デンカのエラストマー・機能樹脂部門は、売上高・利益が最も大きな部門であることから、安定した事業運営をテーマとしつつ、注力製品の拡販により、さらなる高収益を目指す。
同部門は「エラストマー部」「機能樹脂部」「スチレン・化成品部」で構成。このうちエラストマー部では、世界トップシェアのCR事業に関して、2015年にデュポン社から買収した米デンカ・パフォーマンス・エラストマー社が4年目に入ったこともあり、青海工場との
2019年6月19日
2019年6月18日
ドイツの大手化学メーカーBASFはこのほど、ゼネラルモーターズ社(GM)の「2018年サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。
同賞は品質・サービス・イノベーション・価格の基準を満たし、優れたパフォーマンスを達成したサプライヤーに贈られるもので、BASFが受賞するのは2002年以降、今回が14回目。
自動車用部品とサプライチェーン、物流、カスタマーケア、アフターセールス、間接的サービスの分野で、GMに製品やサービスを提供している企業の中から、受賞者が選ばれる。
BASFは幅広いカラーソリューション、最新の塗装プロセス、エンジニアリングプラスチック、ポリウレタンテクノロジーにより、GMの生産性と環境パフォーマンスの向上に貢献していることが評価された。
授賞式は5月15日、ミシガン州デトロイトで開催されている。
2019年6月18日
JXTGエネルギーは、22日に開催される東京2020オリンピック・パラリンピック応援イベント「ジャパンウォーク in FUKUSHIMA2019夏」に参画する。
「ジャパンウォーク」はオリンピック・ムーブメントとパラリンピック・ムーブメントの推進、「共生社会」の実現を目的に企画・実施され、8回目となる今回は福島市で開催する。
オリンピアンの大山加奈さん(バレーボール)、松田丈志さん(競泳)、パラリンピアンである花岡伸和さん(車いすマラソン)、増子恵美さん(車いすバスケットボール)の4人が参加するウォーキングに加え、「記念撮影会」「アスリート・トークショー」「パラリンピックスポーツ体験会」など、ウォーキング後にもトップアスリートと触れ合えるプログラムを用意している。
同社はウォーキング会場となる福島あづま総合運動公園内に「ENEOSブース」を出展し、写真撮影用の表彰台や野球トリックアート、さまざまな撮影用グッズを準備し、エネゴリくんと一緒に撮影できるフォトコーナーを設置する。さらに、立ち寄った人にオリジナルグッズをプレゼントする。
同社は東京2020ゴールドパートナー(石油・ガス・水素・電気供給)として、「ENERGY for ALL」を合言葉に、すべての人に「熱いエネルギー」を届けるさまざまな活動を展開し、東京2020大会の成功に貢献していく。
2019年6月18日
2019年6月18日
三菱ケミカルはこのほど、記録メディア事業から撤退することを明らかにした。三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画「APTSIS 20」を推進する中、同関連事業を台湾のCMCマグネティクス(台北市)に売却することで、ポートフォリオマネジメントの強化を図る。
今回両社は、三菱ケミカルの連結子会社である三菱ケミカルメディア(MCM)傘下にある、バーベイタムグループがグローバル展開する光ディスク、USBフラッシュメモリーなどの記録メディア事業と、LED電球などその他事業、MCMが保有するこれら事業に関する資産を売却することで合意した。売却額は日本円で30億円強になる見込み。
CMC社は、1978年の創業から記録メディア事業を手掛ける光ディスク世界最大手。三菱ケミカルとは長期にわたって光ディスクなどの技術供与や製造受委託などを通じて、強固なパートナーシップを構築し現在に至っている。
今回の合意により、CMC社は自社が保有する製造技術に加え、三菱ケミカルグループが培ったグローバルな販売ネットワーク、技術などを引き継ぐことで、記録メディア事業をさらに強化していく考えだ。
2019年6月18日
