三井化学は4日、フェノールやアセトンとその誘導品など全7製品を10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、フェノール、アセトン、α‐メチルスチレン、IPA(イソプロピルアルコール)、MIBK(メチルイソブチルケトン)、ビスフェノールA、エポキシ樹脂「エポミック」。改定幅は「15~165円/kg」。
対象製品については、近年の修繕費上昇に伴う固定費の上昇、C重油やLNGなど燃料油上昇による用役コストの上昇、さらにはドライバー不足による物流費の上昇を受け、サプライチェーン全体のコストが大幅に上昇している。
同社はあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト上昇は自助努力により吸収できる水準を超えていることから、安定供給を持続的なものとするためには、価格是正を含め、価格改定せざるを得ないと判断した。