東亞合成 名古屋工場のカセイカリ設備を能増、来春完成

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2021年10月14日

 東亞合成は13日、名古屋工場(名古屋市港区)でのカセイカリ(液体・フレーク)の生産能力増強を決定したと発表した。増強規模は非公開。投資額は約14億円。2022年春の完成を予定する。

 カセイカリは液体洗剤や医薬品、化粧品、電子部品などの原材料として幅広く使われている。同社は今後の需要拡大を見据え、安定供給を維持するために、既存設備(年産3万t)からの生産能力増強を決定した。また同能増に併せ、充填設備などの合理化投資も行うことで、事業規模の拡大と収益力の強化を図っていく考えだ。

 

東亞合成 瞬間接着剤に新製品投入、耐水・耐熱性を向上

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2021年9月29日

 東亞合成はこのほど、家庭用瞬間接着剤「アロンアルフア」シリーズの新商品「タフパワー」(容量:2g)を、10月から順次店頭販売を開始すると発表した。大幅な改良を行い耐水性と耐熱性を向上させたほか、容器についても、エラストマーとポリエチレンのハイブリット型容器を採用することで、使いやすさを追求した。 

耐水性と耐熱性を向上させた「タフパワー」

 同社の調査によれば、ユーザーの7割以上が瞬間接着剤に耐水性と耐熱性を求めるなど、その要望は高い。「タフパワー」は「アロンアルフア」シリーズの中で最も両特性に優れており、水回りや熱がかかりやすい部分の補修・工作に向く。

 また、キャップを外してすぐに使えるワンステップ開封を採用。プッシュ部分を弾力性のあるエラストマーにしたことで、液量コントロールを容易にした。多用途タイプで、硬質プラスチックや合成ゴムをはじめ、金属、木材、陶器、軟質ビニールなど、幅広い素材の接着が可能。

キャップを外してすぐに使えるワンステップ開封(左)。弾力性のあるエラストマーの採用で液量コントロールが容易になった

 「タフパワー」は、東亞合成が50年にわたり磨きをかけた、瞬間接着剤の配合・生産技術と容器製造技術をベースに開発した。今後も多様化するニーズに対応した、使いやすく、最適な性能をもった製品を開発し、持続可能な社会の実現に貢献していく。なお、発売元はコニシ。

 

東亞合成 塩酸を来月から値上げ、安定供給の維持図る

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2021年9月28日

 東亞合成は27日、塩酸を10月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉に入ると発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 経年に伴う製造設備・貯槽の維持補修費用の増加や、車両・船舶など輸送コストの上昇が、同製品の利益を圧迫している。同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に注力してきたが、自助努力による吸収は難しいことから、適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要だと判断した。

東亞合成 カセイカリ製品値上げ、原料・固定費増を是正

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2021年9月21日

 東亞合成は17日、「液体カセイカリ」「フレークカセイカリ」「スーパーカリ」の3製品について、9月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、液体カセイカリとスーパーカリが「25円/kg以上」(固形換算)、フレークカセイカリが「25円/kg以上」。

 同製品の国内需要は安定的に推移し、堅調な推移が想定されている。一方、主原料の塩化カリ価格は高騰しており、今後も継続的な価格上昇が見込まれるほか、電力や物流コストの上昇、生産設備や貯槽の維持更新に伴う固定費負担の増加などが、同社の利益を圧迫している。

 同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に努めているものの、自助努力による吸収はできないと判断。適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要であることから、今回の価格改定を決定した。

東亞合成 液状化対策複合ポリマー、実工事で強度確認

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2021年8月24日

 東亞合成はこのほど、新たな複合ポリマー「CXP」使った、初の試みとなる「CXPグラウト工法」による液状化対策工事を、高アルカリ性(pH10.3)、既設タンク直下の地盤で行い、十分な強度改善効果を確認したと発表した。同ポリマーと同工法は、京都大学大学院地球環境学堂の勝見武教授の技術指導の下、東亞合成と鴻池組が共同開発したもの。 

「CXP」はアクリル系薬剤と無機系薬剤を地盤内で結合させ、複合ポリマー を形成
「CXP」はアクリル系薬剤と無機系薬剤を地盤内で結合させ、複合ポリマー を形成

「CXP」はアクリル系薬剤と無機系薬剤を地盤内で結合させ、複合ポリマー(高強度ゲル)を形成する新しいタイプの地盤注入剤。従来の地盤改良剤と比べ、①酸性からアルカリ性まで広範囲な地盤に適用可能、②養生期間は従来の5分の1に短縮、③複合ポリマーは安定で強度・耐久性に優れる、④高い安全性で水生生物への影響が小さい、という特長がある。

