日食工 「フーマジャパン2019」にロボット分野を新設

2019年4月12日

 日本食品機械工業会(日食工)は11日、東京ビッグサイトで7月9~12日に開催されるアジア最大級の「食の技術」総合トレードショー「FOOMA JAPAN (フーマジャパン)2019 国際食品工業展」の記者発表会を行った。

昨年の会場風景。会期中、国内外からの来場者数は10万人超えた
昨年の会場風景。会期中、国内外からの来場者数は10万人超えた

 実行委員長を務める大川原行雄副会長(大川原製作所社長)は「食品産業では高品質化を図る技術や効率化のため、ユーザー業界は最先端テクノロジーに関心を寄せている。今回は新しい試みとして『エンジニアリング・ロボット・IoT』分野を設け、さらに出展製品の幅を広げた。また人手不足に対応する自動化技術、HACCP(ハサップ)の義務化に対する衛生対策など多岐多様なソリューションを提案している」と概要を説明。

 「食品ビジネスに携わる方々の情報収集や技術発見の場として、豊富なテーマのセミナーなどもあり、食品関連業界ビジネスのさらなる発展を後押しできるものと確信している」と展示会への抱負を語った。

 42回目となる今回は、全19分野に合計690社(うち43社が新規)が参加。注目度の高い新設の「エンジニアリング・ロボット・IoT」分野には、61社(全体比8.8%)が出展する。

 〝食の技術のニッポン力(りょく)〟をテーマに、食品製造プロセスの上流から下流まで「食」の安全・安心を基本に、省力化・省人化・高付加価値化をさらに追求し、進化を続ける実機のデモンストレーションと併せ、世界に誇る日本発の技術と製品をユーザー業界に提案していくという。

FOOMAビジネスフォーラムの講師 志村なるみ氏
志村なるみ氏

 例年好評を博している「FOOMAビジネスフォーラム」では、ABC Cooking Studioの志村なるみ副社長を講師に迎える。20歳で起業し雑居ビルの一室から始まった「若い女性のための料理教室」を「クッキングスタジオ」という新分野へ進展させ、国内外で圧倒的支持を得るまでになった軌跡について講演する。

 女性視点を貫くビジネスモデルを先導してきた創業者としてのこだわりや、9割以上が女性スタッフという同社の人材観についても語る予定(事前登録制、聴講無料)。

 なお、出展社やセミナー・シンポジウムなどの詳細、事前登録については、「FOOMA JAPAN 2019」公式ウェブサイト(http://www.foomajapan.jp/)まで。

 

セキスイハイム中部 愛知で「スマートハイムTB」を公開

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2019年4月12日

 積水化学工業のグループ会社であるセキスイハイム中部は、愛知郡東郷町で「スマートハイムTB」シリーズの機能を搭載した2棟のオープンハウスを4月26日から公開する。

 「スマートハイムTB」を搭載したA棟は、太陽光発電システム(PV)とトライブリッドパワコンを設置している。初期費用を抑え、将来のEV購入時にV2Hスタンドを増設できるモデル。

 「スマートハイム VtoHeimPlus TB」搭載のB棟は、PV・蓄電池・V2Hスタンド・トライブリッドパワコンを標準採用しており、入居時からEVと住宅の連携が可能。EVへの充電や、停電シミュレーションなどが体験できる。

 開館時間は午前10時から午後6時。毎週火曜と水曜が定休日(そのほか、同社定休日に準じる)。見学は予約制。

 セキスイハイムグループでは、2月23日にPVと蓄電池、EVが連携し、暮らしに合わせた電気の使い方を提案するV2H住宅の新機能「スマートハイムTB」シリーズを発売した。PVと蓄電池、EVを接続するV2Hスタンドの3機器を、1つのシステムとして連携できるトライブリッドパワコンを標準採用している。

 同社の販売エリア(愛知・岐阜・三重・石川・福井・富山)は、EVとプラグインハイブリッド車(PHEV)の保有台数、充電スタンドの設置数が多い地域。一方で、大都市部を除き、公共交通機関が整備されていない地域が多いにもかかわらず、ガソリンスタンドの減少率が高い地域もある。

