2カ月ぶり反発も、ベンゼン高をカバーできず
宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、10月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比30ドル高のトン1480ドル/tで決着した。
9月の大幅な落ち込みから反転したが、底を打ったというよりも、原料ベンゼン価格の高騰が主な要因。しかも、10月のACP(ベンゼンのアジア契約価格)は前月比50ドル/t高となっており、ベンゼン上昇分に届かない上昇幅となっている。
そのためスプレッドは
2019年10月17日
2018年11月21日
宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、11月の韓国・台湾大手向け契約価格を2150ドル/tで決着した。10月の価格(2240ドル/t)に比べ、11月は90ドル安と6カ月ぶりに下落した。
旺盛な需要を背景に、6月以降上昇傾向にあったが、ここにきて原油やベンゼンの価格が急落しており、需要家が先安観から様子見となっている状況だ。ただスプレッドは、ベンゼンの11月アジア契約価格(ACP)が785ドル/tに下落したことで1365ドルと小幅な縮小となった。
昨年9月以降、15カ月連続で1000ドル以上を確保。さらに3月以降では、9カ月連続で1200ドル以上となっており、収益面では引き続き好環境を維持していると言える。
一方、中国のシノペックも、