ブルーイノベーション ドローンポートシステム、災害対策を支援

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2021年4月22日

 ブルーイノベーションはこのほど、独自開発した「災害用ドローンポートシステム」の実証実験を大分県日田市で行い、迅速な災害対策を支援できることを確認したと発表した。

災害用ドローンポートシステムを実証
災害用ドローンポートシステムを実証

 同社は、2016年から国土交通省や東京大学と共同で物流用ドローンポートの開発を推進。画像認識による誤差数十センチの高精度着陸が可能なほか、安全に着陸できない場合に自動で離着陸を禁止させる機能を備えている。

 今回、このドローンポートとクラウドを連携させ災害用に応用展開することで、災害発生時の緊急情報の発信と共有、ドローンによる救援物資輸送の自動運航までの一連のオペレーションの統合運用・管理が、同システムつで可能になることを実証した。

災害時にドローンの活躍が期待される
災害時にドローンの活躍が期待される

「災害用ドローンポートシステム」は、災害時情報の発信と関係各所間での共有、それに基づくドローンによる物資輸送の運航を一元運用・管理するもの。災害時、道路遮断などの影響を受けないドローン輸送が必要最小限の体制・人員で実施できるようになり、救援物資輸送の迅速化と作業負担の軽減、ひいては地域住民への速やかな安全安心の提供が可能となる。

 同社は今後も、同システムを活用した災害時支援システムの実証実験を重ね、2022年4月以降の実用化を目指していく。

 

ブルーイノベーション ドローンのサブスクを先行受付

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2021年2月25日

 ドローンを活用したサービスを展開するブルーイノベーションは24日、工場・プラント施設点検に特化したドローン本体と、運用サポートや保守メンテナンスなどをセットにした「工場・プラント施設点検向けドローンのサブスクリプション型サービス」の法人向け先行受付を開始したと発表した。なお、サービスの提供開始は3月中旬を予定している。

ドローン・サブスクのサービス開始
ドローン・サブスクのサービス開始

 近年、工場やプラントでは設備老朽化による点検数増加への対応が求められているが、現在は人による目視点検が主流で手書きのチェックリストが使用されている。そのため点検に多くの人員と時間を要するだけではなく、「危険な点検作業が伴う」「日単位の膨大な点検作業とコストが発生」「結果がデジタル化されず属人的に管理」といった課題がある。

 このような人手依存、効率化の限界、安全性などの課題の解決を目指し、多くの企業が点検作業へのドローン活用を検討しているが、高額な導入コストと煩雑なメンテナンス、点検作業ができるドローン操縦者が社内にいないことなどが導入の妨げだ。

 ドローン・サブスクのサービス開始こうした中、同社は、ドローンを活用した施設点検の普及に向け、石油化学や製鉄、電力、環境、製造などの設備点検に特化したドローン本体と、運用サポートや保守メンテナンスをセットにしたサブスク型サービスを3月中旬から提供。同サービスを利用することで、法人ユーザーはドローンを資産計上せずに経費処理できる財務上のメリットが得られる。また、工場・プラント設備点検にドローンを導入する選択肢が広がることで、状況に応じた柔軟なドローンの導入が可能になる。 

 今後、同社は、同サービスの導入を積極的に提案し、ドローンの導入から運用サポートまでをワンストップで提供することで、工場やプラントなどの施設・設備点検作業のデジタル化と安全で柔軟な点検体制、低コストでの点検運用の実現をサポートしていく。

 

ブルーイノベーション 出光製油所をドローンで点検

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2020年9月23日

 ブルーイノベーションはこのほど、出光興産および日本工業検査と共に、出光興産北海道製油所のダクト内と煙突内で球体ドローン「ELIOS2」による点検作業を行い、時間短縮・コスト削減を実現したと発表した。

