DSM 「ダイニーマ」のPMP7社とパートナーシップ

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2021年7月5日

 DSMはこのほど、「ダイニーマ」ファブリックの拡販に向け、プレミアム製造パートナー(PMP)7社とのパートナーシップを結んだと発表した。

 同社は、新たに選定したPMP各社(韓国、スペイン、パキスタン、オーストリア、ベルギー、ドイツ、中国)と、長年にわたって良好なビジネス関係を構築。今回、パートナーシップを結んだ繊維会社は、「ダイニーマ」のファイバーとファブリックの品質、製造、イノベーション、加工ノウハウに関する基準を満たしている。

 世界最強の繊維「ダイニーマ」は、過去30年にわたり、クリティカルな用途に比類のない性能と保護をもたらしてきた。ファブリック形状において、「ダイニーマ」は卓越した強度を誇るとともに、ナイロンやポリエステル、アラミドといった従来の素材に比べ、最大で45%の軽量化を実現。コンポジット、デニム、ニット、織布、コンポジット補強用ハイブリッドファブリックとして使用可能で、仕事上やレジャーの際に、危険から人々を守る。

 「ダイニーマ」の性能といった本質的なメリットに加え、PMP各社は、様々なファブリックの提供、上市するまでの時間の短縮、新しいファブリックイノベーション、世界トップクラスの機能、DSMの厳格な品質要件・管理要件を満たす素材加工など、顧客ニーズに応えつつ、オペレーション上でもメリットを提供する。

 一方、昨年には、人々の環境の保護に貢献するというDSMのコミットメントに従い、世界初となるバイオベースのHMPEファイバーを上市。バイオベースの「ダイニーマ」は従来品とまったく同じ性能を誇り、一般的なHMPEよりもカーボンフットプリントを90%低減している。昨年10月時点で、DSMはファブリックポートフォリオのすべてをバイオベースの「ダイニーマ」に変更し、直線型経済から循環型経済への重要な架け橋となっている。

 

コベストロ DSMの事業買収完了、売上約10億ユーロ増

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2021年5月27日

 コベストロはこのほど、蘭・DSMからレジンズ&ファンクショナルマテリアルズ事業(RFM)買収を予定通り完了した。両社は昨年9月に買収契約を締結していたが、今回、規制当局より取引の承認が得られ、事業買収が完了した。

 この取引により、コベストロのサステナブルなコーティング樹脂のポートフォリオが大幅に拡大し、コベストログループはこの成長市場における世界最大手となる。RFM統合の結果として、グループの売上が約10億ユーロ増加するとともに、20拠点以上が加わることでグローバルな生産ネットワークがさらに充実する。

 また、様々な分野でコベストロの事業が拡大。コベストログループは、現在でも水系ポリウレタンディスパーション分野における大手であるが、RFMの買収により、水系ポリアクリル樹脂全般をはじめ、サステナビリティの観点から強力なブランド力をもつ「Niaga」や、アディティブマニュファクチュアリング(積層造形、3Dプリンティング)に加え、先進的な太陽光発電向けコーティング事業も傘下に収める。さらに、水系ハイブリッド技術、パウダーコーティング樹脂、紫外線硬化樹脂などの追加によって、コベストロの技術ポートフォリオが充実する。

 同社は、総合的な分析に基づき、完全統合による永続的なシナジーとして、2025年までに年間約1億2千万ユーロの積み上げを見込んでいる。このうち、約3分の二がコスト面、約3分の一が収益面のシナジーとなる。

DSM ダイニーマの資源循環、産業間連合を構築

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2021年5月19日

 DSMはこのほど、様々な業界をリードするパートナーと、新しい産業間の連合「CirculariTeam」を発足した。この産業連合では、各業界で再生可能なバイオベースおよびリサイクルベース資源への移行推進を目指している。

 CirculariTeamは、世界最強の繊維「ダイニーマ」の資源循環の完結を目指し、知見、リソース、および技術的ソリューションを共有する共通のプラットフォームを提供する。業界横断的な連合体制は、「ダイニーマ」を使用している企業で構成され、それぞれの業界において、再生可能なバイオおよびリサイクルベースの資源への移行に取り組む。これは、循環型の経済を可能にし、材料の価値を損なうことなく可能な限り長期にわたって維持するという、DSMのビジョン、使命に沿うもの。

