日本ポリプロは2日、ポリプロピレン(PP)全製品について、今月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。
OPECプラスによる協調減産の継続、地政学リスクによる原油価格上昇に加え円安進行もあり、国産ナフサ価格は8万円klを窺う水準に上昇すると見込まれている。厳しい経済環境の下、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、主原料価格の上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。
2024年4月3日
2024年2月21日
2023年10月23日
2023年9月13日
2023年8月24日
2023年3月23日
2022年3月2日
サンアロマーは1日、ポリプロピレン(PP)全製品の国内販売価格について、今月16日出荷分から「10円/kg以上」値上げすることを決定し顧客と交渉を開始したと発表した。
コロナ禍で先進国を中心に出口戦略がとられ始め、経済活動の回復が加速する中、原油需要は伸びている。一方ではOPECプラスの増産体制は整わず、さらにウクライナ危機が極限にまで達したことと相まって原油価格の高騰が続く。PPの主原料ナフサの価格も連動して上昇しており、国産ナフサ市価はすでに7万円/klに達している。
同社は昨年末にナフサ価格6万5000円/klを基準に値上げしたが、さらなる原料価格の高騰が発生し自助努力の限界を超えていることから、事業継続と安定供給のため製品価格への転嫁を決定した。なお、ナフサ価格が想定より大幅に上昇した場合は、価格改定幅を変更する場合もあるとしている。
また同日に、ナフサ見合いの値上げに加え、副原料(タルク、エラストマー、ポリエチレン)の価格上昇に伴う値上げも発表した。実施は4月1日出荷分から。対象品目や改定幅については、副原料の含有率が異なるため品目ごとの対応になる。
2022年2月16日
日本ポリプロは15日、ポリプロピレン(PP)全製品について、3月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「25円/kg以上」。
新型コロナウイルス感染拡大による世界経済停滞から回復する中、原油の需要は拡大観測が高まっている。一方、ロシアによるウクライナ侵攻への警戒感の高まりやOPECプラスの追加増産見送りもあり、原油価格は高騰を継続。国産ナフサ価格についても、原油価格の上昇に加えタイトな需給状況や円安を背景に、7万円/klの水準まで上昇することが見込まれ、また諸費用や副資材コストも大きく増加している。
こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、今回のコストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。なお、前提とした国産ナフサ価格が想定を超えて変動する場合には、改定幅を変更する可能性があるとしている。
2021年11月30日
サンアロマーは29日、同社が製造・販売するポリプロピレン(PP)全製品を12月16日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉を開始したと発表した。改定幅は「10円/kg以上」。同製品については、10月に続く価格改定の発表となる。
新型コロナウイルスによるパンデミックは、一部の国で再拡大の懸念は払拭されてはいないものの世界全体としては収束しつつあり、経済活動の回復は鮮明になってきている。それに伴い、冬季暖房需要の高まりも含めて原油需要は拡大しているが、一方ではOPECプラスの増産体制は整わず、原油価格の上昇傾向が続いている。
こうした中、PPの主原料であるナフサ価格も連動して上昇しており、国産ナフサ市価は6万5000円/klに達する可能性もでてきた。同社は10月14日にも原料価格上昇を理由に、「15円/kg以上」の値上げを打ち出したが、さらなる原料価格の高騰は、同社が行うコストダウンの自助努力の限界を超えたものであるため、再度の製品価格への転嫁が不可避と判断した。
なお、ナフサ価格が想定より大幅に上昇した場合は、価格改定幅の変更もあるとしている。
2021年7月5日
サンアロマーは2日、同社の製造・販売するポリプロピレン(PP)全製品について、7月16日出荷分から「15円/kg以上」値上げすることを決定し、顧客との交渉を開始したと発表した。
PPの主原料であるナフサの価格は、欧米を中心としたコロナワクチン接種の進展による経済活動の正常化と、燃料油需要の回復で原油価格が高騰したことを背景に、急速に上昇を続けている。足元の国産ナフサ市価は5万円/klを大幅に超え、すでに5万3000円/klに達している。
同社は今年に入り、1月と3月に原料価格上昇を理由に値上げを打ち出してきたが、こうした原料価格の高騰は、コストダウンに取り組む同社の自助努力の範囲を超えているため、製品価格に転嫁せざるを得ないと判断した。なお、ナフサ価格が想定より大幅に上昇した際には、価格改定幅を変更する場合もあるとしている。