クラレ 活性炭と関連製品を値上げ、ヤシ殻需給ひっ迫で

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2021年3月24日

 クラレは23日、活性炭ならびに関連製品全般(活性炭繊維や不織布、浄水器用の成型体など)について、4月1日出荷分から国内・海外向けともに値上げすると発表した。改定幅は、ヤシ殻系活性炭と関連製品が「15~20%」アップ、石炭系活性炭と関連製品が「10~15%」アップ。

 活性炭の主要原料であるヤシ殻の収穫量が、天候不順や人手不足により大幅に減少し需給バランスがひっ迫。価格の急騰に加え、原料の安定調達が困難な状況にある。また、人手不足やコンテナ不足による物流費の高騰や、設備の維持・更新費用の増加などに伴い製造コストが上昇しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした状況は今後も続く見込みであることから、同社は採算改善を行い、安定供給を維持するために今回の価格改定の実施を決めた。

クラレ PMMA押出板とキャスト板を20%値上げ

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2021年3月23日

 クラレとクラレトレーディングは22日、メタクリル樹脂(PMMA)の押出板とキャスト板を6月1日出荷分から値上げする、と発表した。対象製品は、PMMA押出板「コモグラス」、PMMAキャスト板「パラグラス」、PMMA押出ミラー板「コモミラー」の3製品で、改定幅はいずれも現行価格の「20%」アップ。

 メタクリル樹脂板はコロナ禍で、飛沫飛散防止用仕切板やディスプレイ向けの需要増加により、需給バランスがタイト化。また、アセトンの高騰を受け、メタクリル樹脂板の原料であるメタクリル酸メチル(MMA)とPMMA価格が大幅に上昇するとともに、物流費などの諸経費も増大しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を越えるものとなっている。このような状況下、両社は採算是正と安定供給を維持するために、価格改定の実施を決めた。

クラレ メタクリル樹脂成形材料を国内外で値上げ

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2021年3月2日

 クラレは1日、メタクリル樹脂成形材料「パラペット」について、今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「50円/kg」、輸出が「0.5USドル/kg」。

 現在、メタクリル樹脂成形材料の需給バランスはタイトな状況が継続しており、一方では、対象製品の各種コストの上昇が自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるなど、同社の事業収益は一段と悪化が進んでいる。このような状況下、採算改善により安定供給を維持するために、今回の価格改定の実施を決めた。

クラレ 包装オンライン展示会、ガスバリア素材など紹介

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2021年2月26日

 クラレは、同社グループのオンライン展示会「包装オンライン展示会2021」(2月24~3月9日:入場無料)を開催する。

包装オンライン展示会
包装オンライン展示会

 同社は昨年より、デジタルマーケティング施策として、独自開催のオンライン展示会による商談機会の創出に注力。これまで開催した自動車業界向け、農業・畜産業界向け展示会は、各分野での総合的なソリューション提案が来訪者から好評を得ている。

 第3弾となる今回の展示会には、同社グループの6事業部が参加し、環境と人にやさしい包装ソリューションをテーマに、新製品である「エバール」樹脂SC銘柄を含め、包装材料として使われる11製品を紹介する。

 展示内容としては、環境にやさしい包装材料として、「リサイクル」「バイオマス環境対応」「食品ロス」「紙化対応」という4つのテーマでリサイクルや環境保護に貢献できる製品を紹介。また、「エバール」樹脂の新銘柄として、ガスバリア性を維持しながら、延伸性・収縮性をさらに向上したSC銘柄を紹介。オレフィン系素材との多層構造により、シュリンクバッグ、スキンパックなどの食品包装材に使用される二軸延伸多層フィルムへの展開が可能だ。

包装オンライン展示会イメージ

 さらに人にやさしい包装材料として、薬効成分を逃さず吸着しないバリア包装材「エバール」フィルム、農薬や工業薬品を手で直接触れることなく取り扱える個包装パッケージに使用される水溶性フィルム「クラリア」などを紹介する。