 CirculariTeamは、リバースロジスティクス、リサイクルやリユースソリューション、生産効率の改善(廃棄物削減を含む)、廃棄物の各素材への分離・分別、循環性のための設計、関連法規、および情報共有、といった主に7つのテーマに注力する。参加企業は、すでにこれらのテーマに関して協力を開始しており、今年末までに使用済み廃棄物から、新しい「ダイニーマ」繊維を製造する技術的な実現可能性の実証を目指している。

 今後数年間、CirculariTeamは、目標を評価しつつ、定期的なサミットと継続的なコミュニケーションにより、その進捗を検証していく予定だ。

 

DSM 植物由来の魚風味酵母エキスを発売、ビーガン対応

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2021年4月20日

 DSMはこのほど、アレルゲンを一切含まないビーガン(完全菜食主義者)対応の新しい魚風味の酵母エキス(プロセスフレーバー)ソリューション「Maxavor Fish YE」を発売した。 イノベーティブな藻類由来オメガ3油脂技術の応用により、食品生産者は、魚由来食品の風味向上に加え、植物由来の魚代替食品の各種用途について、魚本来の風味と食感の実現が可能になる。

 同製品は、ビーガン対応フィッシュナゲット、フィッシュソース、魚のすり身やジャガイモを材料にしたフィッシュケーキなど、魅力的な植物由来の魚代替食品の開発や、和食のだしなど魚由来食品の代替、風味向上にも使用が可能。宗教上の戒律にそったコーシャーおよびハラールについても認証済みであり、様々なラベル表示にも対応している。

 さらに同製品は、食品生産者が様々な製品を開発する際に問題となる、植物由来タンパク質特有の強い植物臭をマスキングすることも考慮して設計。低塩製品であるため、生産者は塩分含有量を調節し、食品の栄養特性を損なわずに、求める風味と食感を実現できる。

 同社は、植物由来魚代替食品の生産者に対して、魚介類特有のうま味、食感、風味を再現した2種類の提供を開始。「Maxavor Fish M YE」は呈味が強く魚油の香り豊かな赤身魚風味、「Maxavor Fish W YE」はさっぱりとした白身魚風味となっている。

DSM 代謝型ビタミンD3製剤、アジア地域で発売

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2021年4月8日

 DSMはこのほど、サプリメント市場に向けて、一般的なビタミンD3に比べて3倍速く血中ビタミンD濃度を引き上げることができる代謝型ビタミンD3製剤「ampli-D」をアジア太平洋地域で上市したと発表した。すでに豪州で販売を開始。まもなくシンガポールでも上市が予定され、ほかのグローバル市場でも順次上市していく。なお日本では、政府機関で同製品の使用について審議中だが、指定が取れ次第、製品を上市させる考えだ。

 同製品の成分は人の体内に存在する代謝型ビタミンD3「25-ヒドロキシコレカルシフェロール(25OHD3)」。「太陽のビタミン」といわれるビタミンDは、骨や筋肉の健康に関連していることや、健康な免疫機能の維持にも寄与することが分かっている。現在その役割に対する認識が高まっているが、ビタミンDの不足・欠乏が世界的な課題だ。

 ビタミンDは、供給源となる食品群が非常に限られている上に、体内で生合成するには直射日光を浴びる必要がある。そのため、個人のライフスタイルによっては、十分なレベルの体内ビタミンD濃度を達成できない。また、既存のサプリメントや栄養強化食品を摂取しても、骨の健康や免疫などに直接影響する血中25OHD3濃度が健康なレベルに達するには、数カ月かかる場合もある。

 それに対し同製品は、ビタミンDの主要な循環形態である25OHD3であることから、サプリメントとして摂取することで体内の25OHD3濃度を数週間という短期間で適切なレベルに引き上げ、免疫機能を健康な状態に維持することができる。

 同社は、同製品をグローバル規模で上市し、またビタミン製剤として供給するだけでなくサプリメントして提供することで、業界をリードする新しい栄養ソリューションの普及に注力していく考えだ。

DSM NZの酪農協同組合と低カーボン排出で協業

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2021年3月12日

 DSMはこのほど、ニュージーランドの酪農協同組合「フォンテラ」と、低メタン排出畜産業への移行促進に向け、協力協定を締結したと発表した。フォンテラはニュージーランドを本拠地とする約1万戸の酪農家による協同組合で、世界各国に約2万人の従業員を抱える。同国の生乳の約85%を収集し、29の国内製造拠点を通して140ヵ国に乳製品を輸出する世界最大規模の乳製品輸出企業。