 

東亞合成名古屋工場内にある既存タンク直下で、「CXPグラウト工法」による液状化対策工事を実施
東亞合成名古屋工場内にある既存タンク直下で、「CXPグラウト工法」による液状化対策工事を実施

今回、「CXPグラウト工法」による初めての実工事として、東亞合成名古屋工場内にある使用中のタンク直下での施工を実施。注入管を斜めから地盤に挿入して25tの「CXP」を注入した。地盤のpHは10以上と高アルカリ性だったが、施工後に採取した改良土の圧縮強度は液状化対策に十分な強度を示した。その結果、同工法による既設構造物直下地盤への適用性が明らかになるとともに、pH10を超えるアルカリ性地盤も十分に改良できることが実地盤で確認された。

 東亞合成は、すでに民間企業への紹介を開始しており、今後は、さらに工事実績を重ねて液状化被害を防止することで、地域の安全と国土強靭化に貢献していく考えだ。

東亞合成の上期 半導体・自動車向け伸びコロナ前に回復

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2021年8月2日

 東亞合成が30日に発表した2021年12月期の上期(1-6月期)の連結業績は、売上高は前年同期比13%増の742億円、営業利益は59%増の90億円、経常利益は59%増の98億円、純利益は85%増の70億円だった。半導体・電子部品関連や自動車関連向け製品が好調だったことを受け、その他の事業を除く全事業セグメントで増収増益となり、全体では2桁増と伸長した。コロナ禍前の2019年との同期比較でも増収増益と上回っており、業績は大きく回復している。

 セグメント別に見ると、基幹化学品事業は、電解製品では一部需要の回復が遅れた分野もあったが、販売数量は増加した。アクリルモノマー製品は、アクリルゴムや塗料向けなどの需要増加があり、シンガポール子会社でも販売数量が伸びた。工業用ガスも自動車産業向けを中心に堅調だった。

 ポリマー・オリゴマー事業では、アクリルポリマーは自動関連製品向けが、アクリルオリゴマーは国内外で塗料やインキ用途向け、電子製品向けの販売数量が増加した。高分子凝集剤は、三菱ケミカルの販売事業の承継が寄与した。

 接着材料事業は、瞬間接着剤は家庭用は前年並みの出荷にとどまったものの、工業用は自動車向けの需要が回復して販売数量が伸びた。機能性接着剤は自動車関連と電子デバイス分野向けが好調だった。

 高機能無機材料事業は、高純度無機化学品は引き続き半導体向けが堅調に推移。無機機能材料は電子部品向け製品や無機抗菌剤が収益増に貢献した。

 樹脂加工製品事業は、管工機材製品では下水道などのインフラ工事の低調が響き減収だったが、建材・土木製品は販売増で増収となった。ライフサポート製品は、コロナ禍で在宅介護機会が増えた影響に加え、新製品投入効果により販売が伸びた。エラストマーコンパウンドは海外需要が回復した。

 なお、通期業績予想については、コロナ禍で経済活動の自粛懸念はあるものの、今後も電子部品関連や自動車関連、ヘルスケアでの堅調な需要が見込まれることから全項目を上方修正した。売上高は1540億円(前回予想比110億円増)、営業利益は180億円(同40億円増)、経常利益は190億円(同42億円増)、純利益は130億円(同26億円増)を見込む。

 

東亞合成 アクリルモノマー値上げ、安定供給維持で

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2021年8月2日

 東亞合成は30日、アクリルモノマー製品「アクリックスC-1」(化学品名:アクリル酸2-メトキシエチル)について、8月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉に入ると発表した。改定幅は「25円/kg以上」。

 同製品の主原料は、需給ひっ迫により市況が高騰していることから、調達価格も大幅に上昇している。同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に努めてきたが、自社での吸収は困難であり、適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要だと判断した。

東亞合成 「夏のリコチャレ」、女子中高生対象に8月開催

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2021年7月9日

 東亞合成はこのほど、内閣府男女共同参画局が中心となり、日本経済団体連合会などが推進している女子生徒などへの理工系分野への進路選択を応援する取り組み「理工チャレンジ(リコチャレ)」の趣旨に賛同し、女子中高生を対象としたオンライン模擬実験と女性社員による座談会を実施すると発表した。内閣府・文部科学省・経団連が共催する「夏のリコチャレ2021」の一環。 

