ポリプラスチックス 人事(4月1日)

2021年3月1日

[ポリプラスチックス・人事](4月1日)▽会長ダイセル社長小河義美▽常務執行役員生産統括本部長、PAP、PTW、ポリプラサービス担当、安全環境担当、生産技術センター長、LCPG担当大石孝次▽同役員営業本部長、各販売子会社担当、日本営業統括部長矢沢浩之▽執行役員、営業本部グレーターチャイナ営業統括部長瀧典之▽同役員、PNL担当、生産統括本部生産統括センター長、富士工場長、PTM南通有限公司董事長真田祥司▽退任(常務執行役員営業本部長、各販売子会社担当)、ダイセル同役員エンジニアリングセンター担当宮本仰。

ポリプラスチックス 医療用途に適した高流動グレードPOMを開発

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2021年2月26日

 ポリプラスチックスは25日、「DURACON POM(ポリアセタール)」について投薬デバイスなどの用途に適した新たな高流動グレード「PM27S01N」を開発したと発表した。

 POM材料のトップサプライヤーである同社は、医療およびヘルスケア市場向けの「PMシリーズ」を展開。今回、投薬デバイスなどの用途に適した新しい高流動グレードをラインアップに追加。新グレードはより複雑で高機能に発展しつつある様々な医療器具のさらなる薄肉化・小型化・軽量化に貢献することが期待される。

 すでに発表されている医療向け標準粘度タイプの「PM09S01N」と同様に、新グレードも医療機器メーカーの代表的な要求事項(ISO10993および米国薬局方クラスⅥの規格に準じた生体適合性/細胞毒性試験、FDAドラッグマスターファイル(DMF)およびデバイスマスターファイル(MAF)への登録、欧州委員会規則(EU)の食品接触プラスチック規制など)に対応。また、この材料はVDIガイドライン、VDI2017医療グレードプラスチックへの準拠を含む厳格な品質管理システムにも準拠している。

 医療・ヘルスケア市場では、常により信頼できる高品質の材料が求められている。そのような要求に応えて、同社は、高純度の「TOPAS COC」材料を長年にわたり市場に提供。「TOPAS」も各国の医療や食品接触の規制に適合しており、薬剤や薬液と直接接触する医療用容器や投薬デバイスなど幅広い用途に用いられている。同社は医療向けPOM材料とCOC材料を共にもつ、世界で唯一のエンプラメーカー。顧客のニーズに合わせて、さらに広い分野でソリューションを提供していくことを目指す。

ポリプラスチックス PBTとLCPを値上げ、コスト上昇に対応

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2021年1月21日

 ポリプラスチックスは20日、ポリブチレンテレフタレート(PBT)「ジュラネックス」、および液晶ポリマー(LCP)「ラぺロス」を2月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、PTB「ジュラネックス」全グレートが、国内「50円/kg」、海外「0.5USドル/kg」。LCP「ラぺロス」全グレードが、国内「80円/kg」、海外「0.8USドル/kg」。

 同社はエンジニアリング・プラスチックのリーディングカンパニーとして、これまで製品の安定供給、品質向上に注力するとともに、徹底した生産性の効率化に努めてきた。しかし、昨今の原料価格の高騰による製造コストの上昇と物流諸経費の高騰は、同社の自助努力だけでは吸収できない状況にあることから、両製品の値上げ実施を決定した。

ポリプラスチックス ADAS部品向け材料・技術、サイト上に公開

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2021年1月14日

 ポリプラスチックスは13日、「ADAS部品向け材料・技術紹介~センサー部品編~」を自社サイト(https://www.polyplastics.com/jp/product/lines/pbt_adas2/index.html)に公開したと発表した。

 自動車業界は現在、大きな変革期を迎えており、自動運転の実現に向けて、ADAS(先進運転支援システム)の部品が増加している。同社は昨年7月に、「アクチュエータ部品・通信機器編」を公開したが、今回は続編としてセンサーの中で、レーダーと前方センシングカメラブラケットに注目し、それらの部品に要求される材料特性と候補材料について紹介している。

