エボニック RNA治療薬のCDMO強化、米施設を着工

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2023年4月25日

 ドイツのエボニックインダストリーズはこのほど、米国インディアナ州ラファイエットで、グローバル規模の医療用特殊脂質製造施設「脂質イノベーションセンター」の建設を開始した。この新設により、医薬業界に向けた、

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エボニック ドイツ生産拠点の天然ガスの40%を代替

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2022年9月2日

 エボニックインダストリーズはこのほど、ドイツの生産拠点における天然ガスへの依存度を最大40%低減すると発表した。

 マールにあるドイツ最大の生産拠点に新設するガス火力発電所は、

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エボニック mRNA治療薬用脂質の製造設備を米に新設

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2022年7月5日

 エボニックインダストリーズはこのほど、医療用特殊脂質を迅速かつ柔軟に生産できる多目的生産設備を米インディアナ州のティピカヌー拠点に建設すると発表した。投資総額は2.2億ドルで、米国政府から最大1.5億ドルの資金提供を受ける。来年初頭に着工、2025年に操業開始の予定。

 mRNA(メッセンジャー・リボ核酸)は

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エボニック プリンテッドバッテリー向け新素材技術発表

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2021年5月31日

 エボニックインダストリーズはこのほど、独イノベーション・ラボ社と共同でプリンテッドバッテリー向け新素材技術を発表した。充電式バッテリーセルの効率的な製造を可能にする。

 イノベーション・ラボは、フレキシブル圧力センサーや温度、水分、ガスセンサー、ハード・ソフトウェア完全統合システムの設計と生産機能に特化したプリンテッド・エレクトロニクス用のワンストップショップで、高度にカスタマイズしたソリューションで大量生産のサポートや印刷された機能製品のコンセプトから一括生産まで、製品のバリューチェーン全体を通じた実践的なサポートを提供している。

 このプリンテッド・エレクトロニクス技術と、レドックスポリマーをベースにしたエボニック独自開発のプリンテッドバッテリー技術「TAeTTOOz」を融合。極薄・柔軟な電池をスクリーン印刷で製造でき、設計の自由度が高い。電気エネルギーの貯蔵に金属を必要とせず、液体電解質を使用しないため液漏れせず、発火のリスクもない。プリンテッド・エレクトロニクスを使ったエネルギー貯蔵ソリューションは、日用品の相互接続やIoTへの応用が期待される。

 医療分野では、バイタルデータモニター用のセンサーの装着をより快適にし、物流分野では、プリンテッドバッテリーを電源にしたセンサーでワクチンや食品などの取扱いに細心の注意が必要な荷物をモニターするなど、新たな応用分野への道を開くとしている。

エボニック DL-メチオニンの生産を世界3拠点に集約

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2020年12月4日

 独エボニックインダストリーズはこのほど、「MetAMINO(メットアミノ:DL-メチオニン)」の生産を3つの国際拠点(米州、欧州、アジア)に集約・規模拡大し安定的な生産を確保すると発表した。

 同社は、家畜飼料に使われる必須アミノ酸DL-メチオニンのグローバル大手メーカーで、サステナブルな動物性タンパク質の供給、食品の安全性、動物福祉の取り組みで重要な役割を果たしている。

 ドイツ・ヴェッセリングで稼働中の年産6万5000tのメチオニン工場を来年3月末までに閉鎖し、約2500万ユーロでメチオニン中間体の工場設備を改善し、ベルギー・アントワープの大規模拠点への長期的な供給を確保する。

 シンガポールの生産工場は2014年に開設し、昨年生産能力を倍増、現在は年産能力30万tの世界最大の生産施設となり、同施設の効率的、安全かつ持続可能なオペレーションは、新たな業界標準となっている。

 米アラバマ州モービルの大規模生産工場を合わせた3拠点で、コスト面で優れトップクラスの技術をもつ生産ラインが稼働中で、さらなる拡張と将来の高コスト効率のモジュール式デボトルネッキングにも対応できる。生産能力の効率化、経済規模の拡大、コスト面の強化で、あらゆる市場に対応できるよう改善される。

