アジア石化市況 国慶節休暇明けも基調は変わらず

2023年12月12日

オレフィン系堅調、芳香族は需要減で下落傾向に

 アジア地域の10月第4週の石化市況では、エチレンは前週並みの873ドル/tで取引された。国慶節休暇後は、3週連続で同価格となっている。需要に強さがないものの、定修や減産などで供給が絞られていることもあり、市場に余剰感が見られていない。スプレッドは、

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ジェイ・プラス アジピン酸系可塑剤など値上げ

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2023年12月11日

 ジェイ・プラスは8日、アジピン酸系可塑剤(DOA、DINA、D610A、DIDA)、ポリエステル系可塑剤、特殊可塑剤を12月16日以降納入分から値上げすると発表した。改定幅は、アジピン酸系のDOAとDINAが「31円/kg以上」、D610Aが「21円/kg以上」。ポリエステル系が「30円/kg以上」、その他可塑剤が「20~74円/kg」となっている。

 対象製品については、原油やナフサの上昇、円安の進行により原材料費が高騰している。加えて、可塑剤の製造に関わる人件費や用役費、および輸送費も上昇している。こうした事業環境下、同社はコストの圧縮に努めているが、コストの上昇幅が大きく自助努力では吸収できないレベルとなっている。今後とも安定的な製品供給を維持していくためには今回、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。