三菱ケミカル CR原料用プラ、リサイクル会社から調達

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2021年7月26日

 三菱ケミカルは21日、日本最大級となるプラスチック油化のケミカルリサイクル(CR)設備の建設に伴い、リファインバースから原料となる廃プラスチック(原料プラスチック)を調達する基本合意書を締結したと発表した。

 三菱ケミカルとリファインバースは、昨年8月に資本業務提携を行い、廃棄物の適切なリサイクルや有効利用の促進に向けた検討を継続していた。こうした中、三菱ケミカルはENEOSと共同で、三菱ケミカルの茨城事業所にCR設備を建設し2023年度の完成を目指している。三菱ケミカルおよびリファインバースは、同設備向けの原料プラ収集や調達などにおける具体的な検討をさらに加速させるため、今回の基本合意書の締結に至った。今回の基本合意書に基づき、リファインバースでは、産業廃棄物や建設廃棄物などの幅広い対象から、ポリプロピレンやポリエチレンをはじめ、ポリスチレン、PET樹脂といった様々な種類の原料プラを収集することを検討する。

 一方、三菱ケミカルでは、CR設備の実装に向けて、マスバランス方式(使用したリサイクル原料の割合を任意の製品へ割り当てる流通管理方式)によるCR品認証の取得、および社会へのマスバランス方式の浸透を目指す。三菱ケミカルはサーキュラーエコノミーの実現に向けて、原料プラの安定確保および透明性・信頼性の高い循環型サプライチェーンを実現するため、DX技術を活用したトレーサビリティーの確保に向けた検討を進める。

リファインバース ナイロン製ロープのMR事業を開始

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2020年10月27日

 三菱ケミカルが出資しリサイクル事業を手掛けるリファインバースは26日、リサイクルナイロン樹脂「リアミド」事業のさらなる拡大のため、新たに船舶係留用ロープのマテリアルリサイクル(MR)を開始すると発表した。

 昨年の販売開始以降、リサイクルナイロン樹脂「リアミド」には、海洋プラスチック問題やサーキュラーエコノミーへの社会的関心の高まりを背景に、数多くの引き合いがあり、原料ソースの拡大が必要となっている。

 同社はこれまで、廃棄漁網とエアバッグ工程端材を主要な原料として「リアミド」を製造販売してきたが、今回、ナイロン製船舶係留用ロープについても同社が開発したプロセスによりリサイクル可能であることを確認した。今後、ナイロン製船舶係留用ロープを新たな原料として「リアミド」事業をさらに拡大していく。

 同社は、リサイクルナイロン樹脂「リアミド」の原料ソース拡大、および材料開発・用途開発による再生素材の付加価値向上を進め、サステナブルな社会の構築に具体的に貢献しながら、事業拡大を推進していく考えだ。

リファインバース ロープ 

三菱ケミカル 廃棄物リサイクル先進企業と資本業務提携

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2020年8月24日

 三菱ケミカルはこのほど、サーキュラ―エコノミー(循環型経済)推進に向けた取り組みの一環として、産業廃棄物を回収処理し再資源化する事業を行うリファインバース(東京都中央区)と資本業務提携すると発表した。リファインバースが行う第3者割当増資に応じるとともに、業務委託契約を締結している。

 三菱ケミカルは、三菱ケミカルホールディングスグループが掲げる中長期経営基本戦略「KAITEKI Vision 30」の下、サーキュラーエコノミーの推進をKAITEKI実現のキーエレメントと位置づけ、使用済み製品などのリサイクルはその重要な取り組みの1つと考えている。

 リファインバースグループは、建築系廃棄物処理の収集運搬業を主とした事業を起点に、廃棄物処理から樹脂製造までの一貫した体制を築き、様々な再生資源を提供している。

 こうした中、資本業務提携することにより、リファインバースがもつ産業廃棄物全般のノウハウと、三菱ケミカルの技術および知見を融合させ、廃棄物の適切なリサイクルや有効利用を促進する。また、これまで分断されがちだった素材産業とリサイクル産業が連携することで、製品の最終処分方法に対する理解を深め、環境により優しい素材設計に生かす。

 三菱ケミカルは、サーキュラーエコノミーに関するソリューションの提案と事業化を推進するため、4月に「サーキュラーエコノミー推進部」を設置。今後も同部署を中心として、地域や事業部門の枠を超え、取引先、アカデミアやスタートアップなどとの連携を積極的に進めながら、持続可能な社会の実現に貢献していく。