東亞合成 アクリル製品3製品を値上げ、安定供給維持で

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2021年4月20日

 東亞合成は19日、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸イソブチルのアクリル製品3製品について、5月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉に入ると発表した。改定幅はいずれも「16円/kg以上」。

 対象製品の主原料であるオキソアルコールは、原料高騰や需給ひっ迫により市況が大幅に高騰しており、調達価格も大幅に上昇している。同社では、生産の効率化や物流合理化によるコスト削減に努めてきたが、自助努力のみでの吸収は困難であり、適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要であると判断した。

東亞合成 経団連「30年30%へのチャレンジ」に賛同

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2021年4月14日

 東亞合成は13日、日本経済団体連合会(経団連)の女性役員比率の向上を目指す「2030年30%へのチャレンジ」に賛同表明したと発表した。

 経団連は昨年11月に「。新成長戦略」を公表し、多様な人々の活躍促進への取り組みを加速するために、「2030年30%へのチャレンジ」とし、「2030年までに女性役員比率30%以上を目指す」という具体的な目標を掲げている。上場企業の女性役員比率は増加傾向にあるものの、内閣府男女共同参画局の調べでは昨年の女性役員比率は6.2%であり、依然として低い水準にとどまっていることが背景にあるようだ。

 東亞合成は、これまでも働きやすい環境整備などに注力しており、同目標達成に向けた気運形成と、多様な人々の活躍を推進する思いに共鳴し、今回賛同を表明した。今後も、多様性の価値や重要性をあらためて認識するとともに、目標達成に向けて取り組みを加速していく考えだ。

MTAP 高分子凝集剤の販売事業、三菱ケミカルから承継

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2021年4月1日

 東亞合成の連結対象会社であるMTアクアポリマー(MTAP:東亞合成51%、三井化学49%)は31日、関係当局の承認が得られたことから、三菱ケミカルの高分子凝集剤の販売事業を会社分割により同日に承継すると発表した。

 なお対象製品は、アニオン系、カチオン系および両性系高分子凝集剤ならびにそれらのブレンド品となっている。

東亞合成 中計2年目、変化に対応し施策を推進

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2021年2月22日

積極投資とR&D強化、高付加価値化の拡大図る

 東亞合成は今年、中期経営計画「Stage up for the Future」(2020~22年)の2年目に入った。17日に開催の決算説明会で進捗報告があった。高付加価値製品事業の拡大や新事業の創出に向けて新たなスタートを切った昨年(1-12月期)は、コロナ禍の影響を受けて減収減益となったが、髙村美己志社長は「事業環境の大きな変化は、我々にとってはむしろチャンスになるのではないか」と捉える。

髙村美己志社長

 その理由の1つは、世界経済が減速する中でも、5Gの拡大やテレワークの増加を背景に成長を続ける半導体産業にある。リーマンショック時には大きく落ち込んだ同社の半導体関連事業も、コロナ禍ではプラスに動いており期待を寄せる。エレクトロニクス分野では、半導体製造用高純度ガスと

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東亞合成の12月期 年前半の販売不振が響き減収減益

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2021年2月15日

 東亞合成は12日、2020年12月期の通期連結業績を発表した。売上高は前年比8%減の1334億円、営業利益11%減の123億円、経常利益14%減の131億円、純利益22%減の81億円。

 セグメント別に見ると、基礎化学品事業は減収減益。電解製品は、紙パルプ、金属・鉄鋼や自動車関連など広範な産業分野において需要が低調に推移し販売数量が低迷。アクリルモノマー製品は、年後半に向けて販売数量は回復したが年前半の販売不振および原料価格安に連動した製品価格低下が影響した。工業用ガスは需要回復が遅れた。

 ポリマー・オリゴマー事業は減収減益。アクリルポリマーは、紙パルプ向けや年前半における自動車関連向け製品の需要不振の影響などから販売数量が減少。アクリルオリゴマーは、年後半にかけて販売数量は回復したが年前半の販売低迷を補えなかった。高分子凝集剤は、輸出の減少や販売価格の低下が響いた。

 接着材料事業は減収減益。瞬間接着剤は、コロナ影響から国内外の市場において販売数量が低迷。機能性接着剤は、新規用途向け製品の販売開始はあったが、年前半の自動車関連やエレクトロニクス関連向け製品の需要が低調に推移したことや、一部不採算製品の販売を縮小した。