 メチオニン事業は将来的にも重要な事業で、市場の課題に対応し、効率性の実現とコスト構造のさらなる最適化を目指して資産設定の準備をしていく。高い信頼性と科学的な卓越性で、顧客や社会のニーズに敏感に対応していく考えだ。

 

エボニックとシーメンス CO2原料の化学品製造を開始

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2020年11月19日

 エボニックインダストリーズとシーメンスエナジーはこのほど、CO2と水からスペシャルティケミカルを製造するテストプラントの稼働を開始したと発表した。

 「レティクス(Rheticus)Ⅰ、Ⅱ」プロジェクトは再生可能資源由来の電力と人工光合成技術を利用したエネルギー革命を目指し、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)から総額630万ユーロの助成を受けている。

 エボニックの最大拠点マールで稼働するテストプラントは、シーメンスエナジーのCO2/水電気分解装置とエボニックのバイオリアクターから成る。CO2と水をCOと水素に電気分解した後、微生物(バクテリア)を利用してプラスチックや栄養補助食品などの出発物質を製造する。このような人工光合成はエネルギー貯蔵庫の役割も果たし、炭素循環による大気中CO2の低減にも寄与する。今後数週間で合成ガスの組成、電気分解と発酵の相互作用の最適化を行い、高純度化学品製造のための液体処理ユニットを設置する。

 同プロジェクトの成功により、CO2から高付加価値スペシャルティケミカルや高エネルギー人工燃料などをモジュール方式で柔軟に生成できるプラットフォーム技術が実現する。A・カルリチェクBMBF大臣は「この最高水準の技術はドイツだけでなく世界中で実現する可能性があり、技術輸出を行う絶好のチャンスだ。効果的な地球環境保護の推進と、ドイツの強力な産業基盤の維持の両方を、このプロジェクトで実現できると確信している」と述べ、ドイツ連邦議会議員でグリーン水素担当の連邦委員を務めるS・カウフマン氏は「グリーン水素経済はイノベーション大国ドイツで革新的な技術が使われた場合のみ成功する。そのために必要な勇気と研究精神を、レティクスのプロジェクトパートナーは模範的に示している」と述べている。

 またエボニックのイノベーション担当のH・シュヴァーガー副会長は「化学産業のエネルギー転換ソリューションや開発なしに地球環境保護は不可能だ。政治的決定による供給安定性と信頼が、新しいものを生み出すフレームワークを設定する」と化石燃料の段階的廃止に関するスピードに警鐘を鳴らしている。

 

エボニック CO2を化粧品原料へ転換、共同研究を開始

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2020年6月22日

 独エボニックインダストリーズはこのほど、独バイヤスドルフとCO2を出発原料とするサステナブルな化粧品原料開発の共同研究パートナーシップを結ぶことに合意した。なお、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)から約100万ユーロの資金提供を受けている。

 革新的で高品質なスキンケア製品を供給しているバイヤスドルフは、カーボンフットプリントを削減できる原料を模索しており、人工光合成は選択肢の1つ。自然界の光合成をモデルに、太陽光エネルギー由来の電力とバクテリアを用いて、水とCO2から原材料を生成するアイデアだ。

 バイヤスドルフのシャナー研究開発担当上級副社長は、「両社共同で、製造する原料と応用する製品を見極めていく。このような取り組みは化粧品業界では始まったばかりで、共同研究に参画できたことを誇りに思う」と述べている。

 エボニックの人工光合成のハース責任者は、「CO2を出発原料とすることで、自然界の光合成と同様の循環型炭素サイクルが可能となる」とコメント。人工光合成関連の製品群を拡大する機会と捉え、「頼もしいパートナーとともに、サステナブルなCO2由来の製品を含むバリューチェーンを拡大していく」考えだ。

 この共同研究は、両社の協業に加え、昨年9月に始動したBMBFのプロジェクト、「パワー・トゥー・エックスⅡ(P2XⅡ)」に参加することを意味する。P2XⅡは、エネルギー転換分野に関するドイツ最大の研究イニシアチブ「コペルニクス・プロジェクト」の1つ。P2XⅡだけで42ものパートナーが参画しており、再生可能エネルギーを活用した高品質な製品を製造するためのプロセス開発を目指している。