三菱エンジニアリングプラスチックス POMの医療向けMAシリーズを開発

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2021年6月7日

 三菱エンジニアリングプラスチックスはこのほど、新たに医療規格に対応したポリアセタール樹脂(POM)「ユピタールMAシリーズ」を開発した。

  MAシリーズは、「MAS20」(標準)、「MAS30」(高流動)、「MAH25」(高剛性)、「MAL20」(高摺動)のグレード群をラインアップ。小型化、軽量化が進む医療器具や医療機器に対し、製品設計の自由度向上に貢献する。特に摺動グレードの「MAL20」はPOMとの摺動性を大きく改善。従来、POM製の部品同士を組み合わせると、きしみ音や摩擦が発生し、これらを回避するために異種材料を組み合わせる設計がとられてきた。

  「MAL20」は一般のPOMと組み合わせても摩擦や摩耗が抑えられ、静粛性とスムーズな動きを実現して、医療機器を使用する際の快適性を大幅に向上させる。また、MAシリーズでは調色用の着色マスターバッチを用意。物性だけでなく、意匠の点からも部品設計をサポートする。

 「ユピタールMAシリーズ」は、医療用材料に求められる品質と規制に対応しており、COPD(慢性閉塞性肺疾患)やぜんそくの薬剤吸入器、インスリンペンなどの注射器具、医療機器の部品などの用途に適している。

 

三菱エンジニアリングプラスチックス PC樹脂を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年4月8日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは7日、ポリカーボネート(PC)樹脂について、今月15日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、PC樹脂「ユーピロン」「ノバレックス」「ザンター」が国内「120円/kg以上」、海外「1.20USドル/kg以上」、PC/PBTアロイグレードが国内「150円/kg以上」、海外「1.50USドル/kg以上」となっている。

 なお同社は昨年12月に、PC樹脂の値上げを発表している。新型コロナの懸念が続く中、ここ数カ月は経済環境も大きな変化を遂げており、PC樹脂の主原料であるビスフェノールAの価格もさらに高騰している。また製品に使用する副原料コストの上昇に加え、物流面でもグローバルで困難な状況が継続しており、ビジネスの展開が過去にない厳しさに直面している。こうした中、同社は、徹底したコスト削減を社内で進めてきたが、自助の合理化努力で吸収できる範囲を超えていることから、今回の再値上げを決定した。

【ポリアセタール特集3】三菱エンジニアリングプラスチックス

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2021年4月7日

自動車向け高機能グレード開発、OEMなどに攻勢

 三菱ガス化学(MGC)と三菱ケミカルの合弁会社である三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、MGCからポリアセタール(POM)樹脂「ユピタール」の供給を受け、樹脂の販売とコンパウンドの製造・販売を行っている。

 同社のPOM樹脂の供給能力は、主に国内向けに供給する四日市工場の2万t、中国を中心にグローバルの輸出拠点であるタイポリアセタールの10万tに加え、中国PTMエンジニアリングプラスチックス(ポリプラスチックス、セラニーズ、韓国エンジニアリングプラスチックスとの合弁)の取り分を勘案すると、年間能力は13万tで世界第5位を占めている。

 POMは摺動性と機械強度に特長があり、約8割はレジンとして販売される。残りの約2割がコンパウンドした特殊グレードとなるが、POMメーカー各社は、配合組成や製造技術などで差別化・高機能化を図っている。市場としては、POMの浸透率が高く、市場成長率がGDPにリンクしているアジア市場の成長が期待されるが、メーカー各社の競争が年々激化している状況だ。 事業環境を見ると、昨年の需要はコロナ禍の影響を受けた春先に落ち込んだものの、中国経済が立ち直ってきたことで後半から受注が急回復した。自動車向けに加えOA関連も伸びており、この状況が4月以降も続くとの見方が強い。

 MEPは、これまで自動車向けの出荷比率が低かったが、摺動性、耐久性、成形加工性を向上させた高機能グレードを開発し、OEMや部品メーカーに提案するなど攻勢をかけている。今後はこれらの特性を食品や水回り、OA機器、雑貨などにも展開させていく。さらに医療関連用途への進出も視野に入れており、規格対応などにも取り組む考えだ。

