JNC 4月1日からオキソ誘導品および酢酸を値上げ

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2021年3月1日

 JNCは26日、オキソ誘導品および酢酸を4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS-12、CS-16、ジエチルケトン(CS-202)、酢酸、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、イソ酪酸イソブチル(IBIB)、酢酸イソプロピル(IPAC)、オクチル酸、DMHで、改定幅は各製品とも「20円/kg以上」となっている。

 国産ナフサの基準価格は、原油価格上昇の影響を受けて、第1四半期(1-3月期)は3万8000円/kl、第2四半期(4-6月期)は4万3000円/klを超える勢い。また、原材料や副原料の海外市況も高騰しているほか、安定生産にかかる修繕費の上昇ならびに人手不足に起因した物流費の上昇による影響も顕著にあらわれている。

 こうした中、同社は、自助努力でコストアップ分を吸収するのは極めて困難な状況であることから、事業継続と安定供給の責務を果たすために、今回は値上げせざるを得ないと判断した。

昭和電工 エマルジョン製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年3月1日

 昭和電工は26日、エマルジョン製品「ポリゾール」について、3月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、エチレン-酢酸ビニル系が「25円/kg」、酢酸ビニル系が「20円/kg」。

 「ポリゾール」は、水を媒体に使用し有機溶剤などを含まないため、環境への負荷が低い製品。住宅建材・建築・繊維加工・紙加工など様々な用途で利用されており、日常生活に密接な関係を持っている。昨今、原油市況に連動しナフサや酢酸の価格が上昇傾向となり、エチレン-酢酸ビニル系製品や酢酸ビニル系製品の原料であるエチレンや酢酸ビニルの価格も上昇している。さらに、包装材・副資材・物流費なども値上りを続けている。

 こうした中、同社は、これまで製造や物流の合理化を進めコストダウンに努めてきたが、これらの外部環境の変動によるコストの上昇は自助努力のみでの対応が困難であり、製品の安定供給体制を維持するために、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

ユニチカ PVA系繊維を値上げ、コスト増に対応

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2021年2月26日

 ユニチカは25日、衣料用ポリビニルアルコール(PVA)系繊維(ビニロン繊維)の「紡績糸・織物・編物」(難燃繊維含む)について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「10~25%」。

 昨年からのPVA系繊維の原材料価格の上昇、近年の織物・編物の染色加工に使用する染料や薬剤・助剤といった価格の高止まり、さらに物流費などの高騰によるコスト増が、自助努力により吸収できる範囲を超えている。同社は、製品の安定供給を確保するため、今回の値上げを決定した。

宇部興産 CPLの2月契約価格は前月比30ドル安

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2021年2月25日

トラブル要因が背景、原料高・需給タイトは継続

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、2月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比30ドル安の1570ドル/tで決着した。下落したのは昨年8月以来の6カ月ぶりとなる。

 今回の下落は、

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アジア石化市況 エチレン下値は10ドル高に反転

2021年2月24日

芳香族は原油高で上昇、スチレンモノマー強含み

 アジア地域の1月第4週の石化市況では、エチレンは下値10ドル高、上値70ドル安の910ドル/tでの取引となった。前週、大幅に下落していたが、旧正月を前に玉を確保する動きが一順したこともあり、大きな動きは見られなかったが下値は反転する結果となった。スプレッドについては、

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