旭化成 フィルム製品を値上げ、各種コストが上昇

, , ,

2024年6月14日

  旭化成はこのほど、シュリンクフィルム「サンテックSフィルム」およびガスパック包装用フィルム「サンノーバ」の全品種について、7月1日出荷分より値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から15%」。

 原油・ナフサ価格は高値圏で推移し、原料メーカーのユーティリティコストの転嫁も含めて原料価格の値上がりが続く。また、今年に入り電力費が急騰し、加えて「物流2024年問題」を背景に物流費や労務費が上昇している。

 同社は、生産性向上やコストダウンに取り組んでいるものの、事業維持費用なども増加しており、自助努力で吸収できる範囲を超える状況にあることから、安定供給継続のため価格改定を決定した。