 高機能無機材料事業は増収増益。高純度無機化学品は、テレワークの拡大などに伴う半導体向け需要が年間を通し堅調に増加。無機機能材料は、コロナ影響から抗菌・抗ウイルスへの関心が高まり需要が増加したことに加え、電子部品向けイオン捕捉材の販売も好調に推移した。

 樹脂加工製品事業は減収減益。管工機材製品および建材・土木製品は、コロナ影響などから需要は低調に推移。ライフサポート製品は、年後半に向けて在宅介護向け製品などの販売数量が回復したが年前半の不振を補えなかった。エラストマーコンパウンドは、一部製品の需要低迷や東南アジアにおける新規開発案件の遅延などが響いた。その他事業は減収・営業損失となった。

 2021年3月期の通期業績予想については、売上高7%増の1430億円、営業利益14%増の140億円、経常利益13%増の148億円、純利益28%増の104億円を見込んでいる。

東亞合成 アクリル製品を10円/kg以上値上げ

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2021年2月9日

 東亞合成は8日、アクリル製品について今月15日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉に入ったと発表した。対象製品は、アクリル酸、アクリル酸エステルおよび特殊アクリル酸エステル。改定幅は各製品とも「10円/kg以上」となっている。

 対象製品を取り巻く事業環境は、世界的なコロナ禍による需給環境の変化や物流網の混乱、原料価格の高騰や物流費用の上昇に加え、保全・修繕費も増加し厳しい状況が続いている。同社では、積極的な投資を含めた生産効率化や物流合理化によるコスト削減に努めてきたが、事業採算は悪化している。こうした中、適正品質の製品を安定供給していくには、製品価格の是正が必要であると判断した。

 

東亞合成 トヨタの新型FCVに高機能接着剤が採用

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2021年2月2日

 東亞合成は1日、トヨタ自動車が昨年12月から販売を開始した燃料電池自動車(FCV)の新型「MIRAI」に、高機能接着剤製品が採用されたと発表した。採用されたのは、UV硬化型接着剤「アロニックスUVX」と特殊変性オレフィン系ホットメルト「アロンメルト」の2製品。

新型『MIRAI』の燃料電池ユニット(写真協力:トヨタ自動車)
新型「MIRAI」の燃料電池ユニット(写真協力:トヨタ自動車)

 「アロニックスUVX」は、東亞合成の光硬化型樹脂「アロニックス」をベースにした接着剤で、燃料電池セル内の接着が困難な電解膜とセル内部品との接着性や接着剤使用工程上の塗布性を高め、燃料電池内部でのガスのリークを防ぐ接着シール効果を発現する。また、UV硬化により組み立て工程時間を大幅に短縮し生産性向上にも寄与する。一方、「アロンメルト」は、燃料電池セルで使われる金属セパレーター同士を強固に接着し、ガスの流路を確保する。

新型『MIRAI』(写真協力:トヨタ自動車)
新型「MIRAI」(写真協力:トヨタ自動車)

 FCVは、数百枚積層された燃料電池セル内で水素と酸素を反応させることにより発電し、モーターを駆動して走行する。今回開発した高機能接着剤2製品は、燃料電池セル内での水素と酸素の流路を保ち、生成された水の排水性を高めるシールとセル内部品の接着を行うために採用されたもの。いずれの接着剤もFCVの心臓部ともいえる燃料電池の発電システムに重要な役割を担っており、高耐久・高信頼性が要求される車載スペックも満たした。

 東亞合成は、今後とも燃料電池の性能や生産性の向上に資する研究開発を進めるとともに、徳島工場(徳島県徳島市)の電解工場から産出する水素を活用したFCV向け水素ステーションの設置を推進するなど、FCVの普及さらには2050年に向けた脱炭素社会の実現に貢献していく考えだ。

東亞合成 水素エネ活用推進に向け徳島県などと覚書締結

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2020年12月17日

 東亞合成はこのほど、二酸化炭素を排出しない次世代燃料の1つとして期待される水素エネルギーの活用をより一層推進するため、徳島県と「『徳島県水素グリッド構想』の実現に向けた取組の推進に関する連携協定」を、同県板野町と「水素ステーションの設置及び運営に関する覚書」をそれぞれ締結したと発表した。同社は15日に交わした2者間での両覚書に基づき、徳島県とは相互に連携・協力し、地産水素の効果的活用を図ることで、同県が推進する「徳島県水素グリッド構想」と将来的な「カーボンフリー水素社会」の実現を目指す。