 レーダーの筐体は、電波を通すレンズのような役割を担うため「レドーム」と呼ばれる。電波透過性や低誘電特性に加え、吸水によって電波特性が変わるため低吸水性も要求され、PBTやPPSなどが候補材となっている。また、ブラケットには、意図しない電波の誤検知を防ぐため、電磁波しゃへい性が高い導通・帯電防止の材料が検討されている。

 同サイトでは、これらの要求性能に対応したPBT樹脂の物性データなどを掲載。さらに、センシングカメラのブラケットには、光学エリアへのノイズ(散乱光)防止が求められており、表面光沢度の工法としてレーザー処理による艶消し技術なども紹介している。

ポリプラスチックス ドイツで環状オレフィン・コポリマーを増設

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2020年9月18日

 ポリプラスチックスは17日、ドイツの連結子会社TOPAS Advanced Polymersが展開する、COC(環状オレフィン・コポリマー)「TOPAS」の新設備による増強を決定したと発表した。ロイナ工業団地(ザクセンアンハルト州)内に、年産2万tのCOC重合プラントを新設する計画で、2023年中頃の稼働を予定している。これは、世界的にCOCの需要が増加していることに対応するもので、BCP観点から新たな拠点での設備増強となった。

 「TOPAS」は、ガラスのように透明かつ非常にピュアな非晶性樹脂。水蒸気バリア性に優れることから、包装材分野や医療分野を中心に採用が進んでおり、特に欧州では環境問題から包装材用途が好調となっている。

 COCは主にポリオレフィン(PO)の添加剤として使用され、POフィルムにバリア性を付与し、薄肉化も可能にする。また、COC自体がポリオレフィンであることからモノマテリアル化も実現。そのため、COCで作られたシュリンクラベルは、PETボトルのリサイクル性向上に貢献することができる。

 一方、医療分野では、欧米や日本などでシリンジ(注射器)や医薬包装PTPシートの採用が拡大。直近では、新型コロナ感染の検査器具用途やバイアル(注射剤を入れる容器)といった新ワクチン開発、治療用アプリケーションの開発が進んでいる。

 

ポリプラスチックス PBT新グレードを開発、加水分解性を向上

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2020年9月16日

 ポリプラスチックスは15日、自動車の先進運転支援システム(ADAS)向けに、PBTの新グレード「ジュラネックス PBT 201HR」を開発したと発表した。

 最近の自動車にはADASの搭載率が増加しているが、ADASの機能も進化を続けている。通信機器やセンサーの部品には長期信頼性が強く求められることから、PBT樹脂の優れた耐熱性、機械的強度、成形性が評価され、採用されるケースが増えてきている。ただ、自動車用コネクターには従来、充填強化剤を使用しない無充填のPBTが使用されてきたが、長期寿命の観点から、加水分解性の向上が課題となっていた。

 こうした中、同社は、靭性や成形性、強度を維持したまま、加水分解性を大幅に改善した無充填のPBTを開発。新グレードは、高湿環境下での使用にも適しており、製品の長寿命化を可能にすることで、特に使用環境の厳しい自動車用コネクターに好適となっている。

 なお、詳細を技術サイト(https://www.polyplastics.com/jp/product/lines/pbt_long-term/index.html)で公開。また同サイトでは併せて、耐加水分解性に加え、耐ヒートショック性を大幅に改善した「ジュラネックス PBT LT」シリーズも紹介している。

ダイセルミライズ 異種材料接合技術のウェブ展示会開催

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2020年9月8日

 ダイセルミライズなど6社は、異種材料接合技術に関するウェブ展示会「接合技術モダンEXPO20」(URL:https://join-materials.com)を開催すると発表した。期間は9月28日~10月2日で、会期中は24時間アクセスが可能となっている。新型コロナウイルス感染症が流行しており、通常の展示会の開催が難しい状況の中、オンラインで接合技術を紹介する貴重な機会として位置づけている。

