ダイセルの4-9月期 増収も原燃料価格上昇などで減益に

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2018年11月2日

 ダイセルの2019年3月期第2四半期連結決算は、合成樹脂や有機合成の販売数量増加や、販売価格の改定などにより増収となった。利益については、原燃料価格の上昇や研究開発費の増加などにより、営業利益・経常利益ともに減益となった。四半期純利益は有価証券売却益などにより増益となっている。

 売上高は前年同期比3%増の2352億円、営業利益は同6%減の295億円、経常利益は同3%減の322億円、四半期純利益は同14%増の224億円となった。

 セルロース事業部門は減収減益。売上高については、酢酸セルロースは液晶表示向けフィルム用途の販売が微減だったものの、その他用途の販売数量が増加して横バイ。たばこフィルター用トウは、市況軟化の影響と一部販売時期ずれなどにより、販売数量が減少した。営業利益は原燃料価格の上昇や市況軟化の影響などにより減益となった。

 有機合成事業部門は増収増益。酢酸と合成品の市況上昇、合成品の販売数量増、機能品では、昨年7月に発生した、大竹工場過酢酸製造プラント火災事故の復旧、原燃料価格上昇に伴う販売価格の改定などにより増収となった。営業利益については、販売数量増や販売価格の改定などによって増益となった。

 合成樹脂事業門は増収減益。エンジニアリングプラスチック事業は、自動車部品の需要増加や新規採用が進んだことによる販売数量増などにより増収。樹脂コンパウド事業も販売価格の改定によって増収。樹脂加工事業も主にフィルムの販売が増加し、増収となっている。利益面では、テクニカルサービスやアジアでのマーケティング強化など、期初に織り込んだ計画通りの費用増により減益となっている。

 通期の連結業績予想については、上期に有機合成事業部門などが好調だったことに加え、当初見通しでは低く見積もっていた、下期の酢酸市況が上振れしていることから上方修正した。

ダイセル 1,3-ブチレングリコールを来年1月1日から値上げ

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2018年10月30日

 ダイセルはこのほど、1,3-ブチレングリコールの全グレードを、来年1月1日出荷分から100円/kg値上げすると発表した。

 同製品は、化粧品の保湿性・肌ざわり向上の目的などで広く用いられるが、同社では現在、世界的な需要急増により供給制限を行っている。

 今後も旺盛な需要が続くと予想されることに加え、世界的にタイトな供給状況を背景とした市況の大幅な上昇を受け、同社は今回、価格改定を要請するに至った。

ダイセル 人事(11月1日、12月1日、2019年1月1日)

2018年10月23日

 [ダイセル・人事](11月1日)▽新事業開発室オプトセンシンググループ製品開発チーム主席部員竹津伊織▽レスポンシブル・ケア室安全推進グループ主席部員浦山豊▽セルロースカンパニー機能セルロース事業推進部主席部員、同カンパニー事業企画室主席部員浅野隆幸▽同カンパニー生産統括室品質保証グループリーダー兵頭信幸▽同カンパニー同室同グループ主席部員小川浩▽解兼同カンパニーフィルターマーケティング部主席部員、同カンパニーセルロース技術開発センター主席研究員小國数馬▽解兼同、同カンパニー生産統括室品質保証グループ主席部員神頭伸明▽大竹工場安全環境部長、同工場副工場長三輪勇人▽ダイセル・セイフティ・システムズ第二工場生産部課長加藤万濫▽ダイセル網干産業浅井幸男▽ダイセルバリューコーティング営業本部コーティングプロダクツ営業部主任部員熊本一範(12月1日)▽研究開発本部長補佐潘立端▽有機合成カンパニー事業戦略室長兼同カンパニー同室戦略企画グループリーダー、新事業開発室事業化戦略グループ主幹部員奥村浩一▽同カンパニー同室主幹部員田中賢一▽同カンパニーマーケティング本部電子材料マーケティング部長前田繁宏▽Daicel America Holdings,Inc.社長、Daicel ChemTech,Inc.社長浅田和雄(2019年1月1日)▽事業支援センター人事グループ主任部員石橋英之。

