住友化学 PEとPPを値上げ、コスト上昇に対応
2024年3月15日
2024年3月15日
2023年9月29日
2023年4月3日
2023年4月3日
2022年3月22日
住友化学はこのほど、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)について、4月1日納入分から値上げを実施すべく、需要家との交渉に入ると発表した。対象製品と改定幅は、PEが「58円/kg以上」、PEのヘキサン使用製品「スミカセンα」「スミカセンHiα」「スミカセンE」「スミカセンEP」「エクセレンGMH」が「70円/kg以上」。PPが「58円/kg以上」。
主要原料である国産ナフサ価格は、原油価格の高騰と需給がタイトな状況を受け、昨年11月の値上げで想定していた水準を超えて推移している。加えて、PEの一部製品に原料として使用しているヘキセンは世界的な供給不足により、価格が高騰している状況。また、物流費などの諸経費も近年著しく上昇しており、今後もこの傾向が続くと見られる。
同社は、これらのコスト増加が自助努力だけでは吸収しえないものであることから、安定供給を継続するために、今回の値上げを決定した。なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合、価格改定幅の修正を行うこともあるとしている。
2021年12月16日
日本ポリエチレンは15日、ポリエチレン(PE)の「ノバテックC6」「ハーモレックス」「カーネル」全グレードについて、1月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、「ノバテックC6」「ハーモレックス」が「10円/kg」、「カーネル」が「12円/kg」。
同社のPEの一部グレードに原料として使用しているヘキセン‐1は、世界的な需要増を背景に、近年、供給能力が不足してきている。年初の北米寒波、ハリケーンによる設備停止や、製造各社の相次ぐ設備トラブルもあり、需給のさらなるひっ迫とともに価格が高騰しており、今後もその基調は続くことが予想される。厳しい経済環境の下、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、今回のコスト上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。
2021年11月18日
住友化学はこのほど、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)について、11月25日納入分から価格改定を実施するため、需要家との交渉に入ることを決定したと発表した。改定幅はPE、PPとも「25円/kg以上」。
同社は、7月12日納入分から「10円/kg以上」の価格改定を実施していたが、その後も原油価格は上昇を継続。OPECプラスによる協調減産が継続していることや、コロナワクチンが普及し世界経済が回復に向かう中、原油需要が堅調なことが背景にある。これを受けて、国産ナフサ価格も、前回の値上げ時に想定した水準をさらに超えている状況。
同社は、このような原料コストの増加は自助努力だけでは吸収し得ないものであることから、安定供給を継続するため価格改定の実施を決定した。なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正をすることもあるとしている。
2021年7月9日
昨秋から4回目の価格改定、ナフサには先高観も
ポリオレフィンであるポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)メーカー各社による原燃料高やコスト高に対応した値上げが出揃い、今月中の実施に向けユーザーとの交渉が本格化している。改定幅は、PEではプライムポリマー、住友化学が「10円/kg以上」、東ソーが「12円/kg以上」、日本ポリエチレン、旭化成、宇部丸善ポリエチレンが「15円/kg以上」。一方、PPでは、プライムポリマー、住友化学が「10円/kg以上」、日本ポリプロ、サンアロマーが「15円/kg以上」で打ち出した。昨年10月から数えると、 “ポリオレフィン 値上げ交渉本格化、原料高に対応” の続きを読む
2021年7月7日
住友化学はこのほど、ポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)について、今月12日納入分から値上げすると発表した。改定幅はPE、PPとも「10円/kg以上」。
同社は、4月1日納入分から、「15円/kg以上」の値上げを実施していた。しかし、足元の原油価格はOPECプラスによる協調減産の段階的な縮小や、新型コロナウイルスのワクチン普及に伴う移動制限の緩和が進む中、輸送燃料向け需要の高まりなどを受けて上昇している。また、国産ナフサ価格も、原油価格の上昇と旺盛な需要により、前回の値上げ時に想定していた水準を超えてさらに上昇している。
同社は、こうした原料コストの増加は自助努力だけでは吸収できないことから、安定供給を継続するためにも、今回の値上げを決定した。なお、想定したナフサ価格が大きく変動する場合は、改定幅の修正をお願いする、としている。
2021年2月8日