クラレ 前中計は火災事故やコロナ影響で目標未達

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2021年2月12日

今年度に新中計策定、エバールなど新工場を検討

川原仁社長

 クラレは10日、オンラインによる決算説明会を開催した。2020年度通期(1-12月期)連結業績は、売上高が前年比6%減の5418億円、営業利益18%減の443億円、経常利益18%減の397億円、純利益26億円(同45億円増)となった。川原仁社長は、「新型コロナ感染拡大による世界的な景気減速の影響を受け、多くの事業で需要が落ち販売が減少するとともに、

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クラレ 安定供給維持のため今月末からEVOH製品を値上げ

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2021年2月3日

 クラレは2日、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)製品「エバール」、回収助剤「GFシリーズ」、パージング材「ETC-103」について、今月22日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが「20円/kg」、アジアパシフィック向けが「0.2USドル/kg」。 

 対象製品の安定生産と安定供給を図るための設備維持、更新費用などの高騰により、製造コストが上昇しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。こうした環境下、同社は採算改善を行い、安定供給を維持するために、今回、価格改定の実施を決定した。

クラレ PVA樹脂など4製品を値上げ、採算改善を図る

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2021年2月3日

 クラレは2日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」の4製品について、今月4日出荷分から値上げすると発表した。地域別の改定幅は、国内向けが「25円/kg以上」、アジアパシフィック、北米、南米、中東、アフリカ向けは「0.25USドル/kg以上」、欧州向けは「0.2ユーロ/kg以上」となっている。

 現在、PVA樹脂の需給バランスはタイトな状況が継続しており、また、対象製品の各種コストの上昇は自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるものとなっている。このような状況下、同社の事業収益は一段と悪化が進んでいるが、採算改善を行い、安定供給を維持するために、今回の価格改定を実施する。

 

クラレ 人事(1日)

2021年2月2日

[クラレ・人事](1日)▽出向公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院中村育雄▽管理部門総務・人事本部研修所研修第1グループ主管河合勉▽鶴海事業所活性炭生産部長兼鶴海事業所活性炭生産部SA生産課長須藤正光。

クラレ 組織改正(1日)

2021年1月15日

[クラレ/組織改正](1日)【研究開発本部】▽研究開発テーマの早期事業化に向けた施策の実施、および事業化段階テーマの再構築の迅速化を目的に「市場開発部」を「新事業管理部」に改組する▽ベクスター事業拡大のため、「ベクスター生産開発部」に「ベクスターFCCL生産課」を新設し、FCCL(銅張積層板)の生産体制構築を推進する【ビニルアセテート樹脂カンパニー、ビニルアセテートフィルムカンパニー】(国際事業部)▽カンパニー内グループ各社のグローバルな観点による物流最適化と業務品質向上を目的として、「グローバル物流グループ」を新設する【機能材料カンパニー】(生産技術統括本部)▽カンパニー内における事業運営サポート体制強化のため、「生産技術統括部」を機能拡大し「生産技術統括本部」に改組する。本部内には、安全、投資並びに設備技術を始めとする生産技術に関する統括業務を行う「生産技術統括部」と、研究開発と品質管理に関する統括業務を行う「研究開発・品質統括部」を新設する。(環境ソリューション事業部)▽「炭素材料事業部」と「カルゴンカーボン事業部」を統合し、「環境ソリューション事業部」に改組する▽「国内営業部」「海外営業部」「電池材料営業・マーケティング部」を統合再編し、「環境素材部」に改組する▽グローバルなプロダクトマネジメント業務の推進のため、「商品統括部」を新設し、「調達管理部」のプロダクトマネジメント機能と営業部内のカスタマーサービス機能を移管する▽「調達管理部」は原料購買業務に特化することとし、「原料購買部」に改組する【繊維カンパニー】(繊維資材事業部)▽組織運営の効率化、活性化のため、販売部を「原料資材第一部」「原料資材第二部」「原料資材第三部」「機能素材部」「機能テキスタイル部」の5部体制から、「原料資材第一部」「原料資材第二部」「機能素材部」「東京原料資材部」の4部体制へ再編する▽加工品の品質管理を強化するため、「生産管理部」を「生産・加工管理部」と改組し、品質管理グループの業務を拡充する(クラレファスニング)▽「マジックテープ販売部」と「新事業推進部」を統合し、「販売部」に改組する。