 異種材料接合技術とは、金属とプラスチックなど、異なる素材を接合する技術。接着剤などによる接合ではなく、異種材料接合技術を用いることで、元の素材の特性を損なわず、接合後の材料を高機能・多機能化できるといったメリットがある。例えば、ダイセルミライズは金属とその他の材料(プラスチックやゴムなど)を接合する「DLAMP」を開発し、工業用途などに展開を進めている。

 今回のオンライン展示会では、特徴的な4つの接合技術を6企業が紹介。内容として、「NMT(Nano Molding Technology)」/大成プラス、「Radicalock」/中野製作所、「AKI‐Lock」/ポリプラスチックスとダイプラ、「DLAMP」/レーザックスとダイセルミライズ、となっている。参加方法はURLから会場サイトを訪問。必要事項を入力後に各社ブースにアクセスできる。また、出展している企業や技術に対し、その場で問い合わせることも可能だ。

ダイセル ポリプラスチックス完全子会社化で事業再編加速

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2020年7月27日

小河社長「利益で数百億円規模の事業機会を創出」

 ダイセルは、連結子会社であるポリプラスチックス(出資比率:ダイセル55%、セラニーズ45%)を完全子会社化すると発表。セラニーズが持つ全株式を約1685億円で取得する。ダイセルは、ポリプラのエンジニアリングプラスチック事業を中核として、合成樹脂分野の事業再編を加速し、グループ内にある様々な製品群とのシナジー効果を追求していく方針だ。

小河義美社長
小河義美社長

 電話会見を行った小河義美社長は「昨今のグローバル化の中で、特に同じ製品を持つセラニーズとポリプラの関係はかなり変貌を遂げてきた。ここ数年は様々な意見の相違が生じ、

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ポリプラスチックス ADAS部品向けエンプラ製品・技術を公開

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2020年7月15日

 ポリプラスチックスは14日、「ADAS(先進運転支援システム)部品向け材料・技術~アクチュエータ部品・通信機器編~」をWebサイト(https://www.polyplastics.com/jp/product/lines/pbt_adas/index.html)に公開した。

 自動車業界では100年に1度の大変革と言われるように、大きな変化を迎えており、「CASE」が重要なキーワードとなっている。中でも、Autonomous(自動運転)の実現に向けて、ADASの部品が増加傾向にあるとともに、5G通信の普及で、高速伝送部品、高周波伝送部品も増加することが予想されている。このような市場の要求に少しでも応えるため、同社は今回、アクチュエータ部品、通信機器向けの製品として「ジュラネックス PBT」をWebサイトで紹介している。 

 ADAS部品は、周辺を監視するセンサー、動作するアクチュエータ、車‐車間またはインフラとの通信機器、判断するECU(Electronic Control Unit)で構成されており、運転者の視認(センサー)、判断(ECU)、操作(アクチュエータ)を各部品が行っている。

 

ポリプラスチックス 耐ディーゼル燃料性に優れた改良POMを開発

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2020年5月14日

 ポリプラスチックスは13日、低品質ディーゼル燃料や酸性雨への耐久性を向上させた、耐ディーゼル燃料性改良ポリアセタール(POM)「ジュラコン H140DR」を開発したと発表した。現在、自動車の燃料タンク周りの部品にはPOMが数多く使用され、同社製品も採用が進んでいる。

 自動車は電動化が加速しているが、商用車用途では一定数ディーゼルエンジンの需要がある。グローバル市場では、酸や硫黄が高濃度で含まれる低品質なディーゼル燃料が存在するため、標準的なPOMでは対応できないケースがあった。

 こうした市場課題へ対応するために、同社は、新グレード「ジュラコン H140DR」を開発。POMが持つ燃料系部品に必要な基本特性(機械物性・耐久性・溶着性など)を維持したまま、POMに悪影響を及ぼす酸や硫黄が高濃度で含まれる低品質のディーゼル燃料、酸性雨や酸性の洗浄剤などへの耐久性を改良した。さらに成形性の向上にも成功しており、グローバル展開が可能となっている。

 詳細データについては、ウェブサイトの同製品紹介ページ(https://www.polyplastics.com/jp/product/lines/pom_h140dr/index.html)に掲載している。