アジア石化市況 エチレン上昇もスプレッドは縮小

2023年9月12日

芳香族は原油高で上昇、キシレンは1000ドル回復

 アジア地域の7月第4週の石化市況では、エチレンは前週比15ドル高の780ドル/tで取引された。ナフサ価格の上昇がエチレン市況を押し上げている。ただ、誘導品の需要が

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

旭化成 ポリエチレン全製品を値上げ、ナフサ高に対応

, ,

2023年9月12日

 旭化成は11日、ポリエチレン全製品について、10月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、「サンテック‐LD」「サンテック‐HD」「サンテック‐EVA」および「クレオレックス」で、改定幅はいずれも「20円/kg以上」となっている。

 原油価格の上昇や円安の影響もあり、国産ナフサ価格のさらなる上昇が見込まれている。こうした厳しい経済環境下において、同社は、あらゆるコストダウン、合理化に取り組んでいるものの、主原料価格の上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難であることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PEとPP値上げ、原料高で来月から

, ,

2023年9月6日

 プライムポリマーは5日、ポリエチレン(HDPE、LLDPE)とポリプロピレン(PP)を、10月1日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。

 OPECプラスの協調減産、サウジアラビアなどの自主減産に伴う原油価格上昇に加え、日米の金利差を主要因とした円安影響もあり、国産ナフサ価格は7万2000円/klを超える水準で推移すると見込まれている。

 同社は厳しい経済環境の下、あらゆるコストダウンに取り組んでいるが、コストの上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、改定幅を修正する場合もあるとしている。

アジア石化市況 ナフサ高でエチレンは上昇基調に

2023年9月5日

芳香族3製品とも強含み、SMは海外市況が急騰

 アジア地域の7月第3週の石化市況では、エチレンは前週比15ドル高の765ドル/tで取引された。誘導品市場が盛り上がりを欠く中、ナフサ価格の上昇が、押し上げ要因となっている。スプレッドは

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

三井化学 フェノール、アセトンなど関連七製品を値上げ

, , ,

2023年9月5日

 三井化学は4日、フェノールやアセトンとその誘導品など全7製品を10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、フェノール、アセトン、α‐メチルスチレン、IPA(イソプロピルアルコール)、MIBK(メチルイソブチルケトン)、ビスフェノールA、エポキシ樹脂「エポミック」。改定幅は「15~165円/kg」。

 対象製品については、近年の修繕費上昇に伴う固定費の上昇、C重油やLNGなど燃料油上昇による用役コストの上昇、さらにはドライバー不足による物流費の上昇を受け、サプライチェーン全体のコストが大幅に上昇している。

 同社はあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、安定供給を持続的なものとするためには、価格是正を含め、価格改定せざるを得ないと判断した。