東レ 全フィルム製品および加工品、3月から値上げ

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2023年2月15日

 東レと東レフィルム加工は14日、販売する全フィルム製品および加工品について、3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の10~20%」。

 昨今、ナフサ価格の高騰に伴う主原料価格の高止まりに加え、足下では、製造時のエネルギーコストや国内外の物流コスト、副資材コストの上昇が続いている。東レグループは、生産合理化など徹底したコスト削減に努めてきたが、これらのコスト上昇は自助努力で吸収できる水準を超えていることから、フィルム製品の安定供給と新製品開発、顧客へのサービスを維持・推進するため、今回の価格改定を決定した。

アジア石化市況 エチレンは825ドルに続落

2023年2月14日

ベンゼンは4週ぶり下落、SMは上昇基調を継続

 アジア地域の1月第1週の石化市況では、エチレンは12月第4週比45ドル安の825ドル/tで取引された。ゼロコロナ政策が解除される中、感染拡大により中国の経済が混乱したことや、年末年始の休暇に入ったこともあり、需要家の間で引き合いが弱まった。ナフサとのスプレッドも

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トクヤマ 塩酸、液体塩素、塩カルを値上げ、採算を是正

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2023年2月8日

 トクヤマは7日、塩酸、液体塩素、塩化カルシウム(液体・粒状)の国内価格について、3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、塩酸が「6円/kg以上」、液体塩素が「18円/kg以上」、液体塩化カルシウムが「12円/kg以上」(固形換算)、粒状塩化カルシウムが「17円/kg以上」となっている。

 原燃料価格の高騰や物流費の上昇により採算が大幅に悪化し、需要家への安定供給維持のために収益改善が急務となっている。同社はコスト削減に鋭意努力をしているものの、自助努力のみで吸収することは困難であると判断し、価格修正の実施を決定した。

アジア石化市況 エチレンは870ドルに続落

2023年2月7日

芳香族3製品は強含み、SMも1000ドルが視野に

 アジア地域の12月第4週の石化市況では、エチレンは前週比10ドル安の870ドル/tで取引された。年末年始を控えていることや、ゼロコロナ政策の解除によりコロナ感染者が急増したこともあり、市場に活発な取引が見られなかった。ナフサとの

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三井・ダウ ポリケミカル EVA樹脂など全製品値上げ

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2023年2月7日

 三井・ダウ ポリケミカルは6日、同社全製品を2月20日納入分から値上げする、と発表した。対象製品は、アイオノマー樹脂「ハイミラン」、エチレン‐メタクリル酸共重合体「ニュクレル」、アニオン性特殊樹脂「エンティラ」、エチレン‐酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)「エバフレックス」、低密度ポリエチレン「ミラソン」、ヒートシール材料「CMPS」。改定幅はいずれも「20円/kg以上」。

 同社は昨年5月にも、電気代や用役費、物流費、副資材、工場メンテナンス用資材、人件費などのコストの大幅上昇を理由に、全製品を対象とした値上げを行った。しかし、コロナ禍からの景気回復、ロシアによるウクライナ侵攻による国際情勢の悪化により原油、天然ガス、鉄鉱石などの資源価格をはじめ様々な原材料の価格は著しく高騰し、特に電気代は想定を超える高騰が継続している。

 こうした中、同社はコスト削減に努めているが、電力コスト上昇分を自助努力のみで吸収することは極めて困難と判断。工場の安全操業確保と製品の安定供給を図るため、価格改定を決めた。