東レ テキスタイル(織・編物)を値上げ、コストが上昇

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2022年5月31日

 東レは30日、婦人・紳士衣料、スポーツ衣料、ユニフォームおよび裏地・資材の各分野へ販売するテキスタイル(織・編物)について、7月の新規契約分から値上げを実施すると発表した。改定幅は、「現行のアパレル入り価格比10~20%」。

 合繊用原料や天然素材、粗原料の価格動向は、昨年以降高値圏での推移が続いている。また、原油価格は世界的な景気回復に伴う需要増と産油国による増産抑制、ウクライナ情勢を起因とする供給懸念に加え急激な円安の進行により、当面の間、高止まりが見込まれている。こうした状況を背景に、合繊原料や天然素材、粗原料、燃料、荷資材、薬剤、油剤、輸送費などが上昇し、今後のコスト上昇や高止まりが改善する見通しは立っていない。

 こうした中、同社は、固定費および比例費のあらゆる項目について徹底的な費用削減・効率化の自助努力を続けているものの、現在のコスト上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、国内外生産基盤の維持、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制の推進のため、今回の値上げ実施を決定した。

東海カーボン ファインカーボン製品を値上げ、安定供給を維持

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2022年5月31日

 東海カーボンは30日、ファインカーボン全製品(グループ会社製品を含む)について、7月から値上げすると発表した。改定幅は「10%」。

 輸送費、原料・燃料費などの製造費用が大幅に上昇していることに加え、同社では、拡大する需要に対応するため設備投資を進めている。同社は、自助努力によるコスト削減だけでは吸収することが困難になったことから、今後の安定供給継続のためにも値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルHDグループ 無水マレイン酸を値上げ、採算是正を図る

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2022年5月31日

 三菱ケミカルHDグループは30日、無水マレイン酸について、6月1日出荷分から値上げを実施することとし、取引先との交渉を開始すると発表した。改定幅は、「30円/kg」。

 昨今の無水マレイン酸および誘導品の旺盛な需要により、国内の需給が逼迫している。こうした中、同社は、採算是正と安定供給維持のため、値上げせざるを得ないと判断した。

UBE CPLの5月契約価格、150ドル安で決着

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2022年5月27日

中国品が下押し要因、スプレッド1000ドル割れに

 UBE(旧宇部興産)は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、5月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比150ドル安の2170ドルで決着した。下落となるのは

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昭和電工 塩素化ポリエチレン値上げ、原料高騰に対応

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2022年5月27日

 昭和電工は26日、合成樹脂の一種である塩素化ポリエチレン「エラスレン」について、国内販売価格を6月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、粉末およびシートとも「70円/kg以上」。

 当該製品を取り巻く事業環境は、昨今の原燃料高を背景としたポリエチレンをはじめとする原料や電力コストなどの高騰により、厳しい状況が続いている。同社は、これまで生産の合理化によるコストダウンに努めてきたが、今後も安定供給を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

昭和電工 塩酸を7月から値上げ、電力コストなどが上昇

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2022年5月26日

 昭和電工は25日、塩酸を7月1日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 塩酸を取り巻く事業環境は、昨今の原油高を背景とした急激な電力コストや輸送費などの上昇に伴い、厳しい状況が続いている。同社は、製造原価の低減や物流の効率化などによるコストダウンに努めてきたが、製品の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。