アジア石化市況 エチレン3週連続870ドル/t

2019年10月8日

 芳香族3製品とも下落、SM再び1000ドル/t台割れ

 アジア地域の9月第2週の石化市況では、エチレンは下値が3週連続のステイ、上値は10ドル安となり、870~890ドル/tでの取引となった。

 中国や韓国で新規エチレン設備が立ち上がってきたことで先安観が出始める中、トラブルや定修要因などもあり、需給バランスは大きく崩れていない。ただ下値は4週連続で900ドル/tを下回り、上値も7週ぶりに900ドル/t台を割っており、需要は盛り上がりに欠ける状況だ。

 スプレッドは、ナフサ高の影響もあり

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デンカ 電子包材用シート値上げ、来月からキロ7円

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2019年10月7日

 デンカは4日、電子包材用シートを11月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、「ECシート全グレード」と「CLCシート全グレード」で、いずれも一律7円/kgの値上げとなる。

 ベンゼン、ナフサ価格の高騰により「電子包材用シート」の主原料であるポリスチレンの価格が高騰している。こうした中、同社はコスト改善に取り組んでいるものの、原料の値上がり幅は自助努力を超えており、現行価格では安定供給と事業継続が困難であるとの判断から、今回の価格改定を決定した。

WTI価格 中東リスク継続も53ドル割れ

2019年10月7日

世界経済悪化で需要減少、米国在庫が増加傾向

 世界の原油相場では、供給不安よりも需要不足の懸念が強まっている。WTI価格は、中東リスクの高まりで一時高騰したものの、世界経済悪化による需要減少が意識され下落局面となり、足元ではバレル52ドル台の動きとなっている状況だ。

 WTIは9月以降、変動が激しくなった。9月14日にサウジアラビアの石油施設が攻撃を受けたことで、原油の供給不安が高まり、16日のWTIは前日から約8ドル高となる63ドル台まで急騰、米国とイランの関係悪化を背景に70ドルを目指す展開も予想された。

 しかし、

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塩ビ樹脂 10月インド向け輸出価格は前月並みで決着

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2019年10月3日

モンスーン期明けで需要増、インフラ向けも堅調

 塩ビ樹脂(PVC)の10月分のアジア輸出価格は、インド向けがCFR960ドル/tと前月並み、中国・その他向けは同20ドル安の860ドル/tで決着した。

 台湾大手メーカーも、インド向け同ステイの910ドル/t(ボリュームディスカウント10ドル)、中国向け

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JXTGエネルギー 10月のベンゼンACPは730ドルに

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2019年10月2日

 JXTGエネルギーは1日、10月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を730ドル/tで決着したと発表した。

 9月のベンゼン市況は、誘導品の需要が堅調な中、域内ベンゼン装置定修に伴い上昇。こうした市場環境を反映し、10月契約価格は前月比50ドル/t高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、83.9円/kg。