積水化学工業は12日、塩化ビニル管・塩化ビニルライニング鋼管および関連製品ついて、5月21日出荷分から値上げすると発表した。
対象製品と改定幅は、塩化ビニル関連製品では、塩化ビニル管全般が「15%以上」、塩ビ継手および塩ビマスが「10%以上」、その他関連製品が「10%以上」。ポリエチレン関連製品では、ポリエチレン管および継手・その他関連製品が「15%以上」。
塩化ビニルライニング鋼管では、水道用塩ビライニング鋼管が「LP-VA・VB」が「15%以上」、排水用塩ビライニング鋼管「DVLP」が「8%以上」、給湯用塩ビライニング鋼管「HTLP・WHTLP」が「5%以上」。
管材、継手などの主原料である塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、鋼管などについては、原油・ナフサ価格、鉄鉱石価格の高騰や、人件費・物流費の上昇、海外市況との価格差などを理由に価格が上昇している。同社は、コスト削減や効率化を鋭意推進してきたが、自助努力で吸収するには限界に達したことから、今回の値上げを決定した。