アジア石化市況 エチレン10週ぶり1000ドル超に

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2019年2月26日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは市況の上昇基調が止まらず、2月第1週は1050~1100ドル/tと下値は10週ぶりに1000ドル超での取引となった。

 エチレン市況は、昨年9月から中国経済の変調を材料に下落傾向となり、12~1月上旬には800ドル台まで急落した。しかしOPEC減産による原油・ナフサ価格の反発に加え、海外プラントのトラブルなどにより需給がひっ迫したことで、様子見だった需要家の買い意欲が戻っている状況だ。

 ナフサとのスプレッドも

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ポリスチレン 原料安と需要堅調でスプレッドを確保

2019年2月25日

 ポリスチレン(PS)は、「中食(なかしょく)」や「個食化」が進んでいることから、食品包装用途向けに堅調な需要が継続。昨年の内需(国内出荷+輸入品)は約69万t(前年比微減)となり、各社の設備は高稼働を維持した。そうした中、1-3月期の原料価格が低水準となっており、PS各社は良好なスプレッドを確保する見通しだ。

 PS価格は原料ベンゼンのアジア契約価格(ACP)やナフサ、また為替などを前提に四半期ごとの価格改定を行っている。昨年は原油価格が不安定な動きで上昇したため、ACPも4~10月まで820~900ドル/tの高いレンジでの動きとなった。

 しかし10月後半以降、原油価格の急落に伴いACPも下落基調となり、10-12月期の平均では、7-9月期に比べ

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宇部興産 CPLの2月価格は前月比15ドル高と反転

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2019年2月20日

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、2月の韓国・台湾大手向け契約価格を1635ドル/tで決着。1月の価格(同1620ドル/t)に比べ2月は15ドル高となり、昨年10月以来、4カ月ぶりに上昇した。

 CPL価格は、昨年11月まで2000ドル/t以上の高値で推移していたが、中国経済の減速が懸念され、12月に240ドル安、1月に290ドル安と2カ月で530ドルも急落、底打ちが見えない状況が続いていた。しかし年末以降、石油輸出国機構(OPEC)の減産効果などにより原油価格が上昇。原料ベンゼン価格も上昇したため、反転局面と見た需要家に購買意欲が戻ってきており、価格がようやく反転した。しかしスプレッドは、

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アジア石化市況 エチレン上昇基調で960ドル

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2019年2月19日

 アジア地域の石化市況では、エチレンが上昇基調を強め、1月第4週は960~1025ドル/tと上値は8週ぶりに1000ドル台での取引となった。エチレンは1月第2週に底を打ち反発していたが2週連続で大幅に上昇。前週比で下値は60ドル高、上値は65ドル高となった。海外プラントのトラブルが重なったことに加え、春に韓国メーカーの定修が予定されていることから、需給タイト感が強まっており、需要家が玉の確保を進めているようだ。

 ナフサとのスプレッドも

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