DSM 鶏卵団体のパートナーに SDGs実現を目指す

, ,

2019年10月15日

 オランダの総合化学メーカーのロイヤルDSMは、世界の鶏卵と卵製品の生産者を代表する、国際的な事業者団体のIEC初のバリューチェーンパートナーになった。

 同パートナーシップは鶏卵業界の持続可能な生産を促進し、有益な発展を推進するために立案された。IECは国際的な団体と緊密な戦略的関係を築き、世界の鶏卵バリューチェーン全体で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を実現する。

 DSMはこれに基づきIECとパートナーを組む初めての企業で、飼料添加物と持続可能性に関するIECの独占的バリューチェーンパートナーとなることが正式に決まった。

 同パートナーシップにより、共通の関心事項である飼料栄養の環境的な持続可能性、人類の栄養と貧困抑制、耐性菌問題(AMR)、動物福祉という4つの重点分野に協力して取り組むことになる。

 DSMは2011年からIECに加入。これまでも、鶏卵のバリューチェーン全般で継続的な持続可能性の向上を目指す、IECの「持続可能な鶏卵のための世界イニシアチブ(GISE)」に関わっている。持続可能な飼料の供給、代替的な飼料原料や飼料効率改善の紹介、地球温暖化ガス(GHG)の直接・間接的な排出の削減、窒素・リンの環境への流出削減などが協力分野の例として挙げられる。

 DSMとIECは、特に食事からの動物性タンパク質の摂取が足りず、栄養不足に悩んでいる人々を対象に、鶏卵の栄養的なメリットを宣伝するとともに、主要なタンパク源をさらに入手しやすくするための活動を推進。世界中に存在する非常に多くの恵まれない子どもたちに、より手頃に栄養を届けるため、DSMは栄養に関する人道的なシンクタンクである、サイト・アンド・ライフとも提携している。