東洋スチレン PSを値上げ、安定供給と事業継続を図る

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2022年3月4日

 東洋スチレンは3日、ポリスチレン(PS)樹脂およびPS難燃樹脂「トーヨースチロール」について、4月1日納入分から値上げすることを決定し、各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、GPグレード、HIグレード、特殊グレードが「15円/kg以上」、難燃グレードが「15円/kg以上」(難燃剤分を除く)となっている。

 昨年10月以降、ナフサをはじめとした主原料の騰勢を受け、スチレンモノマー価格が上昇し、加えて製造に関わる原燃料なども上昇を続けている。同社は、継続したコスト低減活動に取り組んでいるが、これらの価格上昇は自助努力を超えるものであり、安定供給と事業継続のため、価格改定せざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PEとPP値上げ、原料高で今月から

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2022年3月4日

 プライムポリマーは3日、ポリエチレン(HDPE、L-LDPE)とポリプロピレン(PP)を3月22日納入分から「35円/kg以上」値上げすると発表した。

 コロナ禍からの景気回復により原油需要が高まる一方、ロシアによるウクライナへの侵攻を契機に原油価格は大きく上昇。国産ナフサ価格は、原油価格の上昇に加えアジア域内の堅調な需要を背景に、8万円/klを超える水準が見込まれるほか、ユーティリティなどの諸費用も大きく上昇している。

  同社は厳しい環境下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、コスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

 なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は改定幅の修正もあるとしている。

DIC フェノール樹脂および尿素メラミン樹脂を値上げ

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2022年3月3日

 DICは1日、100%子会社のDIC北日本ポリマがフェノール樹脂および尿素メラミン樹脂製品について、3月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅はフェノール樹脂(固形、溶液)が「20~50円/kg」、尿素メラミン樹脂(溶液)が「15~30円/kg」。

 昨今、原油価格の再上昇が続き、主原料のベンゼン、フェノール類やメタノール、尿素、メラミンなどの価格が高騰。また、新型コロナの感染拡大や環境規制による影響も含め、ユーティリティーや物流コスト、容器価格も上昇し、樹脂原材料を取り巻く環境は一層厳しさが増している。

 こうした中、同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているものの、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために値上げが避けられないと判断した。

デンカ ABS樹脂、デンカIP、クリアレンなど値上げ

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2022年3月3日

 デンカは1日、「ABS樹脂」、「デンカIP」、「透明樹脂」、「クリアレン」について、3月10日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」。

 国産ナフサ価格と各種原材料価格が上昇を続け、ユーティリティコストと物流費もコストアップとなっている。同社は継続してコスト削減に取り組んでいるが、製品の安定供給と事業の維持継続のためには、価格改定せざるを得ない状況と判断した。

DIC PSとスチレン系製品を値上げ、原料高に対応

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2022年3月3日

 DICは2日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、4月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも「17円/kg以上」。

 昨今の原油価格の上昇に伴い、国産ナフサ、ベンゼン、原燃料の価格高騰が進み、PSの原料調達価格と生産コストが上昇している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けてきたが、原材料価格などの上昇を吸収することは極めて困難な状況にある。今後の安定供給と事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断し、今回の値上げを決定した。

 なお、今後の社会情勢次第では再度価格改定する可能性があるとしている。

トクヤマ イソプロピルアルコールを値上げ、採算是正図る

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2022年3月3日

 トクヤマは2日、イソプロピルアルコール(IPA)について、21日出荷分から値上げすることを決定し、商社および需要家などとの交渉に入ると発表した。改定幅は「35円/kg以上」。

 IPAの主原料となるナフサ価格が高騰しており、また製造設備の維持・更新のコストに加え、物流費も上昇している、同社は、非常に厳しい収益状況が想定されることから、自社の合理化努力のみで吸収することは困難と判断し、値上げの実施を決定した。

宇部興産 CPLの2月契約価格、50ドル高で決着

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2022年3月2日

ベンゼン上昇を反映、中国市況も3カ月ぶり反転

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、2月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比50ドル高の2120ドルで決着した。昨年、欧米で発生した石油精製のトラブルでベンゼン価格が上昇したことを折り込み、3カ月ぶりの値上げとなっている。

 しかし、2月の

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PSジャパン ポリスチレンを値上げ、ベンゼン高騰に対応

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2022年3月2日

 PSジャパンは1日、ポリスチレン樹脂「PSJ‐ポリスチレン」全グレードについて、4月1日出荷分から値上げすることを決定し、需要家への説明と価格改定の交渉に入ったと発表した。改定幅は「12円/kg以上」。

 原油ならびにポリスチレンの主原料であるナフサ、ベンゼンが騰勢を続け、原料コストが大幅に上昇している。同社は、これらのコスト上昇をすべて自助努力で吸収することは極めて困難な状況にあるため、今回の値上げを決定した。