三菱ケミカルは17日、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が、八千代工業(埼玉県狭山市)が開発・製造・販売する「CFRP ROOF」に採用されたと発表した。
採用されたのは、ホンダの軽スポーツカー「S660」のルーフ用プリプレグ。CFRP部材の量産成形技術であるPCM工法向けに使う、樹脂を含浸させたシート状の炭素繊維中間基材で、プレス機による圧縮成形により、140℃・5分の硬化時間で自動車向け部材を量産できる材料だ。
純正の幌タイプのルーフに比べ、約22%の軽量化を実現し、車体の低重心化に寄与するだけではなく、カーボンの織物仕様を施した意匠性にも優れている点が評価された。
昨今の自動車市場では、電動化やCO2排出規制の強化などを背景に車体の軽量化に対する関心が高まってきている。こうしたニーズに対し、三菱ケミカルは、今後も炭素繊維・CFRPをはじめとする最先端素材の研究・開発を加速させ、技術革新の著しいモビリティ分野に対して最適なソリューションを提供するとともに、積極的に事業を展開していく考えだ。
2019年6月18日
2019年6月17日
2019年6月17日
マイクロ・ナノエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際工業会であるSEMIはこのほど、2019年第1四半期(1-3月期)の世界の半導体製造装置出荷額が前年同期比19%減の138億ドルとなったと発表した。
2018年は暦年で過去最高の出荷額(645億ドル)を記録したが、今年第1四半期の出荷額は前年同期比、前年第4四半期(10-12月)比(8%減)ともマイナスとなっており、半導体製造装置の減速を示す結果となった。
地域別の出荷額を見ると、前年同期比では台湾(68%増)と北米(47%増)が伸長した一方、韓国(54%減)、欧州(34%減)、日本(27%減)、中国(11%減)は軒並みマイナスとなっており、今後の動向が注目される。
なお、同統計は、SEMIが日本半導体製造装置協会(SEAJ)と共同で、世界80社以上の半導体製造装置メーカーから毎月提供されるデータを集計したもの。
2019年6月17日
石油化学大手のサウジ基礎産業公社(SABIC)はこのほど、リサイクルPETから再生したポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂「LNPエルクリンiQ」を発表した。
主に使い捨て水ボトルのPETを再生し、より特性を強化して、耐久性が求められる用途に適した高付加価値PBT樹脂を上市することで、さらなるリサイクル樹脂の需要を喚起する。
「LNPエルクリンiQ」コンパウンドとブレンド製品は、同社の独自技術によって再生したiQPBT樹脂をベースにしている。
この技術は、PETボトルやその他のPET廃棄物を前駆体化学物質に解重合し、さらにそれらを精製して新しいPBT樹脂を製造する化学プロセスを使用することで、 メカニカルリサイクルの限界を克服した。また、この技術は高い生産効率に寄与する優れた流動性、耐薬品性、着色性、難燃性といった性能を提供する。
「LNPエルクリンiQ」樹脂は、バージンPBTと他の従来のPBT樹脂を直接置き換えられるため、顧客は現在使用しているPBT樹脂を同樹脂に変更するだけで、自社製品をより環境に優しい持続可能な製品にすることができる。
また、PBTの製造に使用されていたバージン原料を使用しないことで、材料製造時の消費エネルギーとカーボンフットプリントを、それぞれ最大61%と49%削減したことがライフサイクルアセスメント調査(査読付き)で示されている。
ちなみに、同樹脂は、1Kg当たり最大67本の使用済みPETボトル(500ml)を再利用している。高い耐久性と優れた外観が求められる家電製品、自動車用コネクター、医療機器の外装などで需要が見込まれており、こうした用途に採用されることで、これまで使い捨てられていたPET樹脂の使用期間を延長させ、材料が廃棄されるまでの期間を延ばすことに貢献する。
なお、ガラス強化・ミネラル強化グレード、非ハロゲン難燃性や耐UV性の配合など、顧客の要望に応じた製品が取り揃えられている。またいくつかのグレードは、米国FDAの食品接触材規則に適合する可能性もあるという。