 フォンテラは、より健全な地球を目指し、サステナビリティを推進しており、その一環として畜産分野での温室効果ガス排出問題に取り組んでいる。メタンは畜産分野で大きな課題となっているが、特に、畜産分野での排出が国の温室効果ガス排出量の半分近くを占めているニュージーランドでは深刻な問題。両社にとって、パリ協定に対するコミットメントとニュージーランドのゼロカーボン目標の達成に大きく貢献することは非常に重要な取り組みとなる。

 DSMが開発した飼料添加物「Bovaer」は、世界資源研究所による、世界の食糧事情にサステナブルな形で貢献できるグローバルで画期的な技術10件のうちの1つとして選ばれており、同製品を使うことで、効果的かつ、継続的に牛のメタン排出量を30%以上削減できる。

 DSMとフォンテラは、この5年間、同国で牧草主体の農場経営システムに飼料添加物でアプローチするソリューションの開発を進めてきた。今回の協力協定の締結により、両社は一歩先の協業を目指すべく、ニュージーランドの生産者が同製品を使用できるようにするための取り組みを共同で加速させていく。これによりニュージーランドは今後、低炭素排出の酪農製品製造のリーダーシップを発揮することが期待される。

DSM 新たな飼料添加物、乳牛のGHG排出を大幅削減

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2021年3月2日

 DSMはこのほど、同社が開発した新しい飼料添加物「Bovaer」を与えることで、乳牛のメタンの排出量を大幅に削減できることが実証されたと発表した。

 反すう動物から排出されるメタンは、現在排出されている温室効果ガス(GHG)に占める割合が非常に大きく、気候変動の要因ともなっている。同添加物を使うことで、飼料の種類と同添加物の添加量によって変わるが、牛一頭あたり27~40%のメタンガス削減量が期待される。

 オランダの酪農試験場で3カ月にわたり行われた試験では、牧草サイレージとコーンサイレージを3種類の配合率で粗飼料に混ぜたものに対して同添加物を2種類の分量で添加しメタンの削減量を調査。泌乳中期のホルスタイン・フリーシアン種64頭を調査対象とし、配合の異なる飼料にそれぞれメタン抑制剤を補給し、その効果を測定した。

 コーンサイレージを含まない粗飼料に低用量の同添加物(乾燥飼料1kg当たり60mg)を加えた場合のメタン削減率は27%。一方で、コーンサイレージ80%の乾物粗飼料に低用量の同添加物を加えた場合のメタン削減率は35%に増加した。同添加物の添加量を少し増やした場合(同80mg)は、メタン削減率が29~40%となった。

 これらの結果から、同添加物を使用した場合のGHG排出削減効果は明白となった。また、政府やGHGインベントリ作成機関にとっても、同添加物を使用することで、腸内メタンの削減量に関して十分な説明ができ、農家は、サステナビリティへの貢献に対する認証などに役立てることができる。

 「Bovaer」は、DSMが10年以上の年月を費やして研究・開発した、乳牛などの養牛、羊、ヤギなどの反すう動物向けの飼料添加物。牛一頭1日当たり、わずか小さじ4分の1杯の同添加物を与えるだけで、腸内メタンの排出量を約30%削減できる。その結果、同添加物は、食肉・牛乳・その他酪農製品の環境フットプリントの迅速かつ、大幅な削減に貢献する。

 同社は、この新しい飼料向け原料を様々な地域で「Bovaer」として商標登録。現在、各国の酪農・牛肉バリューチェーン各社との協業により、上市に向けた準備を進めている。具体的には、現地のビジネスシステムでの有効性を確認するための共同試験、低炭素酪農製品の共同開発、ビジネスモデルの確立などに取り組んでいる。

DSM 畜産分野の温室効果ガス排出削減の活動を開始

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2021年3月1日

 DSMはこのほど、戦略的イニシアチブ「We Make It Possible」の一環として、畜産分野の温室効果ガス(GHG)排出削減に関わる活動を開始した。この活動は国連が掲げるSDGsの実現に寄与する同社のコミットメントを表している。

 畜産業界で実現すべきこととしては、GHGであるメタンの削減、また、土地の富栄養化を招き、その結果として生物多様性を減少させるアンモニアの元となる亜酸化窒素の排出量を直積的かつ間接的に減らすことが挙げられる。