ダイセル 「中国地方発明表彰」で「発明奨励賞」を受賞

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2018年10月23日

 ダイセルはこのほど、今年度の「中国地方発明表彰」(主催:公益社団法人発明協会)で、同社の「繊維油剤エマルションおよびその製造方法」が「発明奨励賞」を受賞したと発表した。

 同発明は、摩擦や機械抵抗を低減するために使用する、油剤のエマルション粒子径を最適に調整して製品の損傷を抑制する技術で、同社セルロース主力製品の品質や生産性向上に役立てている。

 地方発明表彰は、優れた発明などを生み出した技術者・研究者などに対する表彰で、1921年(大正10年)からの歴史がある。

 表彰式は31日に岡山市のホテルグランヴィア岡山で行われる。

ダイセル 台湾に光学製品の設計開発・販売拠点を設立

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2018年9月26日

 ダイセルは25日、台湾で自社開発ウエハーレベルレンズを活用した光学製品の設計開発・販売を行う拠点として、ダイセル・マイクロ・オプティクス(DMO)を9月13日に設立したと発表した。

 ダイセルは独自開発したウエハーレベルレンズが持つ耐熱性や小型、薄型、微細形状などの特徴をベースに、光学製品(レンズ)事業化を進めており、今後市場成長が見込まれるIoT・センシングの領域で事業拡大を目指している。

 台湾は半導体産業に関連したエレクトロニクスデバイスのモノづくりや開発拠点として、広く認知されている。特に近年、各種センシングデバイスやシステム開発に関する、世界のエレクトロニクスメーカーのニーズが集中している。

 ダイセルは既存・潜在顧客により近い位置に、設計開発・販売を行うDMOを設置することで、先端ニーズの獲得や、顧客に密着した開発を行い、光学製品事業の拡大と加速を図っていく考え。

ダイセル 人事(10月1日)

2018年9月11日

 [ダイセル・人事](10月1日)▽新事業開発室製剤ソリューションズグループ主席部員山本英昭▽特機・MSDカンパニー調達部主席部員班目貴裕▽解兼特機・MSDカンパニー特機事業部品質保証部主席部員、同カンパニー同事業部グローバルガス発生剤統括室主席部員松田直樹▽同イノベーション・パークCSRセンター総務グループリーダー、同パーク同センター所長竹本伸▽同パーク同センター同グループリーダー井澤信吾▽同パーク同センターダイバーシティ・ヒューマン推進グループ副グループリーダー清水治代▽同パーク同センター同グループリーダー小澤佳秀▽ダイセル物流営業本部営業企画部専門部長稲村直樹。

ダイセル インドにエアバッグ用インフレータの販売拠点

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2018年9月7日

 ダイセルは6日、インドの自動車エアバッグ用インフレータなどの販売拠点として、「Daicel Safety Systems India(DSSI)」を10月に設立すると発表した。

 場所はハリヤナ州グルグラム。資本金は約2200万円で、ダイセルが99.8%、Daicel Safety Systems(Thailand)が0.1%、Daicel(Asia)が0.1%出資する。

 インドでは自動車市場の急速な成長と安全規制強化に伴い、エアバッグへの需要も拡大している。ダイセルはこれまでインドでの営業活動を、主にタイを拠点に行ってきた。DSSIの設立により、インド市場で、より顧客に密着した営業活動を展開するとともに、将来的なインドへの生産拠点設置の検討も進めていく。

ダイセル 人事(10月1日)

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2018年8月27日

 [ダイセル・人事](10月1日)▽解兼事業支援センターIR広報グループ主席部員、同センター総務法務サービスグループ主席部員久保田昌樹▽同センター同グループ主任部員乾敏之▽知的財産センター長、同センター知的財産戦略グループリーダー水方勝哉▽研究開発本部コーポレート研究センター長補佐露本美智男。