三井化学 フェノールを7月1日納入分から15円/kg以上値上げ

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2019年6月10日

 三井化学は7日、フェノールについて7月1日納入分から15円/kg以上値上げすると発表した。

 フェノール需要は世界で堅調な成長を続け、需給バランスはタイトな状況にある。一方で、生産維持・安定供給のための修繕費、物流費などのコストは上昇しており、同製品の事業収益を圧迫している。

 同社はあらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、このようなコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えており、今後も安定供給を継続的に維持するため、今回の価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

WTI価格 今年1月以来の51ドル台に下落

2019年6月10日

 世界の原油相場では、WTI価格は急激な下落局面となっている。

 5月末には53ドル台まで下落し、今月5日には今年1月以来となる51ドル台を記録した。4月下旬には66ドル台とピークを付けたが、わずか50日足らずで

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DIC ポリスチレンとスチレン系製品を7月から値上げ

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2019年6月7日

 DICは6日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、7月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品は「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも7円以上/kgとなっている。

 昨今の原油価格の上昇に伴い、国産ナフサ価格・ベンゼン価格が高騰し、PSの原料価格も継続して上昇している。同社は引き続き自助努力によるコスト吸収に注力しているが、原料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあり、今後の安定供給と事業継続を図るためには、今回の価格改定が避けられないと判断した。

 

塩ビ樹脂 6月インド向け輸出は前月比10ドル高

2019年6月6日

 塩ビ樹脂(PVC)の6月分のアジア輸出価格は、インド向けがCFR890ドル/tで決着。前月から10ドル高と3カ月ぶりの上昇となった。中国・その他向けも同840ドル/tと前月から20ドル高となり、4カ月ぶりに上昇に転じている。

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PSジャパン PS全グレードを7月1日から値上げ

2019年6月5日

 PSジャパンは4日、ポリスチレン樹脂「「PSJ‐ポリスチレン」全グレードを、7月1日出荷分から値上げすることを決定し、需要家への説明と改定交渉に入ったと発表した。値上げ幅は7円/kg以上。

 原油に加え、ポリスチレンの主原料であるナフサとベンゼンが騰勢を続け、同社の原料コストが大幅に上昇している。これらのコスト上昇を、全て自社努力で吸収することが極めて困難な状況にあることから、樹脂価格の改定を行うことにした。

 

JXTGエネルギー 6月のベンゼンACPは630ドルで決着

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2019年6月4日

 JXTGエネルギーは3日、6月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を630ドル/tで決着したと発表した。

 5月のベンゼン市況は、下旬にかけて原油価格が下落する中、6月以降の誘導品定修明けによる需要回復、引き続きおう盛な米国向けベンゼン輸出に伴うアジア域内需給の改善観測から下落は小幅にとどまった。

 こうした市場環境を反映し、6月契約価格は前月比5ドル/t安で決着した。なお、国内価格換算想定値は74.4円/kg。