三菱ケミカルは29日、ポリプロピレン長繊維「パイレン」を10月1日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は「キロ50円」。
原油・ナフサ価格の上昇に伴い、「パイレン」の主原料であるポリプロピレン樹脂の価格が上昇している。加えて、副原料・燃料の価格や人手不足を背景に物流費が大幅に高騰しており、事業の採算を圧迫している。
このような環境下、同社は製造コストの削減、販管費の圧縮などの徹底したコストダウンに取り組んできたが、こうした自助努力だけでは、コスト上昇分を吸収することが極めて困難であると判断し、今後安定した供給を継続するため、価格改定に踏み切った。