 一方、板野町とは同町にある「道の駅いたの」で東亞合成が移動式水素ステーションを営業し、圏域内と広域移動を行う燃料電池自動車(FCV)や燃料電池バス(FCバス)などへ安定的な水素供給を行い、また、板野町が行う水素エネルギー普及拡大に向けた啓発などの取り組みに協力するとともに、災害発生時の水素供給拠点施設としても必要な連携を行う。

 同社の徳島工場(徳島市)は、1957年の工場設立時から、カセイソーダや塩素、水素を主製品とする塩水電気分解工場を安全・安定して稼働している。同電解工場から産出される高純度の水素を製造する技術を活用し、FCVやFCバスの燃料源となる水素を供給する定置式および移動式水素ステーションを、来年秋をめどに同工場隣接地へ設置する予定。

 同社グループは地球環境保全を経営上の重要課題の1つと位置づけ、地球温暖化防止の促進や環境負荷物資の排出量削減などに継続的に取り組んでいる。徳島工場で長年にわたり培った水素の知見や技術を生かすことで、今後とも徳島県をはじめとした地域社会との連携と協力を深めていく考えだ。

東亞合成 新規酸化セルロースを開発、CNF低コスト化へ

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2020年12月2日

 東亞合成はこのほど、東京大学大学院農学生命科学研究科の磯貝明特別教授のグループらとの共同研究により、低コストかつ分散や乳化などの工程でシングルナノセルロースにまで容易に解繊する(解きほぐす)ことが可能な新しい酸化セルロースを開発したと発表した。

穏やかな攪拌でナノセルロース化し、透明な水分散液になる
穏やかな攪拌でナノセルロース化し、透明な水分散液になる

 パルプなどを原料とし、高濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液による酸化反応で、非常に緩やかな撹拌混合エネルギーによってシングルナノセルロースにまで解繊される酸化セルロースを開発。顔料の分散や化粧品の乳化に使用される汎用的なホモミキサーで数分間攪拌するだけで、ナノ解繊が進み透明な水分散液となる。これにより、製造時や使用時に必要なエネルギーを大幅に抑えることができ、コストの削減とCO2削減を同時に達成した。

 脱炭素化社会の実現に貢献する素材として注目される非可食性バイオマス由来のセルロースナノファイバー(CNF)は、軽量性や強靭性、透明性をもつ素材として、自動車部材などの高機能材料への応用も加速している。一方で、木材などから得られるセルロース繊維を、毛髪の1万分の1の細さに相当するシングルナノセルロースまで解繊するには多大なエネルギーが必要であり、CO2負荷が大きくなるとともに製造コストがかさむことから、CNFの優れた特性を生かした実用例が少ないのが現状だ。

 こうした背景の中で、東亞合成では解繊に必要なエネルギーの低減と低コスト化を目指してきた。今後は、既存のCNFと比べて5分の1程度の販売価格を目標にコストダウンと量産化の検討を進め、早期事業化を図る考えだ。次亜塩素酸ナトリウムを製造・販売する同社のリソースを最大限生かし、輸送方法も含めたCNFの新しい利用方法を提案していくとともに、さらに用途開発を進め、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する製品として、バイオ資源の有効活用とCO2削減を目的とした環境に優しい新しい材料を世の中へ提供していく。

東亞合成 仏社サステナビリティ評価でプラチナを取得

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2020年11月5日

 東亞合成は4日、同社広野工場(福島県双葉郡広野町)が仏エコバディス(EcoVadis)社のサステナビリティ評価で、今年から新たに設けられた、対象企業の上位1%以内の企業に付与されるプラチナ評価を取得したと発表した。昨年の最高評価で、同上位5%以内に付与されるゴールド評価に続き、2年連続での最高評価取得となった。 

広野工場が2年連続で最高評価取得jpg
広野工場が2年連続で最高評価取得

 広野工場は、医薬・化粧品・トイレタリーなどの用途に特長のあるアクリルポリマー製品を生産・供給している。東亞合成グループは、「未来の子供たちに幸せが届くよう、新しい価値創造に挑戦します」とのサステナビリティ方針の下、今後も持続可能な社会の実現に貢献できる高付加価値製品の提供を続けていく方針だ。

 なお、エコバディス社は、4つのテーマ(環境・労働と人権・倫理・持続可能な資材調達)に分類された21項目のサステナビリティ分析を行うグローバルな評価機関であり、世界160カ国、200業種、6万5000以上の団体・企業の評価を行っている。