三菱ケミカル C4誘導品製品を値上げ、用役費が高騰

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2022年9月8日

 三菱ケミカルグループは7日、C4誘導品製品について、今月19日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、1,4‐ブタンジオールと1,2‐ブタンジオールが「65円/kg」、テトラヒドロフランとポリテトラメチレンエーテルグリコールが「80円/kg」。

 エネルギー価格急騰に伴い、当該製品の生産にかかる電気・蒸気などの用役費が高騰している。同社は、今後の安定供給体制を維持していくためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレンは約4ヵ月ぶりに上昇

2022年9月6日

ベンゼンとキシレンも反発、SMは軟化傾向続く

 アジア地域の7月第4週の石化市況では、エチレンは前週比8ドル高の883ドル/tでの取引となった。3月末以来、約4ヵ月ぶりに上昇している。コロナ禍による行動制限が長期化している中国市場では、誘導品の需要回復の兆しが出てこない。センター各社の減産がしばらく続くとの見方が強まり、一部の需要家に玉を確保する動きが出ている。

 スプレッドも

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三菱ケミカルグループ フィルム製品を再値上げ、各種諸費用が上昇

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2022年9月6日

 三菱ケミカルグループは5日、フィルム製品について、今月21日受注分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、二軸延伸ガスバリアナイロンフィルム「スーパーニール」、二軸延伸ナイロンフィルム「サントニール」、透明蒸着フィルム「テックバリア」ONY系で、改定幅はいずれも「一連500円」(15?換算)。

 同社は、4月に値上げを表明しており、今回はそれに追加するかたちでの改定となる。原油・ナフサなどの市況高騰や円安の加速により、粗原料の価格が上昇していることに加え、ユーティリティー費用、物流費、副資材費などの諸費用の上昇により、事業環境が悪化している。同社は、継続的な合理化に鋭意努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断した。

UBE ナイロン6樹脂を値上げ、4月以来5ヵ月ぶり

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2022年9月6日

 UBEは5日、ナイロン6樹脂について今月15日出荷分から値上げすることを決定し、ユーザとの交渉を開始すると発表した。改定幅は「80円/kg」。

 同製品の価格改定は今年4月以来、約5ヵ月ぶりとなる。同社は、主原料価格や副原料、物流費のさらなる上昇を製品価格に転嫁し、事業収益の改善を図っていく。

旭化成 アルミペーストを値上げ、原料価格上昇に対応

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2022年9月6日

 旭化成は5日、「旭化成アルミペースト」全品種について、10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「54円/kg」。

 アルミペーストの主原料となるアルミ地金およびアルミ粉の価格が上昇している。同社は、これまで合理化に努め対応してきたが、自助努力の限界を超えていることから、製品の安定供給維持のために、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

デンカ スチレンモノマーを値上げ、電力コストが上昇

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2022年9月6日

 デンカは5日、スチレンモノマーについて、11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「4円/kg」。

 昨今のエネルギーを取り巻く情勢の中で、製造に関わる電力コストなどが著しく上昇し、事業収益の悪化が進んでいる。同社は、継続してコスト削減に努めているものの、自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、今後も安定的な供給を継続するためには採算是正が必要と判断し、価格改定の実施を決定した。