東亞合成は、高岡創造ラボやR&D総合センターの社員がインストラクターになり、オンラインによる模擬実験と座談会を開催予定
東亞合成は、高岡創造ラボやR&D総合センターの社員がインストラクターになり、オンラインによる模擬実験と座談会を開催予定

 夏休み期間中の8月5日(A日程)には同社高岡創造ラボ(富山県高岡市)の社員が、8月19日(B日程)ではR&D総合センター(愛知県名古屋市)の社員がインストラクターを務め、「化学ってスゴイ 化学会社のお仕事体験!」をテーマに開催。オンラインによる自宅での実験や座談会を予定している。いずれも午後1時から午後3時半ごろまでの時間帯に、会社紹介(第1部)、模擬実験・座談会(第2部)、質疑応答を実施する。参加費は無料(通信費などは自己負担)、募集人数は各日程とも5人程度(先着順)。応募締め切りは、A日程は7月16日、B日程は7月30日。イベントの詳細と申し込み受付は東亞合成ウェブサイトまで。

 

東亞合成 バイオベンチャーに出資、ヘルスケア拡充図る

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2021年7月1日

 東亞合成は30日、医療用生体内分解吸収性ポリマーの開発・製造・販売を行うビーエムジー(京都府京都市)へ出資したと発表した。今後は新規医療機器製品の共同開発も視野に、ヘルスケア分野の拡充を図っていく狙いだ。

 ビーエムジーは1983年に創業のバイオマテリアルベンチャー。国産初の生体吸収性縫合糸用ポリマーを開発するなど、バイオマテリアル分野のパイオニアとして確かな信頼と実績を築いてきた。長年培ってきた医療用高分子技術を基盤に、新たな医療用接着剤「LYDEX(ライデックス)」を開発。同製品は天然物由来高分子を主成分とし、動物由来成分とヒト血液由来成分を一切含まないため、ウイルス感染リスクがない特長をもつ。また、独自技術による「高い接着性」と「優れた生体内分解吸収性」も兼ね備えており、使いやすく生体に優しい革新的な接着剤として期待されている。

 一方、東亞合成は近年、モビリティ、エレクトロニクス関連の材料開発に注力するとともに、ヘルスケア分野についても、従来から販売を行う医療用接着剤「アロンアルフアA『三共』」に加え、数年前から化粧品原料や医療機器材料の新製品開発・拡充を推進している。今回のビーエムジーへの出資を通じて、医療用接着剤 「LYDEX」の開発・治験・普及を支援するとともに、同接着剤を利用した新規医療機器製品の共同開発を推進することで、両社の成長と事業の発展を目指していく考えだ。

 東亞合成グループは、オープンイノベーションによる外部有望技術の導入と同社コア技術を融合し、従来の事業領域を超えた新規キーマテリアルを提供する新ビジネスユニットを創出する目的で、今年1月に「新製品開発事業部」を新設した。同社は、今回の提携をこうした新たな取り組みの成果と捉えており、今後も中長期的な事業価値の向上と持続可能な社会の発展への取り組みを推進していく。

東亞合成 次亜塩素酸水を発売、コロナ対策などに貢献

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2021年5月10日

 東亞合成はこのほど、次亜塩素酸水溶液「アロンジアクリーン200」を開発し、今月1日から販売を開始した。

 次亜塩素酸水溶液は、次亜塩素酸ソーダを希塩酸でpH調整したもの。除菌能力が高く、行政機関により新型コロナウイルス対策として消毒・除菌効果が確認されている。

 「アロンジアクリーン200」についても、ヒトコロナウイルスの除菌効果をはじめ、赤カビや黒カビなどへの有効性、消臭効果や安全性(急性経口毒性、皮膚刺激性、目刺激性)を外部機関などで確認。また、経時変化に伴い有効塩素濃度が低下するものの、未開封で冷暗所に保管した場合、製造日から12カ月間は、厚生労働省・経済産業省・消費者庁が推奨する使用濃度(80㏙以上)を下回らないことも確認している。

 東亞合成は、健康を守るための抗菌・抗ウイルス加工剤「ノバロン」や、上下水道の除菌に使われ、安全な水を提供するための「次亜塩素酸ソーダ」を含め、今後もSDGsの取り組みを積極的に進めていく考えだ。