ユニチカ 産業資材用合成繊維を値上げ、7月から実施

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2024年6月3日

 ユニチカは31日、ポリエステルおよびナイロン製の産業資材用合成繊維(長繊維・短繊維)を7月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ポリエステルおよびナイロン短繊維が「20%程度」、ポリエステル高強力糸は「200円/kg」、ポリエステルおよびナイロン モノフィラメントは「20~40%」。

 原油価格の上昇による合繊原料の高騰だけでなく、エネルギー、物流、副資材、操業維持のためのコスト上昇に対し、同社は様々な合理化策を推進し、企業努力によるコスト削減に努めてきたが、昨今の原燃料価格や諸経費の高騰は自助努力のみで対応できる範囲を大きく超えている。こうした状況下、現在の価格体系では顧客への商品やサービスの提供は困難であることから、価格改定が必要と判断した。

三菱ケミHDグループ バイオ原料ポリエステル、欧州で特許が有効に

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2022年4月20日

 三菱ケミカルホールディングスグループは19日、バイオマス原料由来のポリエステルから得られるペレットなどを規定した欧州における基本特許について、複数の企業などから特許無効の異議申立を受けていたが、欧州特許庁により有効と判断する決定が3月16日付で発出されたと発表した。

 同特許は、

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東レ ポリエステル長繊維など値上げ 9月出荷分から

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2018年8月24日

 東レは23日、衣料用・産業用の各分野へ販売するナイロンとポリエステルの糸(長繊維)・綿(短繊維)、アクリル綿(短繊維)、ポリエステル長繊維不織布を、9月出荷分から値上げすると発表した。

 値上げ幅は、ナイロン糸・綿とポリエステル糸・綿・長繊維不織布が10円/kg、アクリル綿が70円/kg。現在の合繊原料の価格動向は、ポリエステル原料の高純度テレフタル酸とナイロン原料のカプロラクタム、アクリル原料のアクリロニトリルが高騰し、今後も高値圏での推移が予想されている。

 このような環境の下、同社は「トータルコスト競争力強化(TC)プロジェクト」を推進し、固定費と比例費のあらゆる項目で徹底的な費用削減・効率化の自助努力を続けてきた。

 しかし、現在の合繊原料価格の急速・大幅な高騰はこれらの努力で吸収できる範囲を超えている。同社は、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値品の開発・提案を行う体制の維持・推進のため、今回の値上げ実施を決定した。