クラレグループのクラレファスニングはこのほど、国際的なリサイクル表示基準であるRCS認証を取得した環境対応型の面ファスナーについて、フック・ループ混在型の「フリーマジック」リサイクルタイプをラインアップに追加し7月に発売すると発表した。サステナブルな製品を拡充し、循環型社会実現への取り組みに貢献する。
近年、リサイクル原料を
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2021年6月21日
2020年8月17日
クラレはこのほど、面ファスナー「マジックテープ」などを開発・製造・販売する子会社のクラレファスニングが、ループカーペット用の標識テープ「ソーシャルディスタンステープ」を9月に発売すると発表した。ウイズコロナの新しい生活様式が広がる中、オフィスや商業・公共施設などで床面からソーシャルディスタンスを注意喚起し、密集を防ぐ。
「マジックテープ」を使用した同新製品は、ループ型の構造が多いオフィスカーペット(タイルカーペット)に、テープのカギ状フックがループに引っかかることでくっつき、脱着も容易。使用場所に応じた長さに切り分けることができる。
図柄は「距離をとりましょう」(赤色)、「#Keep distance」(青色)、「#ソーシャルディスタンス」(緑色)の3タイプだが、他の標語での受注生産も対応可能とのこと。サイズは幅5cm×長さ5m巻き。初年度の販売目標として、1億円を目指す。
「マジックテープ」は、裏面に補強用としてウレタンなどのバックコート剤を使用しない環境に優しい製法で製造。素材はポリエステル100%で、優れた耐水性・耐候性をもつ。繊維の安全性を証明する「エコテックススタンダード100」の認証を取得している。
新型コロナウイルス感染防止対策に関連し、同社の「マジックテープ」への引き合いや照会が急増。その中でもソーシャルディスタンスを注意喚起する床用標識製品への問い合わせが多く寄せられたことから、世の中に必要とされる同新製品の開発・販売に至った。
2018年11月5日
クラレファスニングは、「『マジックテープ』アイデアコンテスト2018」の作品を募集している。
テーマは「フックとループの両機能を備えた『フリーマジック』の新しい活用法」。募集するのは「ライフスタイル」と「クリエイティブ」の2部門。12月31日までに特設サイト(https://magic-tape-contest.com/)からウエブ応募する。
映像・アイデアスケッチでの応募となる。各賞は、来年3月中~下旬に特設サイト上で発表する予定。最優秀賞(1人)には賞金20万円と、副賞として「ミラノ・デザインウィーク」に招待する。優秀賞(各部門1人)は賞金10万円、入賞(各部門2人)には賞金5万円が贈られる。
審査員は隈太一(建築家)、ザリガニワークス(クリエイター)、近藤潤(デザイナー/一級建築士)の各氏と、「『マジックテープ』アイデアコンテスト」実行委員会が務める。
同社は面ファスナーのリーディングカンパニーとして、一本のテープにフックとループの機能を備えた面ファスナー「フリーマジック」、バックコートを使用しない環境対応面ファスナー「エコマジック」、成形面ファスナー「マジロック」など、新しい面ファスナーを開発。アパレル・インテリアなどの身近な用途から、自動車・鉄道などの産業資材用途に至るまで、幅広い用途に製品を提供してきた。
今回で3年連続の募集となるアイデアコンテストや、外部デザイナー、クリエイターとのコラボレーションを通じて、新たな需要を創出し、より一層の事業の強化・拡大を図る。
2018年10月15日
クラレファスニングはこのほど、簡単に着脱ができる「マジックテープ」に防虫機能を付与した結束バンドを、工業用プラスチック製品メーカーで防虫忌避部材も手がけるニックス(横浜市)と共同開発したと発表した。共同特許を出願済み。
ニックスが「ARINIX」シリーズの商品として販売を開始している。この結束バンドは、マジックテープのラインアップの1つである、両面タイプの面ファスナー「マジックバンド」にアリやクモ類、ムカデ類など、様々な虫が嫌う忌避成分「エトフェンプロックス」を配合したもの。
エトフェンプロックスの効果により、虫は防虫機能を付与した面ファスナーに触れるのを嫌がるため、通り道に巻くだけで虫の侵入を低減させる。
防虫機能を付与した面ファスナーの凹凸形状が、忌避成分の効果に影響する表面積を増大させて、効果を高める。「徐放メカニズム(防虫効果をもつ薬剤の表面成分がなくなると、内部から表面に成分が染み出てくる技術)」により、効果の持続性を実現。加工や取り付け・取り外しが容易にできる両面タイプのマジックテープなので、虫の侵入を低減させたい部分にだけ簡単に施工することができる。
主な使用分野は、配電盤、自動販売機、発電・導電設備などの電気関連、食品工場、保育・介護施設、病院などの衛生関連、その他、木造建築、アウトドア、生活雑貨など。マジックバンドの特長である、対象物に巻き付けて容易に固定する機能はそのままに、高い安全性と防虫忌避効果で、歩行する虫の侵入を防ぐ用途の需要獲得を目指し、初年度に1億円の販売を目指す。
2018年9月26日
クラレグループのクラレファスニング(大阪市)は25日、面ファスナー「マジックテープ」耐熱タイプで、カラー展開を開始すると発表した。
マジックテープ耐熱タイプは、高耐熱性を特長とするPPS(ポリフェニレンサルファイド)繊維を使用。航空機内装用途で要求される難燃性・耐熱性・低発煙性・低毒性を持ち、航空機シート以外に、保温ジャケットなどの産業資材用途でも採用が進んでいる。
これまでナチュラル(生成り)色のみの展開だったが、ブラック系など濃色のニーズに対応し、今回新たにブラックとグレーの濃色をラインアップに加えることにした。また、その他の色についても別注での対応を開始する。
マジックテープ耐熱タイプは、250℃×24時間の高温環境下にさらした後も、面ファスナーのくっつく力=係合力(シアー強力)80%以上を保持。バックコート材を使用しておらず、生産工程でのCO2発生量を約30%削減(当社比)した環境にやさしい製品で、今年30周年を迎えた丸岡工場(福井県)で製織・染色される国内生産品である。
幅展開ではフック側・ループ側ともに最大100mmまで、指定の幅にスリット対応する。想定用途としては、高耐熱性・難燃性が要求される航空機の内装材固定・シート組み立て部材、消防服・飛行服、溶接現場・溶鉱炉などでの作業服、自動車・鉄道・航空機内の結束バンド、防火シャッター、建材内装材のファスニング、家電関係などが考えられる。