新日本理化は27日、フタル酸系可塑剤全般を2月15日納入分から「15円/kg」値上げすると発表した。
直近のナフサ価格の高騰に伴い、可塑剤の原料となるアルコールやフタル酸の価格が上昇しており、加えて慢性的な人手不足による物流コスト上昇が同社の収益を急激に圧迫している状況だ。こうした環境下、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは極めて困難だと判断し、安定供給と事業継続のため、今回の製品価格改定を決定した。
2021年1月28日
2021年1月28日
2021年1月28日
芳香族3製品は原油高で上昇、SMも持ち直しに
アジア地域の1月第1週の石化市況では、エチレンは12月第4週比で下値10ドル高、上値60ドル高の1000~1090ドル/tでの取引となった。下値が1000ドル台を回復したのは2019年3月以来となる。昨年12月は、原油・ナフサ価格が上昇傾向となったことや、トラブル要因で需給がタイトとなったこともあり、エチレン市況は強含みで推移していた。こうした中、年明けには、サウジアラビアが独自の追加減産を表明。原油・ナフサ価格が切り上がる中、停止しているクラッカーの再稼働が遅れたこともあり、市場に先高観が強まっている。スプレッドは、
2021年1月28日
2021年1月27日
2021年1月27日
三菱ケミカルは26日、ポリビニルアルコール(PVA)製品群の輸出取引価格を2月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品はPVA「ゴーセノール」、PVA特殊銘柄「ゴーセネックス」、アモルファスビニルアルコール系樹脂「ニチゴーGポリマー」、ゴーセネックスZ用架橋剤「セーフリンク」で、改定幅は、北南米向け「200USドル/t」、欧州向け「250ユーロ/t」、西アジア・南アジア・東南アジア・東アジア向け「150USドル/t」、中国向け「150USドル/t」、オセアニア向け「150USドル/t」となっている。
当該製品については、人手不足やコンテナ不足により海外物流費が高騰しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。さらに、これらの傾向は今後も続くことが見込まれる。こうした中、同社は、これまでコスト削減に取り組んできたが、安定供給を維持するために採算是正が必要であると判断し、価格改定の実施を決定した。
2021年1月27日
2021年1月27日
2021年1月26日
2021年1月26日
三菱ケミカルは25日、オキソ製品およびアクリル酸製品を来月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、オキソ製品が「2‐エチルヘキサノール」「ノルマルブタノール」「イソブタノール」「ノルマルブチルアルデヒド」「イソブチルアルデヒド」「イソノニルアルコール」、アクリル酸製品が「アクリル酸」「アクリル酸ブチル」「アクリル酸2エチルヘキシル」「アクリル酸メチル」「アクリル酸イソブチル」で、改定幅は各製品とも「15円/kg以上」となっている。
原料のプロピレンは、修繕費増加や市況高騰によりコストが上昇している。これに加え、当該製品に関わる修繕費などの固定費・物流費が上昇している。同社はこれまでコスト削減に努めてきたが、これらのコストアップ分を自助努力のみで吸収することは困難であると判断し、価格改定の実施を決定した。