三井化学 EO・EO誘導品を値上げ、物流費など高騰で

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2021年5月10日

 三井化学は7日、エチレンオキサイド(EO)など3製品を今月15日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、EOが「17円/kg以上」、EO誘導品のエチレングリコール(EG)とエタノールアミン(EA)が「20円/kg以上」。いずれも2019年4月以来、2年ぶりの値上げとなる。

 対象製品については、物流業界全般と定修作業時の労働力不足、またそれらに起因する賃金上昇により、物流関連費用や設備修繕費などの高騰が続く。これらのコストアップは、従来の合理化といった自助努力のみでは吸収が困難であり、製品の安定生産・安定供給継続のためには、原料価格の変動分とは別に、価格改定せざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル 樹脂改質剤を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年5月10日

 三菱ケミカルは7日、樹脂改質剤「メタブレン」の国内出荷価格について、今月21日納入分から値上げすることを決定し、各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、「メタブレン」各製品とも「20円/kg以上」。

 昨年以降、主原料であるメチルメタクリレート(MMA)、ブチルアクリレート(BA)やブタジエンなどのモノマー類は国際的な需給ひっ迫により価格が高騰。さらにユーティリティコストや物流費も上昇している。同社は、自助努力によりこれらのコスト上昇分を吸収することは極めて困難な状況であることから、今後も顧客に良品質の製品を安定的に供給するためには価格改定が必要であると判断した。

 

KHネオケム PM系・酢酸ブチル系などを値上げ

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2021年5月7日

 KHネオケムはこのほど、PM系・酢酸ブチル系について、今月10日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、「PM-P」(プロピレングリコールモノメチルエーテル)、「PMA-P」(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)が「40円/kg以上」、「酢酸ブチル」「酢酸ブチル-P」「酢酸ブチル-S」が「20円/kg以上」。

 原料価格が上昇し、対象製品の海外市況が高騰している。同社は、安定した供給体制を維持・確保するためにも、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

 

ENEOS 5月のベンゼンACPは前月比160ドル高

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2021年5月7日

 ENEOSはこのほど、5月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を995ドル/tで決着したと発表した。4月のアジアベンゼン市況は、旺盛な域内誘導品需要と欧米ベンゼン価格の急騰影響を受けて上昇した。こうした市場環境を反映し、5月ACPは前月比トン160ドル高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、113.5円/kgとなる。

DIC 有機顔料製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年4月28日

 DICは27日、有機顔料製品(フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料)について、5月10日出荷分より値上げすると発表した。改定幅は各製品とも「100~900円/kg」。

 昨今、一部の有機顔料の原料および中間体において、中国の環境規制強化を背景とした化学品の供給量減少や、他用途の需要増加などによる需給バランスのひっ迫化を受けた価格高騰が見られている。また、物流費や生産コストの上昇も継続している。こうした中、同社は、自助努力を続けてきたが、これ以上のコスト上昇を自社内で吸収することが極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために値上げが避けられないと判断した。

 

アジア石化市況 各社の定修でエチレンは小幅上昇

2021年4月27日

ベンゼンは海外市況の高騰が波及、SMも強含み

 アジア地域の4月第1週の石化市況では、エチレンは前週比10ドル高の1055ドル/tでの取引となった。新規設備が立ち上がっているものの、アジア地域ではクラッカーが定修期を迎えたこともあり、小幅の上昇となっている。スポット・ナフサ価格がほぼ前週並みとなったため、スプレッドも

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