 これらの地域の中でも、特に車が欠かせないエリアで、EVと連携する住宅のイメージを掴んでもらう体験型のオープンハウスを公開し、環境性・経済性・停電時の安心メリットを理解してもらうことで、需要の顕在化を図る。

宇部興産 組織改正(4月1日)

2019年4月11日

[宇部興産/組織改正](4月1日)【化学カンパニー】①企画管理部▽「事業戦略グループ」を新設する②技術戦略部▽「技術企画グループ」「技術管理グループ」「環境安全・人材育成グループ」を新設する③ナイロン・ファイン事業部▽「ナイロン営業部」「ラクタム・工業薬品営業部」「ファインケミカル営業部」「ナイロン開発部」「ケミカル開発部」「SRMプロジェクト」及び「管理グループ」を編入する▽「ファインケミカル営業部」の「高純度化学薬品グループ」を廃止する④機能品事業部 ▽「ポリイミド営業部」「機能品営業部」「電池材料営業部」「ポリイミド・機能品開発部」「無機材料開発部」「電池材料開発部」及び「管理グループ」を編入する▽「機能品営業部」の「セラミックスグループ」を「機能製品グループ」に改称する⑤医薬事業部▽「企画管理部」を「企画管理グループ」に改称する⑥研究開発本部▽「管理グループ」を廃止する【建設資材カンパニー】①品質保証部▽「セメント品質保証グループ」「品質統括グループ」を新設する②資源リサイクル事業部▽「バイオマス利活用プロジェクト」を廃止する③技術開発研究所▽「コンクリート開発部」の「構造技術グループ」を廃止する④エネルギー事業部▽「企画管理部」「業務部」「営業部」「コールセンター」「石炭技術センター」「プロジェクト部」を新設する▽「営業部」に「石炭営業グループ」「電力営業グループ」を新設する▽「コールセンター」に「管理グループ」「生産・物流グループ」「設備グループ」「環境安全グループ」を新設する▽「石炭技術センター」に「技術支援グループ」「分析グループ」を新設する▽「プロジェクト部」に「設計グループ」「再生エネルギー事業推進プロジェクト」「PBT宇部工場建設プロジェクト」を新設する⑤生産・技術本部▽「生産管理部」の「技術グループ」を廃止する▽「伊佐セメント工場」の「資源統括室」を廃止する▽「電力部」に「管理グループ」「発電グループ」「設備グループ」「環境安全グループ」を新設する▽「鉱業部」に「資源グループ」「総務グループ」を新設する【本社部門】①情報システム部▽「ビジネスシステムグループ」を廃止する②人事部▽「健康管理センター」を編入する。【購買・物流本部】①物流部▽「物流企画グループ」「物流グループ」を廃止する。

旭化成グループ 組織改正(4月1日)

2019年4月11日

[旭化成グループ/組織改正](4月1日)【旭化成ホームズ】①事業戦略室を廃止する②シニア・中高層事業推進本部に新規事業推進本部のシニア事業推進部および中高層事業推進部を位置付ける③新規事業推進本部傘下の企画開発部を、経営企画部に改称し、社長直下の組織に位置付ける④業務改革・IT戦略本部にIT開発部およびIT企画部、業務改革推進部、業務改革IT化推進プロジェクト、デジタルマーケティング推進プロジェクトを新設する⑤マーケティング本部にロングライフ戦略室を新設する⑥環境・安全・渉外技術部を技術渉外部に改称する⑦RC管理部を新設する⑧コンプライアンス・RC推進部を廃止する⑨業務監査部を新設する⑩副社長直下にGDXプロジェクトを新設する⑪施工本部の組織を、以下のとおり再編する▽工事監理部を施工監査部に改称する▽施工開発プロジェクトを廃止する▽建設部を廃止する⑫オーナーサービス推進本部にへーべリアンセンターを新設する⑬海外事業本部に海外第一事業部および海外第二事業部を新設する⑭千葉・茨城営業本部の千葉南支店を廃止し、千葉支店に統合する⑮関西営業本部と西日本営業本部を統合し、関西・西日本営業本部を新設する▽関西営業本部の関西オーナーサービス部を廃止する▽西日本営業本部の技術部を廃止する⑯集合住宅営業本部の組織を以下のとおり再編する▽神奈川第一支店を神奈川支店に改称する▽神奈川第二支店を廃止する【旭化成ファーマ】①経営統括総部の組織を、以下のとおり再編する▽IT業革部を新設する▽医薬情報監査部を新設する②医薬営業本部の医薬倫理・渉外部を廃止する。