出光プラント点検、煙突上部を撮影
出光プラント点検、煙突上部を撮影

 成果として、ダクト内点検では1日がかりの作業範囲を30分で完了し、煙突内点検でもゴンドラを使い2~3日がかりで作業する範囲を半日で完了することができた。また、撮影後すぐに、専用ソフト上で不具合箇所の大きさや赤外線での熱検知の映像などを確認し、発熱の状況を知ることができた。

 なお、「ELIOS2」で撮影した映像は、AIが不具合箇所を自動検知した上で、点検箇所の様子が分かるように3Dモデリングを作成することも可能であり、一元化して不具合箇所を把握することができる。

 ブルーイノベーションは、プラントを中心に狭小空間でのドローンによる点検ソリューションを展開する、ドローンの先駆的サービス・プロバイダー。2018年からの約2年で、プラント、発電所、大型の工事などを中心に約100現場以上の屋内施設で導入を進めている。

 同社は今後も、出光興産のプラント施設内で、特に足場や高所用作業車が組めない現場、有毒ガスや酸素欠乏の恐れがあるような箇所を中心に、点検員に変わる新たな手法として提案する。そして、より効率的で安全な、ドローンによる点検ソリューションを展開していく考えだ。

ブルーイノベーション ドローンの屋内自動飛行可能に

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2019年7月9日

 ドローンを活用したサービスを展開するブルーイノベーションはこのほど、屋内で自動飛行・手動飛行が行えるインドアフライトプラットフォーム「エイミー」を開発した。

 用途に合わせて自由にソリューションを選択するカスタマイズが可能で、ゲーム感覚の操作しやすいユーザインタフェースになっている。天井または床面にマーカーを貼るだけで、室内のどこでも自動飛行できる。

 アプリではゲーム感覚のインタフェースで簡単に操作でき、業界ナンバーワンの正確・高精度な自己位置精度(プラスマイナス1cm)を実現した。

 時刻設定による自動離陸が可能で、飛行エリアと飛行ルートは、専門的な知識がなくてもアプリから簡単に設定できる。自動飛行をさせたいタイミングは時間や日付、曜日など、さまざまなパラメータで指定でき、自動飛行時にエラーが発生した場合は緊急停止する。

 リアルタイムで映像確認・位置確認・フライトログ(飛行経路)を取得できるため、過去のフライトログから映像と位置情報の同時確認が行える。機体が着陸すると同時に、撮影動画を自動でサーバーにアップロードする。空撮や測量、農業などの分野でドローンの実用化が進み、作業効率を飛躍的に向上させている。

 一方、今後は、特に屋内での点検・警備・物流におけるドローン活用に注目が集まっている。しかし、GPSの援用を受け、屋外で自動飛行する従来のドローンが屋内で自動飛行するには、GPS以外のセンサによる自己位置推定技術が必要だ。

 同社では、スイスのフライアビリティ社と連携し、手動飛行によるドローン「エリオス」を活用した屋内点検サービスを提供したり、大成・NTT東日本と共同で、マーカーや電波を使い、自動飛行を実現した屋内警備用ドローンのサービス「Tフレンド」を開発し提供したりしてきた。

 一方で、「エリオス」「Tフレンド」は特化したソリューションで、倉庫内の在庫管理や棚卸、倉庫内・工場内・商業施設内の警備といったソリューションには適用できない課題があった。

 そこで、新たにインドアフライトのプラットフォーム「エイミー」を開発した。

 

ブルーイノベーション 無線通信拡張ユニットなど発売

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2019年3月12日

 ドローンによるソリューションプロバイダーのブルーイノベーション(東京都文京区)は11日、記者会見を行い、設備点検ドローン「エリオス」による点検作業をより広範囲で行うための、無線通信拡張ユニット「レンジ・エクステンダー」の発売と、ドローンの販売・サービス・開発に関するBIパートナー制度の開始を発表した。