 一方、環境対策は各社にとって無視できないテーマとなっている。MEPはサプライチェーン全体で取り組む構えで、親会社と協力しながら、リサイクルや原料の見直しなどできることから進めていく。また安全面では、ホルムアルデヒド発生によるVOC問題がある。同社は、製造技術の最適化によりホルムアルデヒド量を半減させる技術開発に成功。成型時の金型の汚れが減少する効果もあり、金型メンテナンス回数の削減によるコスト削減への貢献も大きい。コスト競争力を維持したまま製品の機能・性能を向上できるため、今後のシェア拡大が期待される。

 MEPは、高付加価値と環境経営に指針を取っている。新たな需要の探索や環境配慮型材料の提案を強化することで、高機能グレードの比率を50%に高めていく考えだ。

 

三菱エンジニアリングプラスチックス 人事(4月1日)▽

2021年3月5日

[三菱エンジニアリングプラスチックス・人事](4月1日)▽退任(執行役員第2事業本部長)、三菱ケミカル西村友宏▽同役員、MEPCOM四日市社社長降矢寿之▽第2事業本部長安達慎吾▽同本部営業部長兼同本部同部第3グループGM福島浩二朗▽第3事業本部長、代表取締役副社長林勝茂▽退任(執行役員同本部長)、三菱瓦斯化学安藤和弘。

三菱エンジニアリングプラスチックス POM樹脂を値上げ、採算是正を図る

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2021年2月10日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは9日、ポリアセタール(POM)樹脂「ユピタール」を3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「30円/kg」、海外が「0.3USドル/kg」「0.25ユーロ/kg」となっている。

 昨今、主原料のメタノールの高騰を背景に、POM樹脂の原料価格が上昇している。また、自動車産業を中心にPOM樹脂の需要が旺盛で需給がひっ迫している状況にある。こうした中、同社は、社内の合理化に努めてきたが、これらのコスト増加は自社内で吸収できる範囲を超えており、安定供給を図るために今回の価格改定の実施を決定した。

三菱エンジニアリングプラスチックス ポリブチレンテレフタレート樹脂を値上げ、15日出荷分から

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2021年1月8日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは7日、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)「ノバデュラン」を今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「50円/kg」、海外が「0.5ドル/kg」となっている。

 昨今、主原料の1,4-ブタンジオールの高騰を背景に、PBT樹脂の原料価格が上昇している。また、副原料価格や物流諸経費についても上昇している状況。こうした厳しい環境下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、これらのコスト増加は自助の合理化努力で吸収できる範囲を超えているため、今回の価格改定の実施を決定した。

三菱エンジニアリングプラスチックス PC樹脂を値上げ、国内は70円/kg以上

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2020年12月10日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは9日、ポリカーボネート(PC)樹脂「ユーピロン」「ノバレックス」「ザンター」を今月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が「70円/kg以上」、海外が「同0.7USドル以上」となっている。

 昨今、主原料のビスフェノールAの高騰を背景に、PC樹脂の原料価格が上昇していることに加え、副原料の価格や物流諸経費についても上昇している状況。こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めてきたが、社内の合理化努力で吸収できる範囲を超えており、今回の価格改定の実施が必要だと判断した。

東ソー ハイブリッドリサイクル技術、NEDO事業に

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2020年9月10日

 東ソーは9日、東北大学、産業技術総合研究所(産総研)、宇部興産、恵和興業、東西化学産業、凸版印刷、三菱エンジニアリングプラスチックスと共同で提案した、「多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術の開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業に採択されたと発表した。

 同事業は、「NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム」で進める「廃プラスチックを効率的に化学品原料として活用するためのケミカルリサイクル技術の開発」に公募したもの。なお、同事業の委託期間は今年6月から来年3月までとなっている。

 採択された技術は、包装・容器に多く使用されている多層プラスチックを高温高圧水中で処理することで、特定のプラスチック成分のみを原料にまで分解し、得られた原料と単離されたプラスチックの双方を再利用する。食品などで汚染されたプラスチックごみをそのまま処理できる可能性があり、一般ごみのリサイクル率向上に寄与することが期待される。

 今回の委託事業では、産官学で連携してプラスチックの分解条件の探索と連続処理プロセスの開発を進めることでプロセスの高効率化を図るとともに、社会実装を見据え、対象となる廃棄物の調査と処理プロセス適用時のLCA(ライフサイクルアセスメント)評価を行っていく。