クラレ 新小学1年生の「将来就きたい職業」調査を実施

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2019年4月11日

 クラレはこのほど、今春、小学1年生となる子どもとその親を対象にアンケートを実施し、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」を調査した。

 その結果、子どもが将来就きたい職業の1位は、調査開始以来21年連続で男の子は「スポーツ選手」、女の子は「ケーキ屋・パン屋」だった。男の子の「スポーツ選手」では、サッカー選手が圧倒的な人気で、2位の「警察官」も3位以下を引き離し、「スポーツ選手」に迫る勢い。昆虫や恐竜など、今夢中になっているものを研究したいという子どもらしい知的好奇心から、「研究者」が過去最高の5位に入った。

 女の子の2位「芸能人・歌手・モデル」の内訳では、76.7%がアイドルと回答した。「アイスクリーム屋」が過去最高の6位に入り、1位「ケーキ屋・パン屋」と合わせ、スイーツへの関心は高まるばかり。12位「スポーツ選手」の内訳では、体操・新体操がスケートやサッカーを抜いて1位になった。

 調査は、同社の人工皮革「クラリーノ」製ランドセルの購入者を対象に実施。昨年5月から今年1月のインターネット回答分から、有効回答を抽出した。有効回答は子ども4000人(男女各2000人)、その親4000人だった。子どもの調査は1999年から今年まで通算21回目、親の調査は1992年から今年まで通算28回目となる。

昭和電工 AIを用いた特許読解支援システムを構築

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2019年4月11日

 昭和電工は10日、日本IBMと共同で、特許情報の効果的かつ効率的なスクリーニングを支援する「特許読解支援システム」を構築し、7月から昭和電工全社で運用を開始すると発表した。同システムの運用により、技術者の特許読解時間の大幅な削減を目指す。

 今回構築した「特許読解支援システム」は、文書情報を統合的・横断的に収集し、高度な分類・分析が可能なコグニティブ・テクノロジー「IBM Watson Explorer」を採用。同ツールが有するテキスト解析・探索機能、文書関連付け機能、特許に特化したアイデア抽出機能を利用することで、効率的な特許情報の読解を支援する。

 さらに昭和電工の技術領域である化学分野の特許文書の特徴に合わせた文書関連付け機能を付与することで、特許文書の可読性向上に特化したインターフェースを備えたシステムを構築した。同システムでは、難解かつ長大な文章で複雑な依存関係を持つ特許の請求項情報が構造化され、視覚的に示されるため、技術者は効率よく特許の内容を理解できる。

 昨年、昭和電工社内で実施したトライアルでは、同システムを使わずに読解した時に比べ、特許1件当たりの読解時間を約45%短縮できた。知的財産を企業競争力として最大限活用するには、創出された知的財産を権利化するだけではなく、テーマ探索から事業化までのすべての段階で、知的財産の状況を正しく把握することが重要。同システムを全社に導入し、研究効率の向上と他社権利侵害リスクの低減に繋げるとともに、知的財産業務をより戦略的に推進し、企業競争力強化に取り組む。

 昭和電工は今年度より開始した中期経営計画「The TOP 2021」の中で、グループ戦略を支える事業基盤の強化施策の1つとして、「AI/IoT活用の強化」を掲げている。これまでに培ったノウハウやプロセスの可視化・形式知化により開発を加速させ、企業価値向上に生かしていく考えだ。

三菱ケミカル スポーツ用の義足ブレードを開発、販売を開始

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2019年4月11日

 三菱ケミカルは10日、スポーツ用の義足ブレード「Griffon Beak(グリフォン・ビーク)」の販売を、同日から開始すると発表した。三菱ケミカルホーディングスグループのシンクタンクである地球快適化インスティテュートが、三菱ケミカルと産業技術総合研究所、東京大学と共同開発した。

