菱ケミカル監査役)、取締役梅葉芳弘(6月25日)▽取締役(同日開催予定の同社株主総会での承認を得て就任予定)、執行役常務最高財務責任者大陽日酸取締役(非常勤)伊達英文▽同(同)、生命科学インスティテュート監査役小林茂▽同(同)程近智(アクセンチュアの相談役を務めており、社外取締役候補者)▽同(同)菊池きよみ(TMI総合法律事務所のパートナー(弁護士)を務めており、社外取締役候補者)▽退任(取締役)顧問小酒井健吉▽同(同)社長付梅葉芳弘▽同(同)橘川武郎▽同(同)渡邉一弘。