三菱ケミカル エポキシ樹脂など値上げ、原料価格が高騰

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2022年6月27日

 三菱ケミカルホールディングスグループは24日、エポキシ樹脂およびエポキシ硬化剤について、7月1日納入分から値上げすることを決定し取引先との交渉を開始すると発表した。対象製品と改定幅は、ビスフェノールA型/F型エポキシ樹脂が「68円/kg」、それ以外の特殊エポキシ樹脂が「23~210円/kg」、エポキシ樹脂硬化剤類が「38~600円/kg」。

 今年に入り、当該製品の主原料であるビスフェノールAやエピクロルヒドリンの価格高騰が続いている。同社は、原燃料価格の上昇に伴うコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であることから、今後の安定供給体制を維持するため、値上げせざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン軟化で1200ドル割れ

2022年6月22日

芳香族3製品とも上昇、SMは4週間ぶりに反発

 アジア地域の5月第1週の石化市況では、原油・ナフサ価格の高止まりによる収益悪化に加え、上海ロックダウンにより景気が下振れたこともあり、オレフィンを中心に下落基調となっている。エチレンは前週比12ドル安の1188ドル/tでの取引となった。これで5週連続の下落となり、約3か月ぶりに1200ドル台を割り込んでいる。ナフサとのスプレッドも

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出光興産 SPS樹脂を値上げ、副資材や加工費が高騰

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2022年6月22日

 出光興産は21日、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂「ザレック」について、7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、一般グレードが「50円/kg以上」、難燃グレードが「60円/kg以上」。

 一昨年来、当該製品に使用している各種副資材の調達価格および加工賃の高騰が継続している。同社は、コスト低減に引き続き取り組んでいるものの、これらのコストアップは自助努力のみでは吸収することは難しいことから、値上げせざるを得ないと判断した。

 なお、想定した調達環境が大きく変動する場合は、値上げ幅を修正する可能性があるとしている。

ウレタンMDI 中国ロックダウン影響で市況下落

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2022年6月21日

景気悪化で需要が減少、足元では下げ止まり感も

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、4月以降、アジア市況が下落基調を継続している。6月初旬のスポット市況はモノメリックが2525ドル、ポリメリックが2125ドルとなり、2月下旬からモノメリックで350ドル程度、ポリメリックで550ドル程度も下落した。ただ、中国景気が持ち直してきたこともあり、足元では下げ止まり感も出ているようだ。

 MDI市況は昨年、

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デンカ PE製排水管値上げ、原材料などコストが上昇

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2022年6月21日

 デンカは20日、農業・土木用のポリエチレン(PE)製排水管「トヨドレン」を7月1日出荷分から「10%以上」値上げすると発表した。

 ナフサをはじめとする各種原材料価格の上昇に加え、原油高に伴うエネルギーコストと物流費の上昇も継続している。同社は引き続きコスト削減を進めていくものの、製品の安定供給のためには価格改定が必要だと判断した。

クラレ PVBフィルムなど値上げ、コスト上昇に対応

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2022年6月21日

 クラレは20日、建築・自動車向け合わせガラス用中間膜のポリビニルブチラール(PVB)フィルム「トロシフォル」などについて、7月1日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。全中間膜製品を対象とし、改定幅は「30%以上」となる。

 対象製品の主要原材料や燃料、物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えてきていることから、安定供給を維持するために今回、価格改定の実施を決めた。