 バイオメカニクスと計算工学に基づき、コンピューター上でアスリートの動作を再現できる「デジタルアスリート」を構築。さらに、2016年4月からスポンサーシップ契約を結んでいる、パラ陸上競技の前川楓(まえがわかえで)選手の協力を得て、走行データなどを組み合せることで、義足走者の速度を最大化する義足ブレードの形状を導き出した。

 従来品に比べ、踵部分が後方に突き出していることが特徴の1つで、これにより前方への推進力が高まることが期待できる。この形状が鳥のくちばし(=beak)に似ていることが製品名の由来となった。

 受付は三菱ケミカルのウェブサイトhttps://www.m-chemical.co.jp/products/product-site/index.htmlで行っている。販売価格は86万4000円(税込み)。

 三菱ケミカルホールディングスグループでは、この義足開発を通じて蓄積した技術を、義足走者だけでなく、健常者の歩行をサポートすることにも活用し、広く社会に貢献することを検討していく。

 

ダイセル 人事(4月1日)

2019年4月10日

[ダイセル・人事](4月1日)▽Daicel Safety Systems America,Inc.Chairman、常務執行役員特機・MSDカンパニー長、Daicel Safety Systems(Jiangsu)Co.,Ltd.董事長 康裕▽研究開発本部(国内派遣)主任部員三橋陽子▽総合企画室主席部員内田良二(5月1日)▽事業支援センターシステムグループ主席部員中川暁▽エンジニアリングセンター新井分室機械チーム主席部員小西康之▽同センター大竹分室機械チーム主任部員栂尾洋▽研究開発本部先端材料企画部主席部員織田博史▽有機合成カンパニー生産統括室網干生産センター品質保証グループ主席部員中尾一徳。

三井化学 ミラノのデザイン展で緑化企業に素材協力

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2019年4月10日

 三井化学は9日、イタリア・ミラノで開催中の「ミラノデザインウィーク2019」に出展しているグリーン・ワイズ(東京都多摩市)に、コンセプトを実現するための素材協力をしていると発表した。同展示会は、世界最大のデザインイベント。

スタビオで製作した花器
スタビオで製作した花器

 室内・屋外緑化、舞台造園などの緑化事業を展開するグリーン・ワイズは、身近にある本来の自然を切り取り、ライフスタイルやインテリアに取り入れる「スローグリーン」を提唱している。

 今回、同社が「スローグリーン」なライフスタイルを提案するにあたり、三井化学は太陽の光で色が変化する、フォトクロミック(調光)・テクノロジー「サンセンサーズ」で製作したリング、植物由来のウレタン素材「スタビオ」で製作した、水が浮遊する透明な花器の製作で協力した。

サンセンサーズで製作したリング
サンセンサーズで製作したリング

 「サンセンサーズ」はメガネレンズ材料として世界トップシェアを誇る、同社の調光レンズブランド。インマスタイプであるにもかかわらず、トップレベルの退色スピードを実現し、コーティングタイプのレンズに比べて調光性能が長持ちする。今回は3色に変わるリングとして使用している。

 一方、「スタビオ」は同社が開発した世界初のウレタン新素材。植物を原料とするバイオマスプラスチックで、ライフサイクルでのCO2排出削減に貢献する。

 また、透明性と耐久性を持ち、さまざまな成形材に使用可能。今回は透明な花器として使っている。表面の硬度を調整することで、細い茎でも自立させる滑りにくさを実現した。展示会は9日から14日まで一般公開を行っている。

 

東洋紡 旧三重工場の火災事故で鎮火を確認、人的被害なし

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2019年4月10日

 東洋紡は9日、旧三重工場(現御幸毛織・トーヨーニット四日市工場)で火災事故が発生したと発表した。

 8日午後8時18分ごろ、三重県四日市市にある同社の旧三重工場から出火、9日午前6時47分ごろ鎮火を確認した。

 人的被害は確認されておらず、物的被害については、敷地内にある現在は使用していない建屋(約4300㎡)の大半が焼失したもようだ。

 同社によると、出火原因・製品出荷への影響・事業所外への影響は、現在調査中、業績への影響については、現時点では未定としている。