 同社は、バリューチェーンのあらゆる段階で排出量を削減できる革新的なソリューションを提供。環境への窒素化合物流出を飼料の配合に応じ7~17%減少させる「Ronozyme ProAct」、養豚から発生するアンモニア排出量を最大17%減少させる「VevoVitall」、環境へのリン排出量を減らす「Ronozyme HiPhos」、養牛のメタン排出量を30%以上減少させる「Bovaer」、アンモニアの年間排出量26%減、抑臭効果48%でカーボンフットプリントの削減につながる「Digestarom」(バイオミン社)などを展開している。

 DSMアニマルニュートリション&ヘルスのIvo Lansbergenプレジデントは、「畜水産業を営む人々が、動物性タンパク質を適正価格で販売でき、世界中の人々が手頃な値段で購入することができるモデルにシフトする必要がある。そして、このモデルで最も重要なのは、畜産による環境への負荷(温室効果ガスの排出、家畜排せつ物による水質汚染、生物多様性への影響)を大幅に削減することだ」とコメントしている。

DSM ヘルス事業で新たなブランディング戦略を展開

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2021年2月22日

 DSMはこのほど、ヒューマンニュートリション&ヘルス市場をターゲットに新しいブランディング戦略を展開すると発表した。コンセプトは、バリューチェーン全体を見渡した「end‐to‐end」のパートナーとして、グローバルに深刻化する栄養問題の解決や、人々の健康的な生活の実現に貢献するという、同市場で同社が注力してきた戦略の方向性を現すもの。

 同社はこれまで、主に原料およびサービスをBtoBの顧客に提供してきたが、今後は、直接エンドユーザーの嗜好を見据えたビジネスの展開を目指し、バリューチェーン全体をカバーするマーケティング活動を行っていく。また、この戦略を持続的に進めるために、協業するパートナーも増やしていく考えだ。

 今回の新しいブランディング戦略では、高品質の製品、カスタマイズ・ソリューション、専門的なサービス、という3つの柱を中心に、同事業の幅広いポートフォリオをさらに拡大する。これにより、顧客にとって、同社が目的を明確に事業推進する信頼できるパートナーであることを明確にし、また、乳幼児向け栄養、食品・飲料、栄養改善、栄養補助食品、医薬品、医療用栄養製品の各セグメントにおけるマーケットリーダーとして顧客に貢献していく。

 同社は同市場に関する専門知識を「目的を明確にした製品」のキャンペーンで活用。ブランディング広告としては、業界紙、デジタル広告、ソーシャルメディアなど複数の媒体で展開を予定しており、幅広いサービスを展開する同社が顧客との協業により実現できるイノベーションについても訴求していく。

DSM ケミカルリサイクルを追求、ダイニーマをベースに

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2021年2月2日

 DSMはこのほど、Clariterと戦略的に提携し、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)繊維「ダイニーマ」をベースとした製品の次世代型ケミカルリサイクルソリューションを追求すると発表した。第1段階としてポーランドにあるClariterのパイロットプラントで、「ダイニーマ」製のロープ、ネット、防弾素材などのサンプル製品の再資源化に成功。これにより「ダイニーマ」のリサイクル性が実証されると同時に、サステナブルな世界を目指すDSMプロテクティブマテリアルズのコミットメントが明確に示された。

 DSMプロテクティブマテリアルズは、SDGsの達成に向けて、バイオベース「ダイニーマ」の製品化に続き、「ダイニーマ」をベースとした使用済み製品の再利用/リサイクルソリューションを積極的に推進。両社はパートナーシップを結び、Clariterのケミカルリサイクルプロセスにより「ダイニーマ」を原料として利用する実験を行った。パイロットプラントでは、Clariterが特許を取得した3段階から成るケミカルリサイクルプロセスを通して、「ダイニーマ」ベースの最終製品を高付加価値の産業用グレードのオイル、ワックス、溶剤などに変えることが技術的に可能であるという良好な結果が得られた。さらにそれらを最終製品や消費者向け製品を製造する材料として利用することもできる。

 今後、両社は、よりサステナブルな世界を目指し、ケミカルリサイクルソリューションに向けた取り組みを推進していく。具体的には、実験室規模での試験の成功をベースに、Clariterは今年、南アフリカの施設で商業規模の試験を実施する予定。近い将来、欧州に大規模プラントを建設し、「ダイニーマ」由来の原料を利用することを目指す。DSMは、「ダイニーマ」の環境負荷を、すべての製品のライフステージで低減する可能性を、引き続き模索していく。