《化学企業トップ年頭所感》ランクセス 張谷廷河社長

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2021年1月14日

 昨年は新型コロナの影響で、世界は未曾有の共通課題に取り組んだ。仕事や生活様式は一変し、産業界ではDXが加速した。新内閣の「脱炭素社会の実現」やガソリン車販売禁止の方針など、EV普及の議論が進んだ。

 当社の日本事業も需要低迷によるマイナス影響を受けたが、「コンシューマー・プロテクション」部門は成長した。安全確保と業務効率化で働き方改革が進み、デジタル化による在宅勤務体制で事業継続できた。尽力した従業員、パートナー企業の皆さまに感謝申し上げる。

 グローバルでは製品ポートフォリオを見直し、水処理分野の逆浸透膜事業と皮革用化学品事業を売却した。「コンシューマー・プロテクション」など成長分野へ注力し、事業を推進した。アジア太平洋地域では、上海の用途開発センターで地域に即した製品・サービス開発を進める。SDGsではグローバルの「クライメイト・ニュートラル(気候中立)達成」目標に向けたプロジェクトを進め、水ストレスの高い4拠点での水資源管理を強化した。

 今年は、昨年導入したニューノーマルを基盤に変革が続く。強固な財務基盤とDXによる業務基盤を土台に注力事業へ投資し、成長と拡大に向けた施策を検討する。日本も3事業領域へ注力し、持続可能な発展への取り組みとデジタル化を積極的に進める。

 1つ目の「コンシューマー・プロテクション」部門は人と環境を保護する水・液体処理製品、農薬、医薬品、消毒剤・衛生剤、飲料用殺菌料・保存剤などからなり、成長をけん引する。次が「環境にやさしい新モビリティ」への取り組みで、低燃費、低CO2排出、安全性、設計自由度など、軽量化やEV向けの熱可塑性コンポジットシートや難燃・耐久・加工性の高性能プラスチックなどの高付加価値製品だ。最後の「添加剤と潤滑油」事業は建築、自動車、機械、電子・電気機器など広範な製造業を対象とし、樹脂の難燃剤やバッテリー用の新材料などの開発も進める。引き続きSDGsに向けて気候と環境の保護、生活向上に取り組み、ダイバーシティの推進と従業員の働く環境と制度の充実を進める。

 今年はこの体制を基盤に、従業員、パートナー企業の皆さまと共に、日本での事業の飛躍を目指して事業強化に取り組んでいく。

《化学企業トップ年頭所感》ランクセス 張谷廷河社長

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2020年1月20日

 ランクセスグループとしては、これまで築いてきた強固な財務基盤により、注力事業への投資を進めるとともに、明確なポジショニングによる、安定した事業を推進していく年となる。日本でも3つの事業領域への注力を継続し、持続可能な発展への取り組みと、デジタル化を積極的に進めていく。

 注力分野の1つは、環境にやさしい「新しいモビリティ」への取り組みだ。現在、自動車産業は、低燃費、二酸化炭素排出量削減への取り組み、安全性、設計の自由度の向上など、様々な課題解決に取り組んでいる。弊社はそれらの新しいモビリティ分野の開発パートナーとして、軽量化や電気自動車向けの新しい製品ソリューションの提案を行っていく。

 特に、熱可塑性コンポジットシートや高性能プラスチック製品で、より高い難燃性、耐久性、優れた加工性といった付加価値の高い製品を提供し、新しいモビリティの分野に貢献していく。

 また、特殊化学品の分野では、添加剤と潤滑油事業の製品ポートフォリオの拡充により、建築、自動車、機械、電子・電気機器などの幅広い製造業への採用が広がっている。近年、車の軽量化や電子材料への環境規制などから、金属代替材料として樹脂化が進んでいる。

 ランクセスは難燃剤への需要増加に応える、幅広い製品ソリューションを提供している。また、さまざまな産業への難燃剤への用途拡大に応える、新しい材料の開発にも積極的に取り組んでいる。さらに、建築材料の分野では、「住み続けられるまちづくり」として持続可能な都市の発展を実現する製品を提供していく。

 特にランクセスの提供する高品質な特殊黒色顔料は、従来の黒色顔料と比べ、屋根瓦の熱吸収率を抑えることができ、現在、都市圏で問題となっているヒートアイランド現象の軽減にも貢献できると期待している。また、ポリマー系難燃剤など、建築材料である断熱材などへの応用を通して、建築分野での提案を進めていく。

 ランクセスは今年も引き続きグローバル企業として、持続可能な社会の発展のために持続可能な開発目標(SDGs)を実現すべく、気候・環境の保護、人々の生活向上など国内外の様々な分野での取り組みを推進していく。さらに、弊社組織におけるダイバーシティ(多様性)の推進、従業員の働きやすい環境と制度の充実化を積極的に進めていきたいと思う。