価格下落で購買意欲が上昇、中国品が大幅に増加
貿易統計によると、インドの7月の塩ビ樹脂(PVC)輸入量は、前年同月比25.9%増の22万4100tとなった。前月は1年1ヵ月ぶりに前年割れを記録したが、再び20万t台を回復している。インド市場は堅調な需要が続いているが、内需の不振で各国の輸入量が拡大し、春先からタイト感が薄れていた。
こうした中、
2023年11月8日
2023年9月14日
2023年8月4日
2023年7月10日
中国品のシェア40%以上、米国品も増加が顕著
貿易統計によると、インドの3月の塩ビ樹脂(PVC)輸入量は、前年同月比2.8倍の40万9600tと大幅に増加した。世界的な景気減速を背景にPVCの需給バランスが崩れ、昨年から余剰となった玉がインドに集中している。今年に入ってからも勢いが衰えず、3月も前月比で約9万tの増加となった。仮にこのペースを維持すれば2023年(暦年)の輸入量は380万t超となり、コロナ禍前に記録した2019年の約214万tを大幅に上回る見通しだ。
3月の輸入を国別でみると、
2023年3月31日
2023年3月1日
2023年1月25日
2022年11月16日
2022年10月13日
2022年8月3日
モンスーン期前に需要が戻る、中国がシェア1位
貿易統計によると、インドの4月の塩ビ樹脂(PVC)輸入量は、前年同月比19.3%減の16万2500tとなり、5ヵ月連続でマイナスとなった。前年同期比(1―4月期)で見ても16.2%減となっている。仮にこのペースを維持すれば、2022年(暦年)の輸入量は163万t程度となり、昨年実績(約173万t)を約10万tも下回る見通しだ。ただ、11万t台の水準だった1~2月から、3月が15万t台、4月が16万t台と月を追うごとに数量が増えており、モンスーン期(6―9月期)を前に需要が戻ってきたことが伺える。
4月の輸入を国別でみると、