塩ビ樹脂 2月のインド向け輸出は前月比20ドル高

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2020年1月30日

域外品の流入継続も、パイプ向けなど需要強含み

 塩ビ樹脂(PVC)の2月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比20ドル/t高のCFR940ドル/t、中国・その他向けも同20ドル/t高の860ドル/tで決着した。

 インド向け・中国向けとも2カ月連続の上昇となっている。ロシアやウクライナといった域外品のアジア地域への流入は続いているものの、需要が回復基調にあることが背景にある。

 台湾大手メーカーも、インド向け

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アジア石化市況 エチレンは780ドル/tに回復

2020年1月28日

プロピレン上昇基調、ベンゼンは2週連続下落

 アジア地域の1月第2週の石化市況では、エチレンは年明けも強含みの展開となり、下値が前週比30ドル/t高、上値が40ドル/t高の780~800ドル/tでの取引となった。上値は11月第5週以来となる800ドル/tに回復している。誘導品需要の停滞に加え、中東リスクにより原油・ナフサに先高感が出ており、減産の動きが強まったことが背景にある。

 スプレッドも、ナフサ高が継続しているものの、

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アクリロニトリル 下期に入り市況は軟化傾向に

2020年1月27日

ABS需要は堅調も、リスク要因で先行き不透明

 ABS樹脂やアクリル繊維の原料であるアクリロニトリル(AN)は、下期に入り市況が軟化傾向にある。足元のAN市況は1500ドル/tを下回っており、上期平均の1800ドル/tから300ドル/t程度下落している状況だ。その背景として、米中貿易摩擦の長期化により、中国景気が減速していることが挙げられる。

 中国市場で

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三菱ケミカル オキソ・アクリル酸製品を27日から値上げ

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2020年1月22日

 三菱ケミカルは21日、オキソ製品とアクリル酸製品を今月27日出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始したと発表した。

 対象製品と値上げ幅は、オキソ製品の2‐エチルヘキサノール、ノルマルブタノール、イソブタノール、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、イソノニルアルコールがキロ15円以上。アクリル酸製品のアクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸メチル、アクリル酸イソブチルが20円/kg以上となっている。

 国産基準ナフサ価格は、原油価格上昇の影響を受け、1Q(1-3月期)は4万6000円/kl程度に上昇する見込みとなっている。加えて、当該製品の製造にかかる用役費などの諸経費、物流費も高騰しており、こうした大幅なコストアップ分を自助努力のみで吸収することは困難であると判断した。

 また、アクリル酸製品については、今回の原料高騰などによる改定額に前回の採算是正未達分に加え、価格改定を再度実施することにした。