 同社はスイスのフライアビリティ社との業務提携により、屋内狭小空間での飛行に最適な性能を持つ「エリオス」を活用した、屋内点検分野で新たなソリューション・サービスを展開している。すでにボイラーやタンク、工場などで採用されているが、地下の閉塞空間で遠隔操作を行う場合、複雑な地下トンネルなどでは、電波の送受信可能な範囲に制約があり、点検作業ができないといった課題があった。

 これを解決するために開発したのが「レンジ・エクステンダー」である。①電波を発信するアンテナ・モジュール②信号を中継増幅するパワー・モジュール③2mケーブル④20mケーブルで構成。2mケーブルはコントローラーとパワー・モジュール、20mケーブルはパワー・モジュールとアンテナ・モジュールをそれぞれ接続する。この20mケーブルを地下トンネルに伸ばすことで、より広範囲に点検作業を行うことができる。アンテナ・モジュールは防滴・防塵仕様で、内蔵アンテナを備えている。適正使用温度は0~40℃。100万円前後(税別)で来月発売する予定だ。

 熊田貴之社長は「すでに世界ではさまざまな実績があるが、ようやく日本でも申請が通り、販売を拡大していくことになった」と述べた。

 一方、BIパートナー制度は、パートナー参加企業に対し、販売・サービス・開発面をトータルでサポートすることで、パートナー企業のビジネス拡大を後押しするもの。BIパートナーになると、販売面ではブルーイノベーションの全ての製品・サービスを販売することができる。

 また、ドローン運用サービス面では、顧客の紹介、機材のレンタル、操縦ノウハウ、厳選したパイロットなどの提供が受けられる。第1弾として「エリオス」の販売・サービス運用からスタートする。

《取材こぼれ話》ブルーイノベーション 開発のきっかけは福島原発事故

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2018年12月19日

 ソリューションプロバイダーのブルーイノベーションは、プラントなどの屋内点検ソリューションとして、設備点検ドローン「エリオス」を採用した。

 これは、スイス・フライアビリティ社製である。直径40センチで、通常のドローンが苦手な「狭く暗く汚い」場所を得意とする。

 ブルーイノベーションによると、このドローンを開発するきっかけとなったのは、実は東京電力・福島第一原子力発電所の事故だという。

 内部の様子が分からないことをニュースで知った、フライアビリティ社のエイドリアン・ブリオCEO兼共同創設者が、

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ブルーイノベーション プラント点検向けにドローンを提供

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2018年11月30日

 ソリューションプロバイダーのブルーイノベーション(東京都文京区)は、屋内点検ソリューションとして、設備点検ドローン「エリオス」を活用した「BIインスペクター」を展開している。

室内でのデモ飛行。球体ガードにより、人に接触しても負傷させることはない
室内でのデモ飛行。球体ガードにより、人に接触しても負傷させることはない

 29日に開催した記者説明会で、熊田貴之社長は「ドローン・ロボットを通じて、世界に貢献するグローバルカンパニーになる」とのビジョンを示したBIインスペクターは、ドローンによる点検サポートパッケージ。送電線や橋梁を点検するドローンや、屋内狭小空間でも安定した飛行が可能な点検ドローンを提供する。

 屋内点検用に採用したのが、6月に業務提携したスイス・フライアビリティ社製の球体ドローン・エリオスだ。直径は40cm。これは、ほぼ世界共通のマンホールの最小サイズで、世界で唯一、通常のドローンが苦手な「狭い暗い汚い」(ソリューションサービス部の北川祐介部長)エリアを得意とする。

「エリオス」の説明を行う北川部長
「エリオス」の説明を行う北川部長

 コンパスエラーが出ないため、周囲に鉄がある環境でも飛行でき、カーボン製の球体ガードにより、壁面に衝突しても安定飛行を続けることが可能。人と接触しても負傷させることがない。9段階の調整可能なLEDライトと高性能カメラを搭載することで、暗い環境下での飛行と、真上撮影を行うことができる。サーモカメラも搭載可能だ。

 エリオスは

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