出光興産は14日、インキ溶剤、接着剤、樹脂加工溶剤に使用されるメチルエチルケトン(MEK)について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「46円/kg以上」。
ウクライナ侵攻に伴う原油の需給逼迫が懸念され、主要産油国による原油増産余力は限定的とされている。こうした中、原油価格の上昇とともに国産ナフサの基準価格も上昇を続け、第2四半期(4―6月期)以降は8万3000円/klに近い水準が想定されている。
同社は、一層のコスト低減努力を継続していくもののMEKの生産において大幅なコスト上昇が見込まれることから、今回、価格改定を決定した。なお、想定したナフサ基準価格が今後大きく変動する場合は、改定幅を